テレビ番組「マツコの知らない世界」に出演して話題になっているポール・マーティンさん！
日本刀の世界に魅せられたイギリス人です。
ポール・マーティンさんは、元大英博物館の学芸員で、現在は日本刀の研究家として活躍しています。
彼はどのようにして日本刀に興味を持ち、日本に移住し、日本刀の専門家になったのでしょうか？
彼の経歴とプロフィールを見ていきましょう！
日本刀に惹かれた警備員から学芸員へ
ポール・マーティンさんは、1965年にイギリスで生まれ、イーストロンドンで育ちました。
父はイギリスの空手の父と呼ばれるバーノン・ベルに師事した空手家で、ポールさんも父から空手を習いました。
1990年代には3度軽量の部のチャンピオンになり、20代後半の時にナショナルチームのメンバーに選出されました。
その後、ポールさんは大英博物館の警備員として職を得ましたが、日本の古美術に興味を持つようになりました。
特に日本刀に惹かれたポールさんは、日本語を熱心に勉強し、学芸員への異動を申し出ました。
ポールさんの熱意が認められて、日本部門の欠員が出たことをきっかけに人事部長により規則が変更され、大英博物館では初となる警備員から学芸員への転向に成功しました。
日本刀の魅力に取り憑かれた学芸員から研究家へ
学芸員になったポールさんは、刀剣・甲冑類の担当となり、日本刀についてさらに深く学びました。
大英博物館所蔵品の日本への貸し出し業務のために来日した際には、休暇を利用して東京国立博物館や熱田神宮などに刀剣を鑑賞しに出かけました。
この際、ポールさんの熱心さに打たれて、刀剣にまつわる様々な話を聞いたり直接見せてもらえる機会も得ました。
ポールさんが日本部門の学芸員に移動してから5年後、大英博物館は不況のために日本部門を縮小することを決定し、ポールさんはこれを機に退職しました。
その後、フリーランスとなり、アメリカのロサンゼルスにあるパシフィックアジア美術館での日本刀展での責任者を務めたほか、2004年には日本に移住し、林原美術館や全日本刀匠会での翻訳業務を担当しました。
2006年に日本で開催された刀剣鑑定会では、5振りの日本刀の作者を正答して外国人としては初優勝しました。
2009年にカリフォルニア大学バークレー校の留学生向けプログラムに修士課程での入学が許可され、大学では剣道の指導者としても活動しました。
2012年に日本に帰国し、2013年の刀剣博物館の新年鑑定会では2位となりました。
帰国後は展示会のコーディネイトや日本の博物館における翻訳業務のほかにも、外国人向けの刀剣の修復・鑑定・購入アドバイスも始めました。
また日本刀専門書への寄稿・英訳出版・日本刀関連DVDの制作なども務めました。
東京の新宿歌舞伎町の外国人向け観光施設サムライミュージアムの講師を務めるほか、2017年より産経新聞系の英語ニュースサイト「JAPAN Forward」にてコラムを連載中です。
日本刀の世界を広める研究家からメディアの人気者へ！
ポールさんは、日本刀の世界を広めるために、多くのメディアに出演しています。
彼は、日本刀の歴史や文化、技術や美しさ、武道や神道など、日本刀に関する様々な側面を分かりやすく説明してくれます。
彼は、日本刀に対する深い知識と愛情を持ちながらも、外国人の視点から日本刀を見ることで、日本人にも新たな発見や感動を与えてくれます。
ポールさんは、以下のような映画やDVDやテレビに出演しています。
• “Weapon Masters, Katana” （2009年のテレビシリーズ）出演者として
• “Art of the Japanese Sword” （エンプティマインドフィルム 2010年のドキュメンタリー）アソシエイトプロデューサーとして
• “Samurai”（2010年のテレビドキュメンタリー）出演者として
• “Expedition Unknown, Samurai Sword of Power” （2015年のテレビシリーズ）出演者として
• 「所さんのニッポンの出番!」（TBSテレビ 2016年）
• 「YOUは何しに日本へ?」• 「世界ふしぎ発見!」（TBSテレビ 2017年）
• 「マツコの知らない世界」（TBSテレビ 2018年、2021年、2024年)
• 「日本刀の世界」（NHK BSプレミアム 2019年のドキュメンタリー）ナビゲーターとして
• 「日本刀の魅力」（NHK Eテレ 2020年の教育番組）出演者として
• 「日本刀の世界2」（NHK BSプレミアム 2020年のドキュメンタリー）ナビゲーターとして
• 「日本刀の世界3」（NHK BSプレミアム 2021年のドキュメンタリー）ナビゲーターとして
ポールさんは、これらのメディアに出演することで、日本刀の世界を多くの人に知ってもらうとともに、日本刀の魅力を伝えることに努めています。
彼は、日本刀の専門家としてだけでなく、日本刀の愛好家としても、日本刀に対する情熱や感動を表現しています。
彼は、日本刀に触れることで、日本の歴史や文化、美意識や精神性など、日本の魂を感じることができると語っています。
まとめ
ここまで、日本刀の世界に魅せられたイギリス人、元大英博物館学芸員ポール・マーティンさんの経歴とプロフィールを見てきました。
ポールさんは、警備員から学芸員になり、日本刀の研究家になり、日本刀の世界を広めるメディアの人気者になりました。
彼は、日本刀に対する深い知識と愛情を持ちながらも、外国人の視点から日本刀を見ることで、日本人にも新たな発見や感動を与えてくれます。
ポールさんは、「マツコの知らない世界」に出演し、話題になりました。
番組内では、日本刀の世界をマツコさんに紹介するとともに、自身のコレクションの中から厳選した日本刀を披露しました。
ポールさんの日本刀への情熱は、尽きることがありません！
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