日米通算350号の特大アーチと、今季初めての同一カード3連敗。
きょう、この2つが同じ試合で起きました。
「大谷さんが打ったのに、負けたの?」
朝、結果だけを見てそう戸惑った方も多いのではないでしょうか?
米国時間12日、日本時間13日の本拠地ダイヤモンドバックス戦。
大谷翔平さんは初回の初球を振り抜き、22号先頭打者ホームランで日米通算350本塁打に到達しました。
一方でチームは終盤にミスが重なり、3-5の逆転負け。
前半戦の最終戦を、悔しい形で締めくくることになりました。
この記事では、350号の中身、届いた記録の意味、それでも負けた理由、そして試合後に始まる左膝の治療まで、きょう起きたことを一気に整理します。
大谷翔平の日米通算350号はどんな一発だったのか

初回、先頭打者として打席に入った大谷さんは、相手の新人左腕ブラットさんの初球を、ためらいなく振り抜きました。
ベースボールキングによると、ど真ん中に入ってきた初球のフォーシームを一撃。
打球速度は111.8マイル、約179.9キロ。
打球はバックスクリーン方向へ一直線に伸び、飛距離は437フィート、約133メートルの特大アーチとなりました。
この一発が今季22号。
そして、日本プロ野球時代の48本とメジャーでの302本を合わせた、日米通算350本塁打の到達点でした。
筆者は月曜のけさ、目覚ましより早く目が覚めてしまい、朝5時すぎからテレビの前にいました。
初回の初球でいきなりあの放物線です。
家族を起こさないように、声を出さずに両手だけで叫びました。
あなたにも、歓声を飲み込んで拳だけ握った早朝観戦の経験、ないでしょうか?
さらに3回の第2打席では、高めのスラーブを右中間へ運ぶ二塁打。
直後のトミー・エドマンさんの2点タイムリーをお膳立てし、この日は4打数2安打1打点、3試合連続安打でした。
日米通算350号の何がすごいのか|数字で読み解く

350という数字だけでも十分な節目ですが、この一発には他にも記録が詰まっています。
Full-Countによると、先頭打者ホームランは今季9本目、通算では33本目。
日本人最多のイチローさんの37本まで、あと4本に迫りました。
ドジャース移籍後に限っても27本目で、球団最多のムーキー・ベッツさんの32本まであと5本。
しかも直近の3本は、すべて先頭打者アーチです。
「1番・大谷」が試合開始1分でスコアを動かす光景は、もう様式美の域ですよね?
日刊スポーツによると、チーム97試合目での22号は、シーズン36本ペース。
日本時間8日にメジャー通算300号を打ったばかりで、1週間たたないうちに2つ目の大台を通過したことになります。
前半戦の最終成績は、打率.293、22本塁打、58打点、OPS.952。
投げては14先発で8勝2敗、防御率1.79です。
筆者は前職の記者時代、数字を並べて資料を作る仕事を6年やっていましたが、この2行はいまだに翻訳に困ります。
打者としてMVP級、投手としてもエース級の数字が、同じ1人の欄に並んでいるのですから。
通算本数の歩みやメジャー300号までの軌跡は、通算ホームランのまとめ記事で詳しく整理しています。
今季の投打成績の全体像は2026年最新成績の記事をどうぞ。
350号でも勝てなかった理由|終盤のミスで逆転負け

では、なぜ勝てなかったのでしょうか?
試合は序盤、大谷さんの一発とエドマンさんの2点打でドジャースが3点をリードしていました。
暗転したのは5回です。
ベースボールキングによると、フェンス際の飛球をセンターのアンディ・パヘスさんが落球。
ここから1点差まで詰め寄られます。
さらに6回、捕逸で走者を進められ、三塁手マックス・マンシーさんの本塁への送球が走者に直撃する失策も絡んで同点に。
直後に勝ち越しタイムリーを許し、最終スコアは3-5。
同地区の相手にスイープを許す、今季初の同一カード3連敗となりました。
デイリースポーツによると、ロバーツ監督は試合後、集中力の欠如を認め、「そういうことが重なれば3連敗するよ」と、ミスが続いた試合運びを率直に振り返りました。
SNSやニュースのコメント欄には、こんな声が並んでいました。
「350号が慰めにならないくらい、もったいない負け方」
「打線より守備の問題だから、休養明けにはきっと直るはず」
「大谷の一発がなかったら、もっと重たい夜になっていた」
正直、筆者も8時前にテレビを消したあと、しばらくため息が止まりませんでした。
ただ、前職でスポーツの現場を取材していた頃、「休みの直前の試合」で選手の集中が切れる場面は何度も見ました。
あなたの職場でも、連休前の最終日だけ、どこかふわっとした空気になりませんか?
報道によると、チームはこの3連敗を含めても地区首位のまま前半戦を折り返しています。
崩れたのは順位ではなく、あくまで1試合の集中でした。
試合後の大谷翔平はどうなる?|左膝の水抜きと後半戦へ

この試合を最後に、MLBはオールスターブレークに入ります。
そして大谷さんには、祭典の代わりに大事な予定が入っています。
サンケイスポーツによると、ロバーツ監督は試合後にこう説明しました。
「今日、膝の処置を受ける予定。そして(球宴の)遠征には帯同しない」
かねて報じられていた左膝の「水抜き」と注射の処置が、予定どおりこの試合後に行われる見通しです。
実際、大谷さんは球宴への遠征用の荷造りをせず、私服姿でいつもどおり球場を後にしたと報じられています。
スーツケースではなく治療室へ。
この後ろ姿こそ、10月を見据えた選択だと筆者は感じます。
ロバーツ監督はこの日の打撃について「本塁打は素晴らしかった。二塁打も良かったし、ショウヘイは今日は本当に良い打席を送っていたと思う」とたたえてもいました。
デイリースポーツによると、大谷さんは左膝と付き合いながらの直近30試合でも、打率.268、11本塁打、24打点、OPS.937。
万全ではない状態の数字としては、出来すぎなくらいです。
オールスターは日本時間15日、大谷さんは辞退済みです。
辞退発表の経緯はこちらの記事で、処置の理由と復帰ロードマップの全体像は水抜き解説の記事で詳しく整理しています。
後半戦の初戦は、日本時間18日朝の敵地ヤンキース戦。
350号は、前半戦の打ち上げ花火ではなく、後半戦の予告編だと筆者は思っています。
よくある質問
Q1. 日米通算350号の内訳は?
日本プロ野球(北海道日本ハム時代)で48本、メジャーで302本です。
メジャー通算300号は日本時間8日に達成したばかりで、こちらは史上5番目のスピード記録と報じられています。
Q2. 次の試合はいつですか?
オールスターブレークを挟み、後半戦初戦は日本時間18日朝の敵地ヤンキース戦です。
大谷さんはまず打者として出場する見込みで、登板日は今後の発表待ちです。
Q3. 左膝は大丈夫なのでしょうか?
報道によると、この試合後に水を抜く処置と注射を受ける予定で、ロバーツ監督は後半戦初戦には「準備が整う」と説明しています。
悪化ではなく、休養期間を活用した先手の治療という位置づけです。
まとめ|350号は後半戦の予告編
大谷翔平さんは前半戦最終戦で、初球を振り抜く22号先頭打者弾。
日米通算350本塁打に到達しました。
チームは終盤のミスで3-5の逆転負けを喫しましたが、地区首位のまま折り返し。
大谷さんはこのあと左膝の処置を受け、日本時間18日の後半戦初戦に備えます。
記録と悔しさが同居した、前半戦らしい締めくくりの夜でした。
それでも、初球からフルスイングできる主砲がいるチームの後半戦が、暗いはずはありません。
ところで、350号の余韻が冷めなくて、筆者はけさ、最近ハマっているYouTubeチャンネル「大谷一本【日米野球】」で、大谷さんの過去のホームラン映像をさかのぼって見てしまいました。
節目の350号の日に、あえて昔の一発から順に見返すと、打球音が年々鋭くなっていくのが分かって、思わず背筋が伸びました。
ファンなら、あの「カキーン」ではなく「バチンッ」という近年の打球音の違い、分かりますよね?
休みの4日間のお供に、ぜひどうぞ。
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

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