日本中を震撼させた「池袋暴走事故」。
この事故の悲劇は、多くの人にショックを与えました。
その悲劇を乗り越えて、社会に訴え続ける人がいます。
その人の名前は、松永拓哉さんです。
松永さんは、2019年に東京・池袋で起きた暴走事故で、妻と娘を失いました。
それでも、松永さんは、交通事故の撲滅に向けて、さまざまな活動を展開しています。
この記事では、松永さんの事故前と事故後の生活、そして、活動の内容と目的について紹介します。
松永拓哉さんの事故前の仕事は？
松永拓哉さんは、2019年4月19日に東京・池袋で起きた車の暴走事故で、妻の真菜さん（当時31歳）と長女の莉子ちゃん（同3歳）を亡くしました。
この事故は、飯塚幸三受刑者（当時87歳）が運転する乗用車が暴走し、通行人や自転車に次々と衝突したもので、松永さんの家族のほかにも、自転車に乗っていた女性（当時50歳）が死亡し、9人が重軽傷を負いました。
松永さんは、事故の前は、IT企業の社員として働いていたとの情報が出ています。
松永さんは、大学卒業後に同社に入社し、システムエンジニアとして、主に金融関係のシステム開発に携わっていたそうです。
松永さんは、仕事に対して真面目で熱心な人物として、同僚や上司からの評価も高かったといいます。
松永さんの、その真摯で真面目な人物像は、事故後の記者会見等でも目にした人は多いでしょう。
松永さんは、仕事以外では、家族との時間を大切にしていました。
松永さんは、真菜さんとは2014年に結婚しました。
2016年には、長女の莉子ちゃんが誕生し、3人で幸せな日々を送っていました。
松永さんは、仕事が忙しくても、できるだけ早く帰宅して、妻と娘と一緒に食事をしたり、遊んだりしていました。
家族との時間を何よりも大切にしていたそうです。
そして松永さんは、娘の成長を見守るのが何よりの楽しみだったといいます。
事故後の松永拓也さんの活動は？
事故で家族を失った松永さんは、深い悲しみと苦しみに陥りました。
松永さんは、事故の直後は、自分の命を絶とうとも考えたといいます。
しかし、松永さんは、妻と娘の命を無駄にしたくないという思いから、立ち上がる決意をしました。
松永さんは、事故の真相を明らかにし、加害者に厳罰を求めるとともに、交通事故の撲滅に向けた活動を始めました。
松永さんは、まず、事故の被害者や遺族と連絡を取り合い、支え合う仲間を作りました。
そして、関東交通犯罪遺族の会（通称、あいの会）の副代表理事に就任し、同会の活動に積極的に参加しました。
松永さんは、同会のメンバーとともに、交通事故の厳罰化や高齢者の運転免許の見直し、交通安全教育の充実などを求める署名活動やデモ行進、政府や警察への陳情などを行いました。
松永さんは、また、自らの体験を伝えることで、交通事故の悲惨さや予防の重要さを訴える講演活動も行っています。
そこで松永さんは、全国各地の学校や企業、団体などで、事故の状況や家族との思い出、喪失の苦しみ、裁判の経過などを語りました。
松永さんは、聴衆に対して、「誰もが『ただいま』『おかえり』と言い続けられる社会になってほしい」と訴えています。
現在は、講演や執筆の仕事もしている
松永さんは、事故から4年が経った現在も、交通事故の撲滅に向けた活動を続けています。
また、講演活動のほかにも、執筆の仕事もしています。
松永さんは、また、雑誌や新聞などのメディアにも寄稿し、交通事故の現状や課題、遺族の声などを幅広く発信しています 。
松永さんは、「自分の活動を通じて、交通事故の被害者や遺族の支援や理解を広げることができれば」と訴えています。
まとめ
松永拓哉さんは、2019年に起きた池袋の暴走事故で、妻と娘を亡くしました。
松永さんは、事故の前は、IT企業の社員として働き、家族との時間を大切にしていました。
事故で家族を失った後、松永さんは、妻と娘の命を無駄にしたくないという思いから、交通事故の撲滅に向けた活動を始めました。
松永さんは、署名活動やデモ行進、陳情などの運動や、講演や執筆などの発信を通じて、交通事故の悲惨さや予防の重要さを訴えています。
松永さんは、これからも、「誰もが『ただいま』『おかえり』と言い続けられる社会になってほしい」という願いを胸に、活動を続けていくということです。
世の中から、交通事故が少しでもなくなるよう、祈っています。
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