162試合を戦い抜いた30球団のうち、最後に笑えるのは、たった1球団です。
「ポストシーズンって、結局いつから始まるの?」
「仕組みが複雑で、どのチームが出られるのか分からない」
毎年秋になると、そんな声を耳にします。
実は筆者も、記者になりたての頃は組み合わせ表とにらめっこしていました。
この記事では、MLBポストシーズン2026の開始時期と仕組み、出場条件を、野球にあまり詳しくない方にも分かるようにやさしく解説します。
そして今年は、大谷翔平さんのドジャースが「25年間、誰も成し遂げていない偉業」に挑む、特別な秋でもあるのです。
MLBポストシーズン2026はいつから?9月末のシーズン終了後すぐに開幕します

まず、結論からお伝えします。
MLBポストシーズン2026は、レギュラーシーズンが終わる9月末の直後、例年どおりなら9月末から10月上旬にワイルドカードシリーズで開幕する見通しです。
報道によると、2026年のレギュラーシーズンは、雨天順延などがなければ9月28日ごろに全日程を終える予定とされています。
そこから約1か月かけてトーナメントで勝ち上がりを決め、11月上旬までにワールドシリーズの王者が決まる。
これが、秋の大まかなスケジュール感です。
正式な組み合わせと開始時刻は直前に確定しますので、公式発表もあわせてご確認ください。
まず押さえたい基本|出場できるのは30球団中12球団
MLBは、ナ・リーグとア・リーグの2リーグ制で、それぞれ15球団が所属しています。
ポストシーズンに進めるのは、各リーグ6球団ずつ、合計12球団です。
内訳は、各リーグ3つの地区を制した「地区優勝」の3球団と、それ以外で勝率上位の3球団、いわゆる「ワイルドカード」です。
30球団のうち、残れるのは12球団。
数字だけ見ると広き門に思えますが、半年間、162試合を走り切った上での12枠です。
ちなみに、この12球団制が始まったのは2022年からです。
それ以前はもっと枠が少なく、ワイルドカードは一発勝負の1試合だけという時代もありました。
一発勝負の緊張感も捨てがたいものでしたが、今の3試合制は実力が結果に出やすい形になったと筆者は感じています。
現在の全体順位のしくみはMLB順位・前半戦まとめの記事で詳しく解説しています。
誤解しやすいポイント|「リーグ優勝」はワールドシリーズ進出のこと
日本のプロ野球に慣れていると、少し混乱しやすい言葉があります。
MLBで「リーグ優勝」と言うときは、秋のリーグ優勝決定シリーズを勝ち抜いて、ワールドシリーズに進んだチームを指すのが一般的です。
地区で1位になることは「地区優勝」と呼ばれ、はっきり区別されています。
ニュースで「地区優勝」と「リーグ優勝」が別々に祝われていて、あれ?と思ったことはないでしょうか?
言葉の意味が分かると、秋のニュースが一気に読みやすくなります。
MLBポストシーズンの仕組み|4つのステージを勝ち上がる12球団のトーナメント

仕組みをひと言でいうと、4段階の勝ち抜き戦です。
現行の制度では、次の順番で進みます。
- ワイルドカードシリーズ: 3試合制で、先に2勝したチームが突破
- 地区シリーズ: 5試合制で、先に3勝したチームが突破
- リーグ優勝決定シリーズ: 7試合制で、先に4勝したチームがリーグ王者
- ワールドシリーズ: 7試合制で、先に4勝したチームが世界一
ナ・リーグとア・リーグでそれぞれ勝ち上がり、最後に両リーグの王者がワールドシリーズでぶつかる構図です。
シード順の決まり方と、上位チームだけの特典
各リーグの6球団には、成績をもとに1番から6番のシードが与えられます。
地区優勝の3球団が勝率順に1〜3番、ワイルドカードの3球団が4〜6番に入ります。
そして現行の制度では、上位2シードは最初のワイルドカードシリーズが免除され、地区シリーズから登場します。
つまりシーズンの勝率は、単なる順位自慢ではありません。
休養日と本拠地開催という、実利そのものに直結するのです。
そう考えると、9月の1試合の重みが変わって見えてこないでしょうか?
短期決戦の怖さ|162試合の積み上げが3日で消える世界
ここが、ポストシーズン最大の魅力であり、怖さです。
ワイルドカードシリーズは、わずか3試合。
半年間の積み上げがどれだけ大きくても、2敗した瞬間に秋は終わります。
正直、筆者はこの容赦のなさに、毎年ひりひりさせられています。
あなたにも、一発勝負の試験や大事な発表の前、胃がきゅっとなった経験はないでしょうか?
あの緊張感が約1か月続くのが、MLBの10月です。
だからこそ、選手の一挙手一投足に、シーズン中とは違う物語が宿ります。
ドジャースの現在地|MLBポストシーズン2026で挑む25年ぶりの偉業「3連覇」

では、大谷さんのドジャースは、いまどこにいるのでしょうか?
米メディアによると、前半戦を終えた時点でドジャースは61勝36敗。
ナ・リーグ西地区の首位に立ち、30球団全体でもトップの成績です。
このまま進めば、地区優勝と上位シードでのポストシーズン進出が視野に入ります。
後半戦の日程はドジャース試合日程まとめで確認できます。
2年連続の世界一、その次にあるもの
ドジャースは、2024年と2025年のワールドシリーズを連覇しています。
特に昨年2025年のワールドシリーズは、ブルージェイズとの死闘でした。
3勝3敗で迎えた第7戦は延長11回までもつれ、5対4。
山本由伸さんがシリーズ3勝の大活躍でMVPに輝いたのは、記憶に新しいところです。
筆者はあの第7戦を、家族が寝静まった居間でひとり、声を殺して見ていました。
決着の瞬間、握った拳をどこに下ろせばいいのか分からず、数分間そのまま固まっていたほどです。
あなたはあの夜、どこで何をしていましたか?
そして忘れてはいけないのは、大谷さん自身の歩みです。
エンゼルスで過ごした6年間、大谷さんは一度もポストシーズンの舞台に立てませんでした。
移籍1年目の2024年に初めて10月の舞台を踏み、いきなり世界一。
あの長い遠回りを知っているからこそ、10月の大谷さんの一打席は、私たちの胸に重く響くのです。
3連覇を成し遂げたのは1998〜2000年のヤンキースが最後
そして今年、ドジャースが挑むのが3連覇です。
ワールドシリーズの3連覇は、1998年から2000年のヤンキース以来、四半世紀にわたって誰も成し遂げていません。
報道によると、昨年の連覇自体も、そのヤンキース以来25年ぶりの快挙でした。
つまり今年のドジャースは、「連覇の先」という、ほとんど誰も見たことのない景色に足を踏み入れようとしています。
その挑戦の中心に、大谷さん、山本さん、佐々木朗希さんという3人の日本人選手がいる。
私たち日本のファンにとって、こんな贅沢な秋は、そうありません。
ただし、前半戦トップの成績も、短期決戦では何の保証にもなりません。
だからこそ、9月末までの一戦一戦が「シード順」という形で、10月の戦いやすさを左右していくのです。
夏の補強の行方はMLBトレード期限2026の解説記事でどうぞ。
初めてでも楽しめるMLBポストシーズンの見どころ3つ

見どころ1: エース総動員の投手起用
短期決戦では、投手のやりくりが普段とまったく変わります。
エース級が短い間隔で志願登板したり、先発投手がリリーフとしてブルペンから走ってきたり。
「明日はない」という前提が、シーズン中には見られない起用を生むのです。
昨年の山本さんのシリーズ3勝も、まさにその象徴でした。
野球に詳しくない方でも、「え、この場面で代えるの?」という駆け引きを眺めるだけで十分に楽しめます。
見どころ2: 二刀流・大谷翔平さんの秋
今年のポストシーズンの楽しみは、投打ともに仕上がった大谷さんを見られる可能性です。
報道によると、前半戦は投手として8勝2敗、防御率1.79、打者として22本塁打という成績でした。
左膝の治療を経て、日本時間23日にも投手復帰が見込まれると伝えられており、秋に向けて二刀流の完全体が戻ってくるかもしれません。
10月のマウンドに立つ大谷さんと、10月の打席に立つ大谷さん。
その両方を同じ試合で見られるのは、野球の長い歴史の中でも今だけです。
見どころ3: ネットの声と一緒に味わう一体感
ポストシーズン期間中のSNSは、まるで巨大なパブリックビューイングです。
昨年の第7戦のあとには、こんな趣旨の声があふれていました。
「延長11回、心臓がもたない」
「山本由伸さん、漫画でもやりすぎな展開」
「このチームで3連覇が見たい」
ひとりで見ていても、画面の向こうに同じ気持ちの仲間がいる。
その一体感こそ、秋の野球のいちばんの味だと筆者は思っています。
よくある質問|MLBポストシーズン2026
Q. ポストシーズンには何チームが出られますか?
各リーグ6球団ずつ、合計12球団です。
地区優勝の3球団と、ワイルドカードの3球団で構成されます。
Q. ワイルドカードとは何ですか?
地区優勝を逃したチームの中から、勝率の高い順に選ばれる3つの出場枠のことです。
地区で2位でも、勝率が高ければ出場のチャンスがあります。
Q. 日本時間では、いつ頃試合を見られますか?
現地の昼と夜に試合が組まれるため、日本では例年、午前から昼にかけての観戦が中心になります。
正式な日程と開始時刻は、確定し次第、公式発表をご確認ください。
Q. ドジャースはポストシーズンに進めそうですか?
前半戦を全体トップの61勝36敗で折り返しており(報道による)、大きく視野に入る位置です。
ただし出場が正式に決まるのは9月以降で、最後まで何が起きるか分からないのが野球です。
まとめ|9月末からの1か月、ドジャースの3連覇挑戦を見届けましょう
最後に、この記事のポイントを整理します。
- MLBポストシーズン2026は、9月末のシーズン終了後、例年どおりなら10月上旬までに開幕する見通し
- 出場は各リーグ6球団の計12球団で、ワイルドカード→地区シリーズ→リーグ優勝決定→ワールドシリーズの4段階
- 上位2シードは初戦のワイルドカードシリーズが免除される
- ドジャースは前半戦全体トップの61勝36敗で、1998〜2000年のヤンキース以来となる3連覇に挑む
半年間の積み上げが、たった数試合で報われたり、消えたりする。
その残酷さと美しさが同居しているから、私たちは毎年10月に眠い目をこすりながら画面の前に座るのだと思います。
今年の秋、私たちはまた歴史の目撃者になれるかもしれません。
まずは今日から始まった後半戦を、一緒に追いかけていきましょう。
ドジャースと3人の日本人選手を、心から応援しています!
ちなみに最近、筆者はYouTubeチャンネル「大谷一本【日米野球】」で、昨年のワールドシリーズを振り返る回をもう一度見ました。
結果を知っているのに、第7戦の場面では手に汗を握ってしまい、自分でも笑ってしまいました。
試合のダイジェストだけでなく、その裏にあった選手たちの物語まで丁寧に拾ってくれるのが、このチャンネルの好きなところです。
ファンなら、あの延長11回の長い沈黙と歓喜の爆発、忘れられませんよね。
ポストシーズンの予習にもぴったりですので、ぜひのぞいてみてください。
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

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