MLBのポストシーズンでは、各球団がシリーズごとに26人のロースターを提出します。レギュラーシーズン終盤の28人枠をそのまま持ち込む制度ではありません。ワイルドカードシリーズ、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズは、それぞれの開始前に登録メンバーを決めます。
登録資格の基本は9月1日を迎える前の所属状況です。球団の40人枠にいた選手と、9月に入る時点で60日負傷者リストにいた選手は、ポストシーズンの出場資格を持ちます。ただし、資格があることと、実際の26人に選ばれることは別です。
さらに、8月31日時点で球団組織内にいた選手には、負傷選手の代替としてコミッショナー事務局へ申請する例外があります。シリーズ中の負傷交代にも申請と同区分での入れ替えが必要で、外れた選手はそのラウンドの残りと次のラウンドに登録できません。2026年9月4日(日本時間)に確認したMLB公式の最新解説を軸に、通常資格、申請例外、負傷交代を順番に整理します。
MLBポストシーズンのロースターは各シリーズ26人

最初に全体像を表で確認します。人数、資格、変更のタイミングを一緒に見ると、「登録できる選手」と「今シリーズで出場できる選手」を混同しにくくなります。
| 確認項目 | ポストシーズンの基本 |
|---|---|
| 登録人数 | 各シリーズ26人 |
| 提出時期 | 各シリーズの開始前 |
| シリーズ間の変更 | 次シリーズの開始前に可能 |
| 通常の資格基準 | 9月1日前の40人枠、または9月入り時点の60日IL |
| 未資格選手の例外 | 8月31日時点で組織内におり、条件を満たす負傷選手の代替として申請 |
| シリーズ中の負傷交代 | 投手は投手、野手は野手と交代 |
| 外れた負傷選手 | 当該ラウンドの残りと次ラウンドに登録不可 |
MLB公式のポストシーズン登録資格Glossaryも、各ラウンド前に26人を提出すると説明しています。26人全員をポストシーズンの最初から最後まで固定するのではなく、勝ち上がった後は次のシリーズ前に選び直せます。
一方、シリーズが始まった後に戦術上の理由だけで自由に入れ替えることはできません。シリーズ中の変更は負傷者交代の手続きとして扱われ、コミッショナー事務局の許可と、その後の登録制限が伴います。
9月の28人枠からポストシーズンは26人枠へ戻る
MLB公式の26人ロースター解説では、通常のアクティブロースターは開幕から8月31日までとポストシーズンが26人、9月1日からレギュラーシーズン終了までは28人とされています。
つまり、9月にベンチへ置けた28人全員が自動的にポストシーズンへ進むわけではありません。球団はシリーズ開始前に2人分以上を絞り、先発投手、救援投手、捕手、代打、代走、守備要員などの配分を26人の中で決めます。
9月の28人枠はレギュラーシーズン終盤の負担を支える制度、ポストシーズンの26人枠は短期シリーズを戦う登録です。28人枠の期間や投手上限を確認したい場合は、MLBの9月ロースター拡大と28人枠の解説で通常期間との違いを確認できます。
26人はシリーズごとに提出し、次シリーズ前に変更できる
ポストシーズンの26人は、大会全体で一度だけ提出する名簿ではありません。球団は各シリーズの開始前に、そのシリーズを戦う26人を提出します。次のラウンドへ進んだ場合は、次シリーズが始まる前にメンバーを変更できます。
たとえば、ある投手がワイルドカードシリーズの26人から外れていても、出場資格を持っていれば地区シリーズの開始前に選ばれる余地があります。反対に、前シリーズで登録されていた選手でも、次シリーズの対戦相手や役割配分に応じて26人から外れることがあります。
ここで重要なのは、シリーズ間の通常変更と、シリーズ中の負傷交代を分けることです。前者は次の26人を提出する際の選考で、後者は進行中のシリーズで例外的に登録を変える手続きです。ポストシーズン全体の対戦方式やシードを確認する場合は、2026年MLBポストシーズンの仕組みが対応します。
9月1日基準|40人枠と60日ILが通常資格の入口

2026年のMLB公式解説では、9月1日より前に球団の40人枠にいた選手がポストシーズン出場資格を持ちます。さらに、9月を迎える時点で60日負傷者リストにいた選手も資格対象です。
60日ILの選手は40人枠から一時的に外れるため、「40人枠にいなければ資格がない」とだけ覚えると誤ります。通常資格には、40人枠と60日ILという二つの入口があります。どちらかを満たしても、自動的に各シリーズの26人へ入るわけではありません。
40人枠は球団が保有するメジャー登録選手の土台で、26人枠はその時点で試合に出場できる選手の集まりです。二つの枠の関係を整理したい場合は、MLBの40人枠・26人枠・28人枠の違いを合わせて確認すると、資格と選出の差が分かりやすくなります。
制限リストにいた選手も、同じシーズンに禁止薬物による出場停止を受けていなければ資格対象になり得ます。一方、その年に禁止薬物で出場停止を受けた選手はポストシーズンに出場できません。リスト名だけで判断せず、出場停止の理由まで区別します。
8月31日時点で組織内にいた未資格選手には申請例外がある
9月1日前の40人枠にも、9月入り時点の60日ILにも該当しない選手が、必ず出場できないとは限りません。MLB公式は、8月31日時点でその球団の組織内にいた選手について、コミッショナー事務局への申請で加えられる例外を示しています。
ただし、「8月31日にマイナー所属だった」という条件だけでは足りません。その選手が負傷選手の代わりとして申請され、交代される負傷選手が復帰に必要な最低在籍期間を満たしていることが必要です。公式解説は例として、10日ILで少なくとも10日、60日ILで少なくとも60日を経過した選手の代替を挙げています。
この例外は、球団が好きな有望選手を自由に追加するための一般枠ではありません。「8月31日時点で組織内」「条件を満たす負傷選手の代替」「コミッショナー事務局への申請」をセットで確認します。9月に成績が伸びたという理由だけでは、例外の説明になりません。
9月に加入した選手と禁止薬物による出場停止選手は対象外
8月31日より後に球団組織へ加わった選手は、ポストシーズンのロースターに登録できません。9月に契約した選手だけでなく、9月にウェーバーで獲得した選手も対象外です。
この点は、先ほどの申請例外と対になります。例外を使えるのは8月31日時点で組織内にいた選手であり、9月加入者まで資格を広げる制度ではありません。加入日を確認せず、「40人枠に入ったから出場できる」と判断しないことが大切です。
また、そのシーズン中に禁止薬物で出場停止を受けた選手は出場資格を持ちません。制限リストにいた選手が条件付きで資格対象となる説明と、禁止薬物による出場停止の除外を混同しないようにします。
シリーズ中の負傷交代は同区分、外れた選手は次ラウンドも不可

シリーズ開始後に登録選手が負傷した場合、球団はコミッショナー事務局へ許可を求め、代替選手を26人へ入れることができます。これは次シリーズ前の通常変更とは異なり、進行中のラウンドを継続するための負傷者交代です。
交代には区分の制限があります。投手を外す場合は別の投手、野手を外す場合は別の野手で置き換えます。投手を減らして代打要員を増やすなど、負傷交代を使って別区分へ枠を振り替えることはできません。
交代で外れた負傷選手は、そのラウンドの残りだけでなく、次のラウンドにも登録できません。たとえば地区シリーズの途中で外れた場合、その地区シリーズの残りと、球団が進出した場合のリーグ優勝決定シリーズに登録できないという意味です。
「次の試合に出られない」だけでも、「ポストシーズン全体で復帰できない」でもありません。制限は当該ラウンドの残りと次ラウンドです。さらに勝ち上がった後のラウンドについては、その時点の資格、状態、球団の提出名簿を改めて確認します。
シリーズ間の変更と負傷者交代を4つの場面で区別
似ている手続きを場面別に整理すると、登録ニュースを読み違えにくくなります。
| 場面 | 扱い | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 資格はあるが今シリーズの26人から外れた | 今シリーズには出場できない | 次シリーズ前の新しい26人 |
| シリーズ中に負傷して交代した | 許可を得て同区分の選手と交代 | 外れた選手は当該・次ラウンド不可 |
| 通常資格はないが8月31日に組織内だった | 条件を満たす負傷者の代替として申請可能 | 申請許可と代替対象 |
| 9月に契約・ウェーバー加入した | ポストシーズン登録不可 | 加入日 |
「ロースターから外れた」という同じ表現でも、シリーズ前の選考で外れたのか、シリーズ中の負傷交代で外れたのかで次ラウンドの扱いが変わります。ニュースを見るときは、変更日、シリーズの進行状況、負傷交代の申請有無を確認します。
大谷翔平やドジャースの登録ニュースを見るポイント
大谷翔平やドジャースの選手についても、まず出場資格と各シリーズの26人選出を分けます。9月1日の基準を満たすことは候補になれる条件であり、実際にどの役割で登録されるかはシリーズ開始前の公式ロースターで決まります。
シリーズ前に26人から外れた選手は、出場資格が残っていれば、チームが勝ち上がった後の次シリーズで選ばれる可能性があります。一方、シリーズ中の負傷交代で外れた選手には、当該ラウンドと次ラウンドの登録制限がかかります。この二つは結果が異なります。
大谷のように投打の役割が注目される選手でも、負傷交代の区分を外部から推測するのは適切ではありません。MLB公式解説が示す投手同士・野手同士の原則と、実際の申請・球団発表を確認します。出場資格だけから登板、先発出場、ベンチ入りを断定することもできません。
公式ロースターを確認する順番
第一に、どのシリーズの26人かを確認します。ワイルドカードシリーズの名簿と地区シリーズの名簿は同じとは限りません。記事や一覧の公開日だけでなく、対象ラウンドを見ます。
第二に、選手の9月1日前の40人枠、9月入り時点の60日IL、8月31日時点の組織所属を確認します。通常資格なのか、負傷者の代替として申請された例外なのかを分けます。
第三に、シリーズ中の変更なら、負傷交代として許可されたか、投手・野手のどちらの区分か、外れた選手が誰かを確認します。外れた選手の次ラウンド復帰を予想するときは、この手続きの有無が重要です。
最後に、MLBと球団が発表した最新の26人を見ます。資格者の一覧や予想ロースターは、提出済みの公式ロースターと同じではありません。選手の状態が変わった場合も、登録変更が正式に承認されたかまで確認します。
よくある質問
MLBポストシーズンのロースターは何人ですか?
各シリーズ26人です。球団はシリーズ開始前に名簿を提出し、勝ち上がった場合は次シリーズの開始前に変更できます。
9月の28人全員がポストシーズンに出場できますか?
いいえ。9月のレギュラーシーズンは28人枠ですが、ポストシーズンは26人です。出場資格を持つ選手の中から、各シリーズの26人が選ばれます。
ポストシーズンの登録資格は何で決まりますか?
基本は9月1日より前に40人枠にいた選手と、9月を迎える時点で60日ILにいた選手です。資格があっても、各シリーズの26人に選ばれなければそのシリーズには出場できません。
40人枠にいないマイナー選手も登録できますか?
8月31日時点で球団組織内におり、条件を満たす負傷選手の代替としてコミッショナー事務局の許可を得た場合は可能です。組織内にいたことだけで自動的に登録できるわけではありません。
9月に獲得した選手は出場できますか?
できません。MLB公式解説では、8月31日より後に契約した選手やウェーバーで獲得した選手はポストシーズン登録の対象外です。
シリーズが変わればロースターを変更できますか?
はい。次シリーズの開始前に新しい26人を提出できます。進行中のシリーズで戦術上の理由だけで自由に変更することとは別です。
シリーズ中に負傷者が出たら交代できますか?
球団がコミッショナー事務局へ許可を求め、投手は投手、野手は野手と交代できます。外れた選手は当該ラウンドの残りと次ラウンドに登録できません。
大谷翔平が出場資格を持てば26人入りも確定ですか?
資格と選出は別です。実際の出場可否や役割は、各シリーズ開始前に提出される公式26人ロースターと、その後の正式な登録変更で確認します。
まとめ|26人・9月1日基準・負傷交代を分けて確認
MLBポストシーズンのロースターは各シリーズ26人です。シリーズ開始前に提出し、次シリーズの開始前には変更できます。9月のレギュラーシーズンで使う28人枠が、そのまま続くわけではありません。
通常の出場資格は、9月1日より前の40人枠と、9月を迎える時点の60日ILが基準です。通常資格がなくても、8月31日時点で組織内にいた選手は、条件を満たす負傷選手の代替として申請できる例外があります。9月加入者や、その年に禁止薬物で出場停止を受けた選手は対象外です。
シリーズ中に負傷交代する場合は、投手は投手、野手は野手と交代します。外れた選手は当該ラウンドの残りと次ラウンドに登録できません。資格者、シリーズ前の26人、シリーズ中の負傷交代という三段階を分け、MLBと球団の公式発表で確認してください。

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