潜水艇「タイタン」の行方不明事故は、世界中に大きな波紋を巻き起こしました。
現在公式に発表されたことは、潜水艇タイタンは
「爆縮」
により乗員が全員死亡したとのことです。
全員死亡のニュースに大きなショックを受けた人も多いでしょう。
この「爆縮」って一体どういう状況なのでしょうか?
今回は、「爆縮」とはなんなのか、
そして爆縮すると乗員はどうなるのか、死因はなんなのか、見ていきましょう。
タイタンが爆縮、、、爆縮ってどうなること?
爆縮とは、全周囲からの強い圧力が働き、破壊される現象のことをいいます。
「爆発」というのは、内側から外側に圧力がかかることです。
その逆に「爆縮」とは、外側から内側に圧力が働くことで破壊する現象です。
深海では地上では考えられないほど膨大な圧力がかかっており、タイタニック号沈没現場となっている水深3800mの水圧は、地上の約400倍もの圧力がかかることになります。
潜水艇タイタンは、1つだけ覗き窓が付いていますが、運営会社エンジニアの内部告発により、その窓は水深1300mまでしか耐えられないことがわかっています。
そのため、潜水艇タイタンは性能限界のおよそ3倍近い水圧を受け、爆縮により破壊されました。
潜水艇タイタンは、限界を越えた瞬間に一斉に全方向から約400気圧に一瞬で圧縮され、30ミリ秒で核爆発クラスの6000℃が発生したようです。
このため、今後の残骸や遺体の回収は難しいのではないかと言われています。
タイタンの乗客の死因は?
タイタンの乗客は5人全員死亡したと公式に発表されましたが、一体どんな状況だったのでしょうか?
タイタニック号の残骸470m付近で5つの大きな破片が見つかっています。
その中には潜水艇を水圧から守る耐圧殻の破片もあり、水圧で潰されたとみられています。
水圧から守る耐圧殻とされるものの破片が見つかったということは、一瞬で潰れた可能性が高いとみられています。
乗客の死因は圧死で、一瞬で死亡に至った考えられています。
即死ということで、苦しまなかったのがせめてもの救い、と感じる人もいるようです。
ツアーを主催したオーシャンゲート社は、タイタンが「実験中の試作品である」ということを理由に、安全認証を受けていませんでした。
海洋技術協会は、2018年にすでにその危険性を指摘していました。
ところが、運営会社はその指摘を無視し続けてきたのです。
乗客は大富豪ばかりでしたが、オーシャンゲート社は損害を補償するかの問題については、乗員は乗船前に、死亡した場合の免責条項に署名しているので、自己責任という可能性が高いとみられています。
▼「死んでも自己責任」タイタンの免責条項については、こちらにまとめてありますので、あわせて読んでみてくださいね!
まとめlタイタン乗客は、爆縮により即死したと考えられる
現在考えられている状況は、タイタンは海中で爆縮し、乗客は一瞬で死亡したということです。
そのため、潜水艇タイタンの破片や遺体の回収は難しいと考えられています。
まだまだ回収に向かって捜索が続けられるということですが、どうなるでしょう。
動向を見守っていきましょう。
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