本拠地で3連敗。
しかも同一カードで1つも勝てない、スイープ負けです。
普通なら、うつむいて終わる一日のはずです。
ところが日本時間8月3日、ドジャースタジアムがいちばん沸いたのは、試合前でした。
「スクーバル獲得、正式発表」
チームがいちばん情けない負け方をした日に、いちばん大きな未来が決まる。
そんな不思議な一日を、あなたと一緒に順番にやさしく整理していきますね。
ドジャース スクーバル獲得を正式発表|トレードの中身をやさしく整理
まず、いちばん知りたい結論からお伝えします。
ドジャースは2日(日本時間3日)、試合前にタイガースとのトレードでタリク・スクーバル投手を獲得したことを正式発表しました。
アンドリュー・フリードマン編成本部長が記者会見を開いています(デイリースポーツより)。
前日に「米報道」として日本中を駆け巡った電撃トレードが、丸一日たたないうちに「正式」へ変わった形です。
見返りとしてタイガースへ移るのは、有望株のホープ外野手、リバー・ライアン投手、ブレイディ・スミス投手の3選手です。
スクーバル投手は、2年連続サイ・ヤング賞の現役最強クラスの左腕。
報道によると、2024年は18勝4敗・防御率2.39で投手4冠を獲り、満票での受賞でした。
今季も5月に左肘の手術を受けながら6月に戻り、ここまで7勝5敗・防御率2.79という成績です(Full-Countより)。
ロイター通信によると、スクーバル投手本人は「移籍の計画はなかった」という趣旨を語り、タイガースへの思いから涙を見せる場面もあったと伝えられています。
月曜の朝、筆者は駅のホームでこの会見記事を読み始めてしまい、電車を1本見送りました。
「報道」と「正式発表」では、言葉の重さがまるで違うんですよね。
あなたもきのうの時点では、「本当に来るのかな?」と半信半疑ではなかったでしょうか?
その答えが、たった一日で出ました。
スクーバルの初登板はいつ?|日本時間8月5日カブス戦、ラウアーさんは中継ぎへ
ファンとして次に知りたいのは、「で、いつ投げるの?」ですよね?
フリードマン編成本部長は会見で、「現時点では、タリク(スクバル)を火曜日(4日・カブス戦)に入る予定だ」と明言しました(デイリースポーツより)。
日本時間では8月5日、あさってのカブス戦です。
そして、この加入の”重さ”を物語る決断がもう一つ。
5月にブルージェイズから移籍後、無傷の5連勝・防御率2.96と絶好調だったエリック・ラウアー投手が、中継ぎへ配置転換されます。
「彼にはこれまで本当に助けてもらってきたが、当面はブルペンの役割に回ってもらうことになる」と編成トップが明かしました(デイリースポーツより)。
負けなしの左腕が、ローテーションから押し出される。
それほどの投手が来た、ということです。
さらに報道によると、左肩炎症で離脱中のスネル投手は今週のマイナー登板後に復帰予定、腰痛のグラスノー投手も実戦形式の打撃練習に登板済みとのこと。
フリードマンさんは「状況は日々変わるものだ。こういう嬉しい悩みはこれからも出てくることを願っている」と話し、佐々木朗希さんやシーハンさん、ロブレスキさんら若手の登板機会にも影響しそうです。
忘れてはいけないのが、大谷さんの投手復帰は現時点で白紙のままだということ(経緯は復帰登板が白紙になった際の記事へ)。
最強左腕の加入で、大谷さんは「間に合わせる復帰」を選ばなくていい。
この補強のいちばんの受益者は、実は大谷さんの左膝と右肘かもしれない——筆者はそう感じています。
職場に「あの人が来るらしい」と噂されていた超大物が、本当に転職してきた日の空気。
想像すると、ちょっとそわそわしませんか?
正式発表の日の試合はまさかの4-8|本拠地で今季4度目の3連敗
その大ニュースの直後に始まった試合は、ほろ苦い結果になりました。
日本時間8月3日のレッドソックス戦、ドジャースは4-8で敗戦。
今季4度目の3連敗で、この3連戦は1つも勝てませんでした(デイリースポーツより)。
0-2の二回、1死満塁からアルフォンゾさんの内野ゴロの間に1点。
大谷さんの申告敬遠で再び満塁とし、パヘスさんの右前2点打で3-2と一度はひっくり返しました。
ところが三回、ラファエラさん、アブレイユさんの2者連続ソロに、吉田正尚さんの5号ソロが続きます。
1イニング3被弾で再逆転を許し、先発シーハンさんは2回2/3を6安打5失点で8敗目。
六回にもソロを浴び、八回は暴投と捕逸で2点を失う、悔しさの残る失点続きでした。
初回に先制打も放った吉田さんは、14試合ぶりの一発と大暴れ。
日本人選手にやられた悔しさと、頼もしさ。
複雑な気持ちになったファンも多いはずです。
スポニチアネックスによると、レッドソックスがドジャースタジアムでスイープを決めたのは球団初とのことです。
正式発表の熱気と、目の前の完敗。
この落差に、筆者は正直ちょっと苦笑いしてしまいました。
大事な発表がある日に限って、目の前の仕事でつまずく。
あなたにも、覚えがないでしょうか?
それでも順位表を見れば、69勝43敗で地区首位、2位ダイヤモンドバックスとは10ゲーム差(8月3日時点・スポーツナビより)。
慌てる差では、まったくありません。
大谷翔平さんは6試合連続安打|2試合連続の申告敬遠に本拠地がブーイング
「で、大谷さんは打ったの?」
打ちました。
初回の第1打席、初球を痛烈にはじき返す右前打で、6試合連続安打です(デイリースポーツより)。
二回2死二、三塁の第2打席は、2試合連続となる今季16個目の申告敬遠。
この瞬間、本拠地には大きなブーイングが起こりました。
敬遠は、相手ベンチからの最大級の警戒であり、いわば褒め言葉です。
それでも私たちファンは、大谷さんの打席が見たい。
あのブーイングは、「見たかった」の裏返しなんですよね。
その後は五回に見逃し三振、七回に空振り三振。
九回2死から四球で出塁しましたが、後続が倒れて試合終了。
この日は3打数1安打2四球で、打率は.292です(スポーツナビより)。
SNSやコメント欄では、こんな趣旨の声が並んでいました。
「敬遠にブーイングする気持ち、分かりすぎる」
「スイープは悔しいけど、あさってのスクーバル初登板で全部忘れよう」
「負けた日なのに、なぜか未来が楽しみで仕方ない」
負け試合の夜に、これだけ前向きな声が並ぶチームは、そう多くありません。
よくある質問
スクーバル投手の獲得は正式に決まったのですか?
はい。
2日(日本時間3日)の試合前に球団が正式発表し、フリードマン編成本部長が記者会見を行いました(デイリースポーツより)。
見返りはホープ外野手、リバー・ライアン投手、ブレイディ・スミス投手の3選手です。
スクーバル投手の初登板はいつですか?
現地4日(日本時間5日)のカブス戦で先発予定と、フリードマン編成本部長が明かしています。
トレード期限はいつまでですか?
日本時間8月4日(火)朝7時で、すでに締め切られました。
報道によると、カブスがガウスマン投手を獲得するなど、期限直前の大型トレードが各球団で続いています。
期限の仕組みはトレード期限のやさしい解説記事でどうぞ。
3連敗ですが、順位は大丈夫ですか?
8月3日時点で69勝43敗の地区首位、2位ダイヤモンドバックスと10ゲーム差です(スポーツナビより)。
前日に24号を放った試合を含む最近の流れは復帰即24号の試合詳報もあわせてどうぞ。
まとめ|順位表は動かなかった。動いたのは、10月の景色
本拠地で3つ負けた週末の最後に、ドジャースは10月にいちばん効く一手を「正式」にしました。
スイープを許しても、順位表はほぼ動いていません。
動いたのは、10月の景色のほうです。
今朝7時でトレード期限は締め切られ、あすの朝には、ドジャースのユニフォームを着たスクーバル投手がマウンドに立つ予定です。
悔しい夜の向こうに、こんなに分かりやすい楽しみが待っている夏も珍しい。
筆者は今から、あさってのアラームをセットしています。
一緒に見届けましょう。応援しています!
ところで、きょうみたいに悔しい夜、筆者にはひそかな回復ルーティンがあります。
YouTubeチャンネル「大谷一本【日米野球】」で、大谷さんが逆境をひっくり返してきた瞬間を集めた動画を1本だけ見て寝る、です。
連敗もスランプも、その先に何が待っていたかをもう知っているから、きょうの3連敗まで「物語の途中」に見えてくるんですよね。
スイープの夜にちょっと沈んでいるあなたにこそ、効くはずです!
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/
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