大谷翔平が中指出血でも6回続投──レイズ戦で見せた「止まらない闘志」
6月18日(日本時間)、ドジャー・スタジアムで行われたドジャース対レイズの3戦目。
スコアボードに映し出された最終スコアは、ドジャース5対4。
数字だけ見ると「接戦だったんだな」で終わりそうですが、この試合の中身は、とんでもないものでした。
大谷翔平さんが先発マウンドに上がり、6回91球を投げて7安打4失点。
防御率は1.47になりました。
正直に言うと、筆者はこの試合のスコアよりも、ある場面にくぎ付けになりました。
5回、レイズ打線に捕まって一気に4失点。
ユニフォームの右太ももあたりには、右手中指から流れた血が赤くにじんでいたそうです。
「ここで降りるだろう」
テレビの前で、きっと多くのファンがそう思ったのではないでしょうか?
でも、大谷さんはマウンドを降りませんでした。
6回も続投し、後続をきっちり抑えて逆転のお膳立てをしたのです。
試合後のコメントで大谷さんは、こう振り返っています。
「状態は比較的よかった」
報道によると、左膝の炎症については「関係ない」ときっぱり。
前回6月11日のパイレーツ戦でも同じ中指から出血がありましたが、投球への影響は最小限にとどめた形です。
筆者は前職で記者をしていた頃、怪我を押して仕事を続けるスポーツ選手を何人も取材しました。
でも「出血しながら投げ続ける」というのは、冷静に考えると尋常ではありません。
あの場面で降板を選ばない判断力と闘志に、改めて鳥肌が立ちました。
あなたも、仕事や日常で「もう無理かも」と思った瞬間に、もう一歩だけ踏ん張った経験はないでしょうか?
大谷さんのあの6回続投は、そういう「踏ん張り」の最高峰を見せてくれた気がします。
史上初「投手専念からのDH解除で代打」──球場が騒然とした瞬間
この試合で、もうひとつ衝撃的なシーンがありました。
大谷さんはこの日、左膝の負担を考慮して「投手専念」──つまり打席には立たない予定でした。
打線には指名打者(DH)としてロハス選手が入り、大谷さんはマウンドだけに集中する段取りだったのです。
ところが、6回裏。
ドジャースが4対3と1点ビハインドの場面で、ロバーツ監督がまさかの決断を下しました。
DH解除。
そして、「代打・大谷」。
「え、さっきまで投げてた人が打席に立つの?」
報道によると、現地の中継局すら困惑したそうです。
THE ANSWERの記事では「こういう光景は滅多に見られない」と敵地元局が伝え、ファンはスタンディングオベーションで迎えたとのこと。
これは、エンゼルス時代を含めた大谷さんの二刀流キャリアでも初めてのことでした。
投手として登板中に、その投手をDH解除して代打に送る──。
ルール上は可能でも、リスクが大きすぎて普通はやりません。
日刊スポーツによると、ドジャースは「リスク覚悟の奥の手」としてこの起用を選択。
それだけ打撃の調子が上がっていた大谷さんを、チームとして信頼していた証拠です。
筆者も朝のコーヒーを淹れながら速報でこのニュースを見て、思わず「まじか」と声が出ました。
投げて、血を流して、それでも打席に立つ。
これが大谷翔平という選手のスケールなのだと、改めて実感した瞬間でした。
野球ファンでなくても、「投手が代打で出てくる」という異常事態のインパクトは、感じていただけるのではないでしょうか?
フリーマンの逆転2ランとドジャースの底力──レイズ3連戦スイープ完了
試合の流れを振り返ります。
大谷さんは4回まで無失点と好投。
ドジャースが4回裏に2点を先制し、5回裏にも1点を追加して3対0とリードを広げました。
しかし、5回表。
レイズ打線が大谷さんに襲いかかり、一気に4点を奪います。
スコアは4対3と逆転されてしまいました。
「ここからどうなるんだろう」
正直、筆者は心配になりました。
中指の出血もあり、エースが打ち込まれた後のチームは沈みやすいものです。
ところが、6回裏。
フレディ・フリーマン選手が、今季12号の2ラン本塁打を放ちました。
スコアは5対4。
ドジャースが再び逆転です。
その後はリリーフ陣のエンリケス投手、ドライヤー投手、そしてベシア投手が3イニングを無失点で締め、ベシア投手がセーブを記録。
大谷さんには7勝目がつきました。
これでドジャースはレイズとの3連戦をスイープ。
成績は47勝27敗で、ナ・リーグ西地区の首位をがっちりキープしています。
2位パドレスに9ゲーム差という圧倒的な独走です。
私たちファンからすると、エースが打ち込まれても、チーム全体で取り返すこの底力こそが、今年のドジャースの強さですよね。
マクラナハンとの「エール交換」に見えた人間ドラマ
この試合には、もうひとつ心が温まるシーンがありました。
レイズの先発は、左腕のシェーン・マクラナハン投手。
トミー・ジョン手術から今季復帰したばかりの投手です。
報道によると、試合前にマクラナハン投手が手を挙げて大谷さんに挨拶をしたところ、大谷さんは相手の左腕を指さして、こんなジェスチャーを送ったそうです。
「左腕、もう大丈夫?」
マクラナハン投手が親指を立てて「大丈夫」と応えると、大谷さんも親指を立てて返しました。
大谷さん自身も2024年にトミー・ジョン手術を経験しています。
長いリハビリの苦しさを誰よりも知っているからこそ、試合前のほんの一瞬に、言葉ではなくジェスチャーで気持ちを伝えたのでしょう。
2人はエンゼルス時代の2022年、2023年のオールスターで同じア・リーグの一員としてプレーした仲間でもあります。
ここは、何度思い返しても胸が熱くなります。
試合が始まれば敵同士。
でもその前に、「同じ痛みを知る仲間」として互いの復活を喜び合える。
これがスポーツの美しさだと、筆者は思うのです。
あなたにも、ライバルだけど心から相手の回復を願った経験はないでしょうか?
ネットの声──「まさか代打で出てくるとは」
SNSやコメント欄では、こんな声が上がっていました。
「投げて、血を流して、それでも代打で打席に立つとか、もう漫画の主人公じゃん」
「DH解除って初めて見た。ロバーツ監督もすごい判断だけど、それを受けて打席に入る大谷もすごい」
「マクラナハンとのやり取り、泣けた。2人ともトミー・ジョンからの復帰組だと思うと重みが違う」
驚き、感動、そして誇り。
今朝のタイムラインは、そんな感情で溢れていました。
まとめ──大谷翔平は「止まらない」
今日の試合で見えたのは、大谷翔平さんという選手の底知れなさでした。
中指から血が出ても、マウンドを降りない。
投手専念の日でも、チームが必要とすれば打席に立つ。
試合前には、同じ痛みを知る相手と静かにエールを交わす。
数字だけでは語れない「人間・大谷翔平」が詰まった一戦でした。
ドジャースは47勝27敗でナ・リーグ西地区首位を独走中。
大谷さんの防御率は1.47、今季7勝目。
通算ホームランもメジャー300号まであと数本に迫っています。
この先、どんな景色を見せてくれるのか。
今季の大谷さんからは、一瞬たりとも目が離せません。
筆者は今日も、大谷さんの試合を見返しながら、ふとこのYouTubeチャンネルを開いていました。
「大谷一本【日米野球】」さんの動画で、過去の登板で窮地を切り抜けたシーンをまとめたものがあるのですが、今日の試合を見た後に改めて観ると、大谷さんが「降りない」タイプの投手であることが一本の線でつながるんですよね。
あの粘りは、今日に始まったことじゃない。
ファンなら、きっと同じことを感じるはずです。
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/
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