「サイ・ヤング賞の左腕が、2日続けて先発する」
普通なら、これ以上ないほど心強いニュースです。
ところがそのチームは、8月に入ってまだ1勝しかしていません。
最強のカードを2枚持っているのに、勝てない。
今のドジャースは、そんな不思議な状態にあります。
「一体、何が起きているの?」
そう感じている方に向けて、この記事では不振の経緯と理由、そして日本時間8月11日から始まる本拠地ロイヤルズ3連戦が「反撃の号砲」になり得る根拠を、やさしく整理していきます。
ドジャース不振の経緯|8月は1勝8敗、ゲーム差は7.5まで縮まった
まず、事実から確認しましょう。
3カード連続負け越しの中身
ドジャースは8月に入って1勝8敗です。
勝率にすると、わずか.125になります。
レッドソックスに3連敗、カブスに3連敗。
そして敵地でのダイヤモンドバックス3連戦も1勝2敗と、3カード連続の負け越しが決まりました。
現地8月9日の試合は2-4で敗戦。
初回に2ランを浴びて追いかける展開になり、大谷翔平さんも4打数無安打2三振に終わっています。
その前日には、大谷さんの延長10回決勝タイムリーで、今季ワーストの7連敗をようやく止めたばかりでした。
いい流れをつかんだはずの翌日に、また負ける。
この繰り返しが、今のドジャースです。
直近9試合で1勝8敗という数字は、正直、優勝を争うチームのものではありません。
それでも首位にいられる理由
それでもチームは70勝48敗で、ナ・リーグ西地区の首位にいます。
前半戦までに作った大きな貯金が、この失速をぎりぎりで支えている形です。
ただ、一時は最大14あった2位ダイヤモンドバックスとのゲーム差は、7.5まで縮まりました。
この2週間ほどで、6以上のリードが溶けた計算になります。
貯金はまだたっぷりあるのに、なぜか安心できない。
収入より支出が多い月が続いている家計を眺めているような、じわじわした不安。
あなたも順位表を見るたびに、似た気持ちになっていないでしょうか?
筆者も毎朝結果を確認するのが、少し怖くなってきていました。
ドジャース不振の理由|他球団にバレた「速球58.7%」の弱点
「打線に元気がない」「気持ちで負けている」
そんな言葉で片付けたくなりますが、実は今回の不振には、はっきりした構造があるようです。
「速球58.7%」という数字の意味
米メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番記者によると、7月1日以降、ドジャース打線はメジャーで最も高い割合となる58.7%の確率で速球を投げられているそうです。
そして報道によると、その速球に対する打線のOPSは.693。
この期間の出塁率.310はメジャーで4番目に低く、長打率.383も5番目に低い数字だといいます。
つまり、こういうことです。
「ドジャース打線は今、速球に力負けしている」
その弱点が、対戦相手にバレている。
正直、筆者はこの58.7%という数字を見た瞬間、ぞくっとしました。
30球団が同じ結論にたどり着いて、同じ攻め方をしてきているということだからです。
ロバーツ監督が認めた「悪循環」
ロバーツ監督も「このシリーズでは、速球を打てていなかったことが非常にはっきりしていた。その結果、特に変化球、なかでもチェンジアップに苦しめられてしまった」と認めています。
速球に差し込まれるから、チェンジアップにもタイミングが合わなくなる。
ひとつの弱点が、別の弱点を連れてくる悪循環です。
面接で苦手な質問を毎回突かれて、得意な話まで噛んでしまう。
あなたにも、そんな経験はないでしょうか?
筆者は前職で記者をしていた頃、データ分析に強い企業ほど「弱点を隠す」より「弱点を早く直す」ことに時間を使っていたのを思い出します。
弱点が特定されたことは、裏を返せば「直すべき場所が分かった」ということでもあります。
今日からロイヤルズ3連戦|スクーバルの本拠地初先発と「サイ・ヤング賞ローテ」
そんな苦しい状況で、日本時間8月11日の11時10分から、本拠地ドジャースタジアムでロイヤルズ3連戦が始まります。
サイ・ヤング賞左腕が2日連続で先発する豪華ローテ
初戦の先発は、タリク・スクーバルさん。
移籍後2度目の登板で、ドジャースの本拠地では初めてのマウンドです。
前回の移籍後初登板は6回2失点と試合を作りながら、打線の援護がなく黒星がつきました。
本人の投球内容に、実は大きな問題はなかったんです。
そして報道によると、翌日の第2戦にはブレイク・スネルさんが先発予定。
サイ・ヤング賞の受賞歴を持つ左腕が、2日続けてマウンドに上がる計算です。
ロバーツ監督は地元紙を通じて「対戦相手の視点で見れば、サイ・ヤング賞受賞投手が立て続けに先発してくるというのは、かなり威圧的に映るはずだ」と余裕の言葉を残しています。
8月1勝8敗の指揮官がここまで強気に言えるカードは、そうありません。
「スクバルの呪い」報道と、それを覆す条件
一方で、気になる報道もあります。
ESPNによると、スクーバルさんを獲得した8月2日以降、ドジャースは1勝6敗でこの期間メジャー最悪の成績。
逆に、エースを放出したタイガースは5勝2敗と好調だそうです。
この明暗に、米ファンからは辛辣な声も上がっています。
「スクバルの呪いだな」
「サンプルが小さすぎる」
「誰も気にしてない。ドジャースはまたすべてを勝ち取るから」
報道で紹介された反応を見ると、あきれ声と信頼の声が入り混じっているのが分かります。
でも、筆者はこう考えています。
「呪い」と呼ばれてしまった本人こそが、それを解く鍵を握っている。
本拠地のファンの前で、最強左腕が勝つ。
それだけで「呪い」という言葉は、笑い話に変わります。
大切な人の前で汚名をそそぐチャンスをもらえるなんて、物語としては最高の舞台だと思いませんか?
大谷翔平は「1番・DH」で出場|投手復帰は「オープナー」案も浮上
打者・大谷は今日も1番で先発
今日の試合、大谷さんは「1番・指名打者」で出場します。
本塁打が出れば4試合ぶり。
報道によると、本塁打数は26本で、ナ・リーグ単独トップのシュワバーさんとの差は9本に広がっています。
本塁打王争いでは追いかける立場になりましたが、直近では延長10回の決勝タイムリーで連敗を止めるなど、勝負どころでの一打は健在です。
火曜の朝、筆者はベランダで洗濯物を干しながらスタメン速報を確認して、「今日もいつも通り1番にいる」と、まずほっとしました。
チームがどれだけ苦しくても、毎日そこに名前がある。
当たり前に見えて、これがどれだけ心強いことか。
投手・大谷の復帰は「オープナー」という選択肢も
そして投手・大谷さんについても、新しい報道が出てきました。
米メディア「Yardbarker」によると、ドジャースは大谷さんの今季中の登板を依然として期待しつつ、復帰後は必ずしも先発ではなく、短いイニングを投げる「オープナー」のような起用を検討しているそうです。
オープナーとは、本来は救援タイプの投手が初回から短いイニングだけ投げる起用法のことです。
先発として長い回を任せる代わりに、いちばん力のある球を短く集中して投げてもらう発想ですね。
今季の大谷さんは投手として8勝2敗、防御率1.79、WHIP0.95という素晴らしい成績を残しながら、左膝の状態もあって現地7月3日を最後にマウンドから離れています。
それでも現地8月8日には17日ぶりのキャッチボールを再開し、復帰への流れは少しずつ前に進んでいます。
その様子はキャッチボール再開の詳報記事でまとめています。
打者としてフル稼働しながら、投げる日だけ短く、鋭く。
けがのリスクを抑えながら二刀流を続ける形として、筆者はこの案、意外とありだと感じています。
昨季、先発だった佐々木朗希さんをクローザーに回した采配が世界一につながったチームです。
「役割を変える勇気」は、このチームの得意技なのかもしれません。
よくある質問
今日のドジャース対ロイヤルズは何時から?
日本時間8月11日の11時10分開始予定です。
お昼の時間帯なので、昼休みにスコアを追いかけられます。
視聴方法や日程の見方は、ドジャースの試合日程2026の解説記事で詳しくまとめています。
首位は本当に大丈夫?
70勝48敗で地区首位は維持しており、2位とのゲーム差は7.5です。
ただ、8月に入って1勝8敗とゲーム差は急速に縮まっているため、この3連戦の戦い方が大きな意味を持ちます。
スクーバル投手はどんな選手?
タイガースからトレードで加入した、サイ・ヤング賞の受賞歴を持つ左腕です。
獲得の経緯はスクーバル獲得発表の記事で、移籍後初登板の内容は初登板レポートで紹介しています。
先発が試合を作っても、9回は大丈夫?
そこが、もうひとつの見どころです。
守護神ディアスさんは8月に入って救援失敗が続き、米メディアで「ディアス問題」と報じられる状況になっています。
詳しくはディアス問題を整理した記事をどうぞ。
先発のサイ・ヤング賞ローテがリードを作り、9回を誰がどう締めるか。
この3連戦は、チームの課題が全部詰まった試金石になります。
まとめ|「弱点がバレた日」からが、本当の勝負
今日の内容を整理します。
ドジャースは8月1勝8敗で、2位とのゲーム差は7.5。
不振の背景には「速球を58.7%投げられている」という構造的な弱点攻めがあります。
そして今日からの本拠地ロイヤルズ3連戦は、スクーバルさんの本拠地初先発、明日はスネルさんという「サイ・ヤング賞ローテ」。
大谷さんは変わらず1番DHで、投手復帰には「オープナー」という新しい選択肢も浮上しています。
弱点がバレた日は、恥ずかしい日ではありません。
直すべき場所が、はっきり分かった日です。
「呪い」と呼ばれた左腕が本拠地で初めて勝つ瞬間を、一緒に見届けましょう。
筆者は今日のお昼、そわそわしながら速報を追いかけるつもりです。
反撃の号砲を、期待しています!
ところで最近、筆者はYouTubeで「大歓声の本拠地で大谷さんが打席に向かう場面」ばかり集めて見ています。
チャンネル「大谷一本【日米野球】」には、ドジャースタジアムの大歓声に包まれて打席へ歩いていく大谷さんの映像がたくさんあって、チームが苦しい時期ほど、あの歓声に元気をもらえるんですよね。
本拠地のファンって、負けが続いても声援をやめないんです。
今日からの3連戦の前に見ると、「ホームの力」を信じたくなりますよ。
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/
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