MLBのIL(負傷者リスト)は、けがをした選手を一定期間アクティブ枠から外す制度で、野手は10日IL、投手と二刀流選手は15日IL、長期用が60日ILです。
10日と15日の違いはけがの重さではなく選手の区分で決まり、60日ILだけは40人枠からも一時的に外れます。
この記事ではMLB公式Glossaryを基準に、10日・15日・60日ILと7日ILの違い、40人枠への影響、
遡及適用、復帰時期の読み方、そして2026年9月の大谷翔平さんのIL入りの実例を順番に整理します。
「10日ILと15日ILは、けがの重さで決まるの?」
MLBの負傷ニュースでは、IL、10-day IL、15-day IL、60-day ILという表記が頻繁に登場します。
ILはInjured Listの略で、日本語では負傷者リストと呼ばれます。
10日・15日・60日ILの違いを先に比較

ILの数字は、必要な最低在籍日数を示します。
ただし、日数だけでは制度の違いを読み切れません。
対象となる選手の区分と、40人枠に残るかも確認します。
| ILの種類 | 主な対象 | 最低期間 | 40人枠 |
|---|---|---|---|
| 10日IL | 野手 | 10日 | 残る |
| 15日IL | 投手・二刀流選手 | 15日 | 残る |
| 60日IL | すべての選手 | 60日 | 一時的に外れる |
| 7日IL | 脳しんとう症状のある選手 | 7日 | 残る |
10日ILと15日ILでは、選手は試合に出る26人のアクティブ枠から外れますが、40人枠には残ります。
60日ILでは40人枠から一時的に外れるため、球団は別の選手を40人枠へ加えやすくなります。
つまりILに入ったという情報だけでは足りず、何日ILか、選手の公式区分は何か、40人枠が動いたかを分けて読みます。
筆者はこの比較を初めて自分で書き出した時、日数より40人枠の列のほうが大事だと気づいて、驚きで手が止まりました。
あなたも、ILの数字だけを見て復帰日を数えてしまったことがあるのではないでしょうか?
MLBのILは負傷選手をアクティブ枠から外す制度
ILは、負傷した選手を一定期間アクティブ枠から外すための制度です。
球団はその枠に別の選手を登録し、欠場者がいる期間の戦力を補えます。
ILの数字は、その日に必ず復帰するという予定日ではなく、最短で復帰できる時期の目安です。
10日ILの選手は、10日を超えても回復が十分でなければそのまま在籍できます。
反対に、状態が良さそうに見えても、最低期間を終える前には通常の復帰ができません。
実際の復帰日は、最低期間に加え、回復状況や球団の登録手続きを確認して判断します。
2018年シーズン後に、英語の正式名称はDisabled ListからInjured Listへ改められました。
古い記事のDLと現在のILは、時代による名称の違いです。
筆者は経済メディアにいた頃、休職制度の記事で最短何日という言葉の読み方を何度も確認した経験があり、ILの数字を見るとあの時の緊張感を思い出します。
最短何日という言葉を、つい確定の日付のように受け取ってしまった経験はありませんか?
10日ILは野手が対象
MLB公式の10日負傷者リスト解説では、10日ILは負傷した野手を26人のアクティブ枠から外し、40人枠に残す制度と説明されています。
野手は通常、10日以上試合に出られません。
ただし、10日は上限ではなく最低期間です。
2週間、1カ月と回復に時間がかかっても、日数だけを理由に別のILへ自動的に変わることはなく、そのまま10日ILに在籍できます。
また、脳しんとう症状がある選手には、10日ILより先に専用の7日ILが使われます。
負傷名だけで自己判断せず、球団の公式トランザクションで何日ILに登録されたかを確認します。
筆者は、10日という数字が最低期間だと知らずに復帰を待ち続け、何度も肩を落とした初心者の時代があるので、この節だけは念入りに書きました。
「10日たったのに、まだ戻らないの?」
私たちファンも、そう待ちきれなくなりますよね。
15日ILは投手と二刀流選手が対象
MLB公式の15日負傷者リスト解説によると、15日ILは投手と二刀流選手のための制度です。
選手は26人枠から外れますが、40人枠には残ります。
ここでいう15日は、診断名が重いから10日より5日長いのではなく、野手か、投手・二刀流選手かというMLB上の区分で決まります。
同じ箇所の負傷でも、野手と15日IL対象の選手で最低期間が異なることがあります。
大谷翔平さんのように打つことと投げることの両方が注目される選手については、その日に打者として出場していたからという印象ではなく、公式の登録区分と球団発表を基準にします。
二刀流選手という登録区分の中身はMLBの二刀流選手ルールで詳しく整理しています。
15日ILも10日ILと同じく、最低日数を超えて長く在籍できます。
15日目に必ず投げられる、15日たったから回復した、という意味の数字ではなく、復帰できる最短の日を示しています。
筆者は、二刀流選手が投手扱いで15日になると知った時、打者として元気でも15日は戻れないのかと、もどかしさを覚えました。
みなさんは、野手の10日と投手の15日、どちらの数字を先に覚えましたか?
60日ILでは40人枠から一時的に外れる

MLB公式の60日負傷者リスト解説では、60日ILはMLBの負傷者リストで最も長く、選手は最低60日間在籍すると説明されています。
対象は野手、投手、二刀流選手を含むすべての選手です。
最大の違いは、60日ILの選手が球団の40人枠から一時的に外れることです。
10日・15日ILの選手は40人枠に残るため、この点がロースター運用を大きく分けます。
球団が40人枠に別の選手を加える必要がある場合、長期離脱が見込まれる選手を60日ILへ移すことで枠を1つ使えるようになります。
一方、新たな40人枠が必要なければ、離脱が60日を超える可能性があっても10日または15日ILに置くことができます。
したがって60日ILへ移った理由には、医学的な回復見通しだけでなく、新しい選手を40人枠へ加える必要という球団の枠の事情も関わります。
40人枠と26人枠の関係が曖昧な場合は、MLBの40人枠・26人枠・28人枠の違いを合わせて読むと、60日ILが補強や昇格と同時に発表される理由を理解しやすくなります。
筆者は60日ILの発表を見ると、その選手の長い離脱を思って気の毒に感じると同時に、空いた枠で誰が呼ばれるのかを追い始めてしまい、自分の切り替えの早さに少し後ろめたさを覚えます。
あなたも、60日ILの知らせの裏で、誰が40人枠に入るのかを気にしてしまうのではないでしょうか?
7日ILは脳しんとう症状のある選手のための制度
MLB公式の7日負傷者リスト解説によると、7日ILは脳しんとう症状のある選手に特化した制度です。
野手も投手も、脳しんとう症状がある場合はこの専用リストが使われます。
7日という短い期間は、軽い脳しんとうだから7日で復帰できると保証する数字ではなく、最低期間です。
最低期間を過ぎても症状や所定の確認が残るなら、復帰は延びます。
また、頭部への接触があった選手が全員自動的に7日ILへ入る制度ではなく、球団とMLBの正式な手続きで登録されます。
負傷の外観や映像だけでリストの種類を決めず、公式発表を確認します。
筆者は、頭部への接触の場面を映像で見るたびに背筋が冷えるので、7日ILという専用の制度があることに安心感を覚えます。
頭を打った選手がすぐにベンチへ戻る姿を見て、本当に大丈夫なのかと心配になったことはありませんか?
10日・15日ILの遡及適用は最大3日
MLB公式の10日ILと15日IL解説では、ILへの登録をretroactive、つまり遡及適用できると説明しています。
遡及日は選手が最後に試合へ出た日の翌日から設定され、最大で3日までさかのぼれます。
10日・15日ILでは、最後の出場から5日以上たっていても、遡及できる上限は3日です。
そのため、公式のIL登録発表日と、リスト上の開始日が異なることがよくあります。
復帰可能日を数える時は、ニュースが出た日だけで足し算しません。
retroactive toに続く日付を確認し、その選手が実際に復帰条件を満たしたかは後続の公式発表で判断します。
7日ILにも遡及適用の制度があります。
個別選手の日程を読む時は、制度の一般論で日付を推測するより、トランザクションの正式日付を見る方が確実です。
筆者はこの遡及の仕組みを知った時、発表日から10日を数えていた自分の計算がずっと2日ほど遅れていたことに気づいて、恥ずかしさと納得が同時に来ました。
私たちファンも、復帰の最短日をカレンダーに書き込む時、発表日から数えてしまいがちですよね。
60日ILと10日・15日ILは40人枠で見分ける
MLB公式の40人枠解説では、40人枠に26人枠の選手だけでなく、7日・10日・15日ILの選手や一部のマイナー選手が含まれると説明しています。
そのため、野手を10日ILへ入れて別の野手を26人枠へ加えるだけなら、40人枠の合計は直接には減りません。
新たに呼ぶ選手がすでに40人枠にいれば、26人枠の入れ替えで対応できます。
呼びたい選手が40人枠にいない場合は、先に40人枠への登録が必要です。
枠が満員なら、60日ILへの移行、DFA、トレード、リリースなどで40人枠を空ける動きが同時に発生することがあります。
ILは負傷者の手続き、DFAは選手を40人枠から外した後の処遇を決める手続きで、目的が異なります。
DFAと選手移動の流れは、MLBのDFA・ウェーバー・オプションの違いで詳しく確認できます。
筆者は、1本の負傷のニュースの裏で40人枠のやりくりが静かに動いていることに気づいた時、球団の編成の仕事に純粋に感心しました。
みなさんは、IL入りの発表と同時に出る昇格やDFAの名前まで目を通していますか?
IL発表から復帰時期を読む順番

第一に、何日ILかを確認します。
10日、15日、60日、7日で最低期間と対象、40人枠の扱いが異なります。
第二に、遡及適用の有無と開始日を見ます。
発表日とIL開始日がずれていれば、今日発表されたから今日から10日後、という計算は合いません。
第三に、球団が示した回復見通しと実際の進捗を分けて読みます。
最短で復帰可能という言葉は制度上の最短日を示すことがあり、復帰決定とは別です。
第四に、復帰時の同時手続きを見ます。
ひとりが26人枠へ戻る時は、別の選手のオプション、IL入り、DFAなどが発表される場合があります。
60日ILから戻る場合は40人枠へも戻るため、両方の枠を確認します。
筆者はこの4段階を手帳の最初のページに書いていて、負傷の速報が出るたびに見返しては、慌てる気持ちを落ち着かせています。
あなたも、速報の見出しだけで復帰日を決めつけて、後で予定が狂った経験があるのではないでしょうか?
ILに関するよくある誤解
10日ILより15日ILのほうが重傷
10日は野手、15日は投手・二刀流選手という区分の違いが基本で、重傷度の差を表す数字ではありません。
負傷の診断や回復見通しは別に確認します。
10日または15日たてば自動的に復帰する
自動的には戻りません。
数字は最低期間で、回復が十分でなければ長く在籍でき、球団が復帰の登録手続きを行った時点で復帰が確定します。
60日ILは必ずシーズン終了
60日以上の離脱は必要ですが、シーズンの残り日程とリストの開始日によってはその年に復帰できます。
60日ILという言葉だけで年内復帰の可否を決めず、公式日付とシーズン日程を見ます。
IL入りは球団から戦力外と判断された意味
ILは負傷者の登録制度で、DFAやリリースとは手続きの目的が異なります。
球団の長期的な評価は、ILという言葉ではなく別の手続きや発表で判断します。
筆者は、4つの誤解のどれも昔の自分が信じていたものなので、この節を書きながら少し顔が熱くなりました。
4つのうち、つい最近まで信じていたものはありませんか?
大谷翔平さんやドジャースのILニュースを読む要点
大谷翔平さんやドジャースの負傷情報では、症状の内容とロースター手続きを分けます。
試合を欠場することと、ILへ登録されることは別で、数試合の休養でアクティブ枠に残る場合もあります。
正式にIL入りしたら、種類とretroactiveの日付を確認します。
さらに、代わりに26人枠へ入る選手、40人枠の変更、復帰への次の手順を見ると、球団の意図を読みやすくなります。
また、発表当日の見通しと、後日の検査結果・復帰手続きを混ぜないことが重要です。
最短で、見込み、という表現は確定事実と区別し、最新の球団・MLB公式情報を確認してください。
ILの数字だけで重傷度や復帰日を決めず、対象区分、最低日数、40人枠、公式日付の4点をセットで見るのが、負傷ニュースを誤解しない読み方です。
筆者は大谷さんの負傷の速報が出た日は、その日の仕事の集中力が目に見えて落ちるので、自分でも困っています。
私たちファンも、大谷さんの欠場という見出しを見るだけで、1日の気分が左右されてしまいますよね。
2026年9月の大谷翔平さんのIL入りを制度で読む
デイリースポーツの報道によると、2026年9月、大谷翔平さんはドジャース移籍後で初めて負傷者リストに入りました。
デイリースポーツの正式発表の報道では、理由は右上腕二頭筋の炎症で、種類は15日ILでした。
デイリースポーツは、二刀流選手は規定で投手扱いになるため期間が15日間になったと伝えています。
9月11日付の熊本日日新聞の記事は、ドジャースが大谷さんのIL入りを発表し、8日にさかのぼって適用され、最短復帰は24日だと伝えました。
発表日とリスト上の開始日がずれるという、この記事で説明した遡及適用がそのまま使われた形です。
大谷さんのIL入りは、エンゼルス時代の2018年6月と2023年9月に続く通算3度目で、3年ぶりでした。
同じ発表では、ラウアーさんが60日ILへ移り、21歳の有望株が2Aからメジャーへ初昇格して指名打者で先発したとデイリースポーツは報じています。
60日ILへの移行で40人枠が1つ空き、そこへ新しい選手が入るという、この記事で説明してきた仕組みがそのまま動いた実例です。
ロバーツ監督は、10月のポストシーズンで最高の状態にすることが目的だと説明したとデイリースポーツは伝えています。
大谷さん本人は、次のように話したと同じ記事で伝えられました。
「最善の方法だと理解していた」
デイリースポーツの復帰当日の報道によると、復帰は最短復帰日の米国9月23日のパドレス戦に打者として実現し、山本由伸さんが22度目のQSを記録した試合でした。
| 項目 | 内容(2026年10月12日時点の報道に基づく) |
|---|---|
| 種類 | 15日IL(二刀流選手は投手扱い) |
| 理由 | 右上腕二頭筋の炎症 |
| 遡及の開始日 | 9月8日 |
| 最短復帰 | 米国9月23日(日本時間24日) |
| 実際の復帰 | 米国9月23日のパドレス戦に打者として出場 |
| 同時の手続き | ラウアーさんが60日ILへ移り、2Aの選手が40人枠に入って初昇格 |
| IL入りの回数 | ドジャースでは初めて、通算3度目 |
筆者は9月11日の朝、電車の中でこの知らせを見て、思わず画面を二度見しました。
その日の午前中、筆者はずっと落ち込んでいましたが、15日ILの意味を一つずつ確かめるうちに、これはポストシーズンへ向けた前向きな判断だと受け止められるようになりました。
みなさんは、推しの選手のIL入りを、休養と受け止める派でしょうか、心配が先に立つ派でしょうか?
IL入りの前後には、遅すぎたという厳しい意見から安心の声まで、幅のある反応がベースボールチャンネルの海外の反応や同じく9月15日の記事で報じられました。
ネットでは、こんな声が上がっています!
「ようやくILに入れてくれてほっとした。ずっと無理して出ている気がしていた」
「二刀流だと15日になるって初めて知った。打者として元気でも15日なんだ」
「60日ILで空いた枠に21歳が上がってくる流れ、球団の動きが一気に分かって面白い」
筆者も、心配と安心が入り混じった2週間を過ごし、復帰の日は朝から胸がいっぱいでした。
よくある質問
MLBのILとは何ですか?
Injured Listの略で、負傷した選手を一定期間26人のアクティブ枠から外す制度です。
球団はその枠へ別の選手を登録できます。
10日ILと15日ILの違いは何ですか?
主な違いは対象選手です。
10日ILは野手、15日ILは投手と二刀流選手が対象で、どちらも40人枠には残ります。
60日ILに入ると40人枠はどうなりますか?
選手は40人枠から一時的に外れます。
球団は空いた枠へ別の選手を加えられますが、復帰時には40人枠とアクティブ枠の手続きを見る必要があります。
ILの数字の日に必ず復帰しますか?
いいえ、数字は最低期間です。
回復が十分でなければ、10日ILに10日を超えて在籍するなど、そのまま離脱を続けられます。
ILは最大何日まで遡及できますか?
MLB公式の10日・15日IL解説では、最大3日です。
発表日ではなく、retroactive toと表示された正式な開始日を確認します。
7日ILはどの選手に使われますか?
脳しんとう症状のある選手に特化した制度です。
7日で自動的に復帰するのではなく、復帰には回復状況と正式な登録手続きの確認が必要です。
エリカのひとこと
ILの数字は、選手の痛みも、ファンの不安も表しません。
それでも筆者は、制度を正しく読めるようになってから、速報に振り回される時間が確かに減りました。
次に負傷の見出しを見たら、まず何日ILかと40人枠の2点だけ確かめてみてください!
まとめ
MLBのILは、負傷選手をアクティブ枠から外す制度です。
10日ILは野手、15日ILは投手と二刀流選手が対象で、どちらも40人枠には残ります。
60日ILはすべての選手が対象で、最低60日間在籍します。
選手が40人枠から一時的に外れるため、球団は別の選手を加える枠を確保できます。
7日ILは脳しんとう症状のある選手のための専用制度です。
10日・15日・60日は復帰予定日ではなく、最低期間です。
個別選手の復帰を読む時は、ILの種類、遡及開始日、球団が示した回復見通し、実際の登録手続きを順に確認してください。
ドジャースの選手の動きを追う基礎は大谷翔平さんとMLB観戦の案内ページにまとめています。
IL入りから復帰までの流れを書き終えた夜、筆者は打席に立つ大谷さんが恋しくなり、大谷一本【日米野球】で本塁打を扱った回をさかのぼりました。
中でも「【大谷34号HRの秘密】異常事態と語る専門家!!そして隠された翔平とイチローとの共通点とは!?」は、異常事態と語る専門家の言葉と、大谷さんとイチローさんとの共通点という題名の問いかけに、34号HRの秘密を知りたくなる一本です。
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