MLBのIL(負傷者リスト)とは?10日・15日・60日の違いを解説

MLBの10日ILと15日ILと60日ILの違い
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『10日ILと15日ILは、けがの重さで決まるの?』『60日ILに入ると、40人枠からも外れるの?』

MLBの負傷ニュースでは、IL、10-day IL、15-day IL、60-day ILという表記が頻繁に登場します。ILはInjured Listの略で、日本語では負傷者リストと呼ばれます。

最初に押さえたいのは、10日と15日の違いは基本的に選手の区分で決まることです。野手は10日IL、投手とMLB上の二刀流選手は15日ILが最短の選択肢です。そして60日ILは、最低60日間の欠場に加え、40人枠への影響も異なります。

この記事ではMLB公式Glossaryを基準に、10日・15日・60日ILと7日ILの違い、40人枠への影響、遡及適用、復帰時期の読み方を順番に整理します。大谷翔平やドジャースの登録ニュースで、何が決まり、何がまだ未定かを見分けるための基礎になります。

目次

10日・15日・60日ILの違いを先に比較

MLBの10日15日60日7日負傷者リスト比較
10日は野手、15日は投手・二刀流選手、7日は脳しんとう症状のある選手が対象です。

ILの数字は、必要な最低在籍日数を示します。ただし、日数だけでは制度の違いを読み切れません。対象となる選手の区分と40人枠に残るかも確認します。

ILの種類 主な対象 最低期間 40人枠
10日IL 野手 10日 残る
15日IL 投手・二刀流選手 15日 残る
60日IL すべての選手 60日 一時的に外れる
7日IL 脳しんとう症状のある選手 7日 残る

10日ILと15日ILでは、選手は試合に出る26人のアクティブ枠から外れますが、40人枠には残ります。60日ILでは40人枠から一時的に外れるため、球団は別の選手を40人枠へ加えやすくなります。

つまり『ILに入った』という情報だけでは不十分です。何日ILか、選手の公式区分は何か、40人枠が動いたかを分けて読みます。

MLBのILは負傷選手をアクティブ枠から外す制度

ILは、負傷した選手を一定期間アクティブ枠から外すための制度です。球団はその枠に別の選手を登録し、欠場者がいる期間の戦力を補えます。

ILの数字は『その日に必ず復帰する』という予定日ではありません。たとえ10日ILの選手は、10日を超えても回復が十分でなければそのまま在籍できます。数字は最短の復帰可能時期を理解する手がかりであり、医学的な完治見込みではありません。

反対に、状態が良さそうに見えても最低期間を終える前に通常の復帰はできません。実際の復帰日は、最低期間に加え、回復状況や球団の登録手続きを確認して判断します。

2018年シーズン後に、英語の正式名称はDisabled ListからInjured Listへ改められました。古い記事のDLと現在のILは、時代による名称の違いを含みます。

10日ILは野手が対象

MLB公式の10日負傷者リスト解説では、10日ILは負傷した野手を26人のアクティブ枠から外し、40人枠に残す制度と説明されています。

野手は通常、10日以上試合に出られません。ただし、10日は上限ではなく最低期間です。2週間、1カ月と回復に時間がかかっても、日数だけを理由に別のILへ自動的に変わるわけではありません。

また、脳しんとう症状がある選手には、10日ILより先に専用の7日ILが使われます。負傷名だけで自己判断せず、球団の公式トランザクションで何日ILに登録されたかを確認します。

15日ILは投手と二刀流選手が対象

MLB公式の15日負傷者リスト解説によると、15日ILは投手と二刀流選手のための制度です。選手は26人枠から外れますが、40人枠には残ります。

ここでいう15日は、診断名が重いから10日より5日長いのではありません。野手か、投手・二刀流選手かというMLB上の区分が基本です。同じ箇所の負傷でも、野手と15日IL対象の選手で最低期間が異なることがあります。

大谷翔平のように打つことと投げることの両方が注目される選手については『その日に打者として出場していたから』という印象だけで判断しません。公式の登録区分と球団発表を基準にします。

15日ILも10日ILと同じく、最低日数を超えて長く在籍できます。『15日目に必ず投げられる』『15日たったから回復した』という意味ではありません。

60日ILでは40人枠から一時的に外れる

60日ILと10日15日ILの40人枠への影響
60日ILでは選手が40人枠から一時的に外れ、球団は別の選手を加える枠を確保できます。

MLB公式の60日負傷者リスト解説では、60日ILはMLBの負傷者リストで最も長く、選手は最低60日間在籍すると説明されています。対象は野手、投手、二刀流選手を含むすべての選手です。

最大の違いは、60日ILの選手が球団の40人枠から一時的に外れることです。10日・15日ILの選手は40人枠に残るため、この点がロースター運用を大きく分けます。

球団が40人枠に別の選手を加える必要がある場合、長期離脱が見込まれる選手を60日ILへ移すことで枠を1つ使えるようになります。一方、新たな40人枠が必要なければ、離脱が60日を超える可能性があっても10日または15日ILに置くことができます。

したがって『60日ILへ移ったから急に負傷が悪化した』とは限りません。医学的な回復見通しだけでなく、新しい選手を40人枠へ加える必要など、球団の枠の事情も関わります。

40人枠と26人枠の関係が曖昧な場合は、MLBの40人枠・26人枠・28人枠の違いを合わせて読むと、60日ILが補強や昇格と同時に発表される理由を理解しやすくなります。

7日ILは脳しんとう症状のある選手のための制度

MLB公式の7日負傷者リスト解説によると、7日ILは脳しんとう症状のある選手に特化した制度です。野手も投手も、脳しんとう症状がある場合はこの専用リストが問題になります。

7日という短い期間は『軽い脳しんとうだから7日で復帰できる』と保証するものではありません。最低期間を過ぎても症状や所定の確認が残るなら、復帰は延びます。

また、頭部への接触があった全選手が自動的に7日ILへ入るわけでもありません。負傷の外観や映像だけでリストの種類を決めず、球団とMLBの発表にある正式な手続きを確認します。

10日・15日ILの遡及適用は最大3日

MLB公式の10日ILと15日IL解説では、ILへの登録をretroactive、つまり遡及適用できると説明しています。遡及日は選手が最後に試合へ出た日の翌日から設定され、最大で3日までさかのぼれます。

10日・15日ILでは、たとえ最後の出場から5日以上たっていても、遡及できる上限は3日です。そのため、公式のIL登録発表日と、リスト上の開始日が同じとは限りません。

復帰可能日を数えるときは、ニュースが出た日だけで足し算しません。『retroactive to』に続く日付を確認し、その選手が実際に復帰条件を満たしたかは後続の公式発表で判断します。

7日ILにも遡及適用の制度があります。ただし、個別選手の日程を読むときは、制度の一般論で日付を推測するより、トランザクションの正式日付を見る方が確実です。

60日ILと10日・15日ILは40人枠で見分ける

MLB公式の40人枠解説では、40人枠に26人枠の選手だけでなく、7日・10日・15日ILの選手や一部のマイナー選手が含まれると説明しています。

そのため、野手を10日ILへ入れて別の野手を26人枠へ加えるだけなら、40人枠の合計は直接には減りません。新たに呼ぶ選手がすでに40人枠にいれば、26人枠の入れ替えで対応できます。

呼びたい選手が40人枠にいない場合は、先に40人枠への登録が必要です。枠が満員なら、60日ILへの移行、DFA、トレード、リリースなどで40人枠を空ける動きが同時に発生することがあります。

ILは負傷者の手続き、DFAは選手を40人枠から外した後の処遇を決める手続きであり、同じではありません。DFAと選手移動の流れは、MLBのDFA・ウェーバー・オプションの違いで詳しく確認できます。

IL発表から復帰時期を読む順番

MLBのIL発表から復帰までの確認順序
ILの種類と遡及日を確認し、回復見通しと実際の復帰登録を分けて読みます。

第一に、何日ILかを確認します。10日、15日、60日、7日で最低期間と対象、40人枠の扱いが異なります。

第二に、遡及適用の有無と開始日を見ます。発表日とIL開始日がずれていれば、『今日発表されたから今日から10日後』とは限りません。

第三に、球団が示した回復見通しと実際の進捗を分けて読みます。『最短で復帰可能』は制度上の最短日を示すことがあり、復帰決定と同義ではありません。

第四に、復帰時の同時手続きを見ます。ひとりが26人枠へ戻るときは、別の選手のオプション、IL入り、DFAなどが発表される場合があります。60日ILから戻る場合は40人枠へも戻るため、両方の枠を確認します。

ILに関するよくある誤解

10日ILより15日ILのほうが重傷

必ずしもそうではありません。10日は野手、15日は投手・二刀流選手という区分の違いが基本です。負傷の診断や回復見通しは別に確認します。

10日または15日たてば自動的に復帰する

自動的には戻りません。数字は最低期間であり、回復が十分でなければ長く在籍できます。球団が復帰の登録手続きを行ったことを確認します。

60日ILは必ずシーズン終了

60日以上の離脱は必要ですが、シーズンの残り日程とリストの開始日によってはその年に復帰できる場合があります。『60日IL』だけで年内復帰の可否を決めず、公式日付とシーズン日程を見ます。

IL入りは球団から戦力外と判断された意味

ILは負傷者の登録制度です。DFAやリリースとは手続きの目的が異なるため、ILという言葉だけで球団の長期的な評価まで断定できません。

大谷翔平やドジャースのILニュースを読む要点

大谷翔平やドジャースの負傷情報では、症状の内容とロースター手続きを分けます。『試合を欠場する』と『ILへ登録される』は必ずしも同じではありません。数試合の休養でアクティブ枠に残る場合もあります。

正式にIL入りしたら、種類とretroactiveの日付を確認します。さらに、代わりに26人枠へ入る選手、40人枠の変更、復帰への次の手順を見ると、球団の意図を読みやすくなります。

また、発表当日の見通しと、後日の検査結果・復帰手続きを混ぜないことが重要です。『最短で』『見込み』という表現は確定事実と区別し、最新の球団・MLB公式情報を確認してください。

ILの数字だけで重傷度や復帰日を断定せず、『対象区分』『最低日数』『40人枠』『公式日付』の4点をセットで見るのが、負傷ニュースを誤解しない読み方です。

よくある質問

MLBのILとは何ですか?

Injured Listの略で、負傷した選手を一定期間26人のアクティブ枠から外す制度です。球団はその枠へ別の選手を登録できます。

10日ILと15日ILの違いは何ですか?

主な違いは対象選手です。10日ILは野手、15日ILは投手と二刀流選手が対象で、どちらも40人枠には残ります。

60日ILに入ると40人枠はどうなりますか?

選手は40人枠から一時的に外れます。球団は空いた枠へ別の選手を加えられますが、復帰時には40人枠とアクティブ枠の手続きを見る必要があります。

ILの数字の日に必ず復帰しますか?

いいえ。数字は最低期間です。回復が十分でなければ、10日ILに10日を超えて在籍するなど、そのまま離脱を続けられます。

ILは最大何日まで遡及できますか?

MLB公式の10日・15日IL解説では、最大3日です。発表日ではなく、『retroactive to』と表示された正式な開始日を確認します。

7日ILはどの選手に使われますか?

脳しんとう症状のある選手に特化した制度です。7日で自動的に復帰するのではなく、復帰には回復状況と正式な登録手続きの確認が必要です。

まとめ

MLBのILは、負傷選手をアクティブ枠から外す制度です。10日ILは野手、15日ILは投手と二刀流選手が対象で、どちらも40人枠には残ります。

60日ILはすべての選手が対象で、最低60日間在籍します。選手が40人枠から一時的に外れるため、球団は別の選手を加える枠を確保できます。7日ILは脳しんとう症状のある選手のための専用制度です。

10日・15日・60日は復帰予定日ではなく、最低期間です。個別選手の復帰を読むときは、ILの種類、遡及開始日、球団が示した回復見通し、実際の登録手続きを順に確認してください。

MLBの10日ILと15日ILと60日ILの違い

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