防御率計算機|0.1回・0.2回も計算
自責点と投球回を入れると、9イニング制の防御率を計算します。「1.2回」は1回+2アウトとして入力してください。失点ではなく自責点を使います。
計算式:自責点 × 27 ÷(完了した回数 × 3 + 追加のアウト)
小数第3位を四捨五入して表示します。0アウトは算出できません。7イニング制など、9回以外を基準にする大会には対応していません。入力内容は送信・保存しません。
『防御率18.00と表示されたけれど、1試合で18点も取られたの?』
違います。防御率18.00は、実際に18失点したという意味ではなく、その投手の自責点ペースを9イニングへ換算した数字です。短い登板で自責点を許すと、分母の投球回が小さいため数字が大きくなります。
さらに野球の投球回表示で『0.1回』『0.2回』は、10分の1回・10分の2回ではありません。1イニングが3アウトなので、0.1回は1アウト=3分の1回、0.2回は2アウト=3分の2回を表します。
この表示を普通の小数として計算すると、防御率は大きくずれます。まず防御率の全体像を確認したい人は、防御率の定義・計算式・自責点を整理した解説もあわせて読むと理解が深まります。ここでは18.00、1.63、端数回、短期の数字が激しく動く理由を重点的に解説します。
防御率18.00は9回換算で自責点18のペース
MLB公式の防御率解説によると、防御率(ERA)は投手が9イニング当たりに許した自責点を表し、式は『9×自責点÷投球回』です。
たとえば1回を投げて2自責点なら、2×9÷1=18.00です。実際の失点は2ですが、このペースで9回を投げたと仮定すると18自責点になるため、防御率18.00と表示されます。
2回を投げて4自責点でも、4×9÷2=18.00です。実際の自責点と投球回は違っても、1回当たり2自責点の同じペースなので、防御率は同じになります。
逆に、9回を投げて2自責点なら2.00です。防御率は『実際に何点取られたか』と『どのくらいの回を投げたか』の比率を9回へそろえた数字です。
0.1回と0.2回は小数ではなくアウト数

MLB公式の投球回解説では、1イニングは3アウトで構成され、投手が記録した各アウトは3分の1イニングに相当すると説明されています。
したがって、投球回の表示は『0.0=0アウト』『0.1=1アウト』『0.2=2アウト』『1.0=3アウト』です。0.3回という表示は使いません。3つ目のアウトを取れば1回が完成します。
1.1回は1回と1アウト、つまり1+1/3=4/3回です。1.2回は1回と2アウト、つまり1+2/3=5/3回です。
『1.1』を普通の小数1.1として防御率の分母に入れると誤りです。計算するときは、先にアウト数へ直すと安全です。1.1回なら4アウト、1.2回なら5アウトです。
投球回はアウトを取った量を測ります。投手が打者へ投げても、安打、四球、死球、失策などでアウトを取れなければ、投球回は増えません。登板しただけで0.1回が加わるわけではありません。
端数回の防御率をアウト数で計算する方法

端数回の計算は、投球回をアウト数へ変換すると混乱しません。1回=3アウトなので、防御率の式を『自責点×27÷記録したアウト数』と置き換えられます。
1回2/3は5アウトです。ここで2自責点なら、2×27÷5=10.80です。表示の1.2を1.2として計算し、2×9÷1.2=15.00とするのは誤りです。
3回1/3は10アウトです。2自責点なら2×27÷10=5.40です。投球回表示では3.1回ですが、計算は10アウトを分母にします。
0.1回、つまり1アウトだけを取り1自責点なら、1×27÷1=27.00です。0.2回、つまり2アウトで1自責点なら、1×27÷2=13.50です。
1つの自責点でも、取ったアウトが少ないほど9回換算値は大きくなります。これが救援投手の初登板や復帰直後に、防御率27.00や54.00のような数字が出る理由です。
防御率1.63はどう計算される?
防御率1.63という数字は、合計自責点と合計投球回の組み合わせから生まれます。表示を見ただけでは、1試合に1.63失点したとは限りません。
例として49回2/3、つまり149アウトで9自責点の投手を考えます。式は9自責点×27÷149アウト=1.6308…で、小数第3位を四捨五入すると1.63です。
別の投球回と自責点の組み合わせでも、丸めた結果が1.63になることがあります。防御率だけから自責点や投球回を一意に逆算できない場合があります。
公式成績では、シーズン全体の投球回と自責点の合計を使います。各登板の防御率を足して試合数で割る方法ではありません。
たとえば1回無失点の登板は0.00、9回2自責点の登板は2.00ですが、単純平均は1.00です。実際の合計は10回2自責点なので、シーズン防御率は2×9÷10=1.80となります。
短い登板で防御率が大きく動く理由

防御率は比率なので、分母の投球回が少ない時期ほど1自責点の影響が大きくなります。開幕直後、復帰直後、救援投手の初登板では、1つのアウトや1つの自責点で数字が急変します。
0.1回1自責点なら27.00ですが、その後に8回2/3を無失点で投げれば、合計9回1自責点となり1.00まで下がります。最初の大きな数字が、投手のシーズン能力を確定したわけではありません。
逆に、長い投球回を積み上げた投手は、1試合で数点を失ってもシーズン防御率の変化が小さくなります。分母が大きく、過去の多くのアウトが数字を安定させるためです。
短期の防御率を見るときは、必ず投球回を確認してください。18.00という見た目の大きさより、『何アウトで何自責点だったか』が先です。
投手の復帰登板で1回だけ投げた場合、シーズン通算がほぼないなら防御率は極端になりやすくなります。投球制限や調整段階の登板を、フルシーズンの先発投手と同じ率だけで比較しないようにします。
降板後に防御率が変わることがある
MLB公式の防御率解説は、投手が走者を残して降板し、その走者が後続投手の登板中に生還した場合、前の投手へ自責点が付くと説明しています。
例えば投手Aが走者2人を残して降板し、投手Bが二塁打を打たれて2人とも生還した場合、走者を出した責任は投手Aへ付きます。投手Aがマウンドを降りた時点では無失点でも、最終防御率が上がることがあります。
さらに失策の有無、自責点か非自責点かの公式記録判定で数字が変わる場合があります。実況の途中表示は確定値ではありません。
観戦中は『降板時点で無失点』と『最終的に自責点0』を分けて理解してください。試合終了後のMLB公式ボックススコアで、残した走者と確定した自責点を確認できます。
救援投手の防御率を読むときの注意
MLB公式Glossaryも、防御率は短い回を投げる救援投手の評価では扱いが難しいと説明しています。救援投手は走者のいる場面で登板し、残した走者を次の投手に託すことがあります。
走者なしで1回を投げる登板と、無死満塁で登板する登板では難しさが違います。しかし、防御率は登板時の走者状況そのものを表示しません。
救援投手は1イニングへ力を集中できるため、先発より低い防御率になることがあります。一方、1回未満の登板で自責点を許すと率は急上昇します。
救援投手を見るときは、防御率に加えてWHIP(1回当たりに許した安打と四球)、奪三振と四球、被本塁打、登板数、引き継いだ走者をどれだけ生還させたかなどを確認します。
先発投手と同じ『2.50』でも役割と投球回が違うため、同じ条件の投手同士で比較するのが基本です。
規定投球回と防御率ランキング
防御率ランキングでリーグトップを名乗るには、率が低いだけでなく規定投球回を満たす必要があります。
MLB公式の率部門資格では、投手はチームの予定試合数当たり1.0投球回が基本条件とされています。162試合制なら通常162回が目安です。
短い登板だけで防御率0.00の投手が、フルシーズンの最優秀防御率になるわけではありません。低い率を多くの投球回で維持した投手を比べるための条件です。
シーズン途中のランキングでは、チームがその時点までに消化した試合数だけでなく、公式ページの資格判定を確認します。独自計算だけで資格あり・なしを断定しない方が安全です。
同じ防御率18.00になる投球回と自責点
防御率18.00は、1回2自責点だけで生まれる数字ではありません。2回4自責点なら4×9÷2=18.00、3回6自責点なら6×9÷3=18.00です。どれも1回当たり2自責点の同じペースです。
反対に、防御率18.00だけを見ても実際の自責点は分かりません。必ず投球回を組み合わせます。投球回が1回なら2自責点、2回なら4自責点ですが、通算成績では過去登板を含む自責点と投球回の合計から計算されます。
短い登板の例では、0.1回で2自責点なら2×27÷1=54.00、0.2回で2自責点なら2×27÷2=27.00です。同じ2自責点でも、取ったアウト数が増えるほど9回換算値は下がります。
『18.00=18失点』と誤解しないためには、表示の横にあるIP(投球回)とER(自責点)を先に見てください。防御率は実得点の個数ではなく、IPとERから作る比較用の率です。
0.0回で降板した投手の防御率はどうなる?
投手が打者へ投げても、1つもアウトを取れずに交代すると、その登板の投球回は0.0回です。安打や四球で走者を出しても、アウトを記録しなければ0.1回にはなりません。
0.0回だけを分母にして9回換算することはできません。分母が0だからです。その投手にシーズン通算の投球回がまだない場合、成績画面の防御率表示は媒体によって記号や未算出の扱いになることがあるため、公式ページのIPとERを確認します。
すでに9回1自責点の通算成績があり、次の登板でアウトを取れず2自責点が加わった場合、通算は9回3自責点です。計算は3×9÷9=3.00となります。0.0回の登板でも自責点が増えれば、通算防御率は上がります。
さらに0.0回で残した走者が後続投手の登板中に生還すると、その走者を出した投手へ自責点が付く場合があります。降板直後の数字ではなく、試合終了後の公式記録を基準にします。
1.1回・2.2回を正しく計算する実例
1.1回は1回と1アウトで、合計4アウトです。ここで1自責点なら、1×27÷4=6.75です。表示を普通の小数1.1として9÷1.1を計算してはいけません。
2.2回は2回と2アウトで、合計8アウトです。3自責点なら3×27÷8=10.125となり、小数第3位を四捨五入して10.13です。
2.3回という投球回表示は使いません。2回を終えた後の3つ目のアウトで3回が完成するため、2.2回の次は3.0回です。同じように4.2回の次のアウトは5.0回になります。
端数回を含む計算では、投球回をすべてアウト数へ直し、自責点×27÷アウト数を使います。この方法なら0.1、0.2、1.1、2.2の表記を十進小数と取り違えず、公式表示を検算できます。
よくある質問
防御率18.00は18失点したという意味ですか?
違います。自責点のペースを9回へ換算した数字です。1回2自責点なら防御率18.00になります。
0.1回は10分の1回ですか?
違います。1アウト、つまり3分の1回です。0.2回は2アウト、つまり3分の2回です。
防御率の計算で1.2回を1.2として割ってよいですか?
いけません。1.2回は1回と2アウト=5/3回です。アウト数5へ変換し、自責点×27÷5で計算します。
各試合の防御率を平均すれば通算防御率になりますか?
なりません。全登板の自責点合計と投球回合計から計算します。投球回の長い登板へ正しい重みを付けるためです。
降板した後に防御率が上がるのはなぜですか?
残した走者が後続投手の登板中に生還し、その得点が前の投手の自責点になることがあるためです。
まとめ
防御率18.00は18失点ではなく、自責点を9回へ換算したペースです。1回2自責点、2回4自責点などで18.00になります。
端数回の『.1』『.2』は小数ではなくアウト数です。計算は投球回をアウト数へ直し、『自責点×27÷アウト数』を使うと間違いを防げます。短い登板ほど数字が大きく動くため、防御率だけでなく投球回、自責点、役割、公式記録の確定値を一緒に確認してください。

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