現在、世界を騒がせているタイタニック号残骸見学ツアーでの潜水艇タイタンの沈没事故。
乗客5人は、残念ながら全員死亡と公式に発表されました。
まだ遺体は見つかっていないものの、公式に発表され、世界中がショックと悲しみに打ちひしがれました。
それと同時に、原因究明が進むにすれ、潜水艇タイタンがそもそも欠陥だらけだったこと、しかも運営側にも欠陥があったことが判明しました!
どういうことなのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
潜水艇タイタンは、そもそも水深1,300mまでしか耐久度がなかった!
タイタニック号の沈没場所は、水深4,000m。
それなのに、このツアーで使われていた潜水艇タイタンは、水深1300mまでしか耐久度がなかったことが判明し、世界中が震撼しました。
どういうことなのかというと、潜水艇タイタンには、窓が1つだけ付いているのですが、その窓は水深1300メートルまでの耐圧性能基準しかクリアしていないということです。
潜水艇の操縦士兼ダイバーのデービッド・ロックリッジ氏は、以前からそのことを運営会社のオーシャンゲート社に指摘していました。
会社が聞き入れないため、今回の事故の5年前の2018年に、危険であることを公式に提言したところ、ロックリッジ氏は不当解雇されてしまいました。
また、オーシャンゲート社の内部エンジニアも安全性が十分でないことを運営会社に何度も指摘したとも明かされています。
これには、運営会社側は、安全性よりも利益を優先したようです。
ロックリッジ氏は、
「オーシャンゲートは、水深4000メートルまでの潜行に要求される性能基準を満たす展望窓を製作する費用をメーカーに支払わなかった」と主張していました。
そもそも、推進4000m地点に行くのには欠陥があったのです。
それでも潜水艇タイタンが運行していられたのは、この潜水艇が「まだ実験中の試作品であること」を理由に、正式に安全基準を満たしていなくても運行できていたという背景があります。
「ツアー中に死んでも自己責任」運営会社の免責条項がエグい!
残念なことに、乗客全員が死亡してしまったこの沈没事故。
さぞかし賠償金は大変な額になるだろうと思いきや、運営会社は責任を逃れるつもりでいることが判明しました。
それは、「免責条項」があるから。
運営会社は、乗客全員に、免責条項にサインさせていたことがわかっています。
その免責条項には、「死亡する場合や怪我、トラウマになる場合もあるが自己責任」のくだりがあるということです。
実際にこの書類には、「死亡」という文字が3回も出てくるそうで、「死亡してもこちらでは責任取りません。なので、自己責任で」とのことが明記されています。
NASAとボーイング社の協力で製造→両社とも拒否!
乗船前の「免責条項」に「死亡しても自己責任」が明記されているとのことで、躊躇してする乗客もいるとか。
そこで運営会社が、「安全性は保証されている」ということを乗客に納得させるために持ち出していたのが、「NASA」と「ボーイング社」のお墨付きだ、ということ!
運営会社のオーシャンゲート社が言うには、
「我々は、NASAとボーイング社の研究・協力のもと、潜水艇タイタンを製造したので、安全性は保証されています」というもの。
ところが、NASAとボーイング社は、両者とも「そんな事実はない」と拒否しています。
これは、事実と違うことをでっち上げた、虚偽事項ということで、このことが免責条項「死んでも自己責任」を覆せるのではないかと専門家はコメントしています。
それにしても、実際の安全性は無視し続けたのに、嘘をでっち上げてまで安全性が保証されているかのように説明し、免責条項にサインされていただなんて、やっていることが悪どいですね!
運営会社の体制にも欠陥があったと国際的に批判されています。
まとめl潜水艇タイタンも運営会社も欠陥だらけだった!
今回の沈没事故は、安全性よりも利益を優先させた運営会社が原因のようですね。
今まで様々な指摘があったのにも関わらず、無視し続けてきた代償はとてつもなく大きいようです。
これからも動向に注目していきましょう。
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