17日。
30メートル。
この2つの数字が、いまドジャースファンにとって一番大事な数字かもしれません。
日本時間8月9日、敵地でのダイヤモンドバックス戦。
その試合前のグラウンドで、大谷翔平さんが17日ぶりにキャッチボールを行いました。
ホームランでも、勝利打点でもありません。
ただ、ボールを投げて、受けただけです。
それでも筆者は、この一報を見た瞬間に手が止まりました。
この記事では、大谷翔平さんのキャッチボール再開について、何がどこまで進んだのか、なぜ17日も空いていたのか、そしてここから投手復帰までに何が残っているのかを、報道された事実にそって整理します。
大谷翔平のキャッチボールが17日ぶりに再開された
まず、報じられた事実から整理します。
Full-Countによると、大谷翔平さんは8日(日本時間9日)の敵地ダイヤモンドバックス戦の試合前、17日ぶりにグラウンドでキャッチボールを実施しました。
場所は、右翼ポール際にあるブルペン。
そこで壁あてを行った後、右翼に出てキャッチボールへと移っています。
距離は、30メートルほど。
塁間ほどの距離からは、力強いボールを投げ込んだと報じられました。
正直に言うと、筆者はこの「30メートル」という数字を二度読み返しました。
ブルペンからマウンドまでの本格的な投球練習ではありません。
それでも、屋外で、グラブを構えた相手に向かって投げている。
止まっていたものが、また動き出した瞬間です。
あなたにも、こんな経験はないでしょうか?
体調を崩して休んでいた人が、久しぶりに職場に顔を出した日。
まだフルではたらけないと分かっていても、姿を見ただけで安心する、あの感じです。
この日のドジャースにとって、大谷翔平さんのキャッチボールは、まさにそういうニュースでした。
変化球の回転も試したと伝えられた
もう一段、細かい話をします。
ロバーツ監督は、この日の内容について「回転をかける動作(変化球)も試したようだ。状態は良さそうだったよ」と説明しています。
ここ、地味に大きなポイントです。
まっすぐを投げるだけなら、腕を振って前に押し出せば形になります。
けれど変化球は、指先でボールに回転をかける動作が必要です。
体のひねりも、着地する足の使い方も変わります。
つまり「ただ投げられた」ではなく「投球に必要な動きを試せた」段階まで来ている。
筆者はこの一文を読んで、思わず小さくガッツポーズをしてしまいました。
ロバーツ監督「確実に正しい一歩だ」
ロバーツ監督のコメントは、こう続きます。
「感触は良かったと聞いている」
そして、こうも語りました。
「明日また投球練習をするのか、あるいは月曜日になるのかはトレーナー陣とショウヘイの判断次第だが、グラウンドに出てキャッチボールを行えたこと自体が、復帰に向けた確実に正しい一歩だ」
大事なのは、日程を断定していないところです。
明日かもしれないし、月曜日かもしれない。
決めるのは、トレーナー陣と本人。
逆算すると、ここには「無理はさせない」という意思がはっきり出ています。
筆者は前職で経済メディアの記者をしていた頃、復帰時期を明言したがらない現場ほど、内部で慎重に段取りを組んでいるケースを何度も見てきました。
言葉を濁すことが、必ずしも悪い知らせではないのです。
大谷翔平のキャッチボールが17日も空いていた理由
「そもそも、なんで17日も投げていなかったの?」
ここを知らないと、今回のニュースの重さが分かりません。
経緯を順番にたどります。
7月25日に予定されていたブルペン投球が回避された
報道によると、大谷翔平さんはオールスター休暇中に左膝の水を抜きましたが、その後に状態が後退しました。
そのため、7月25日(日本時間26日)に予定されていたブルペンでの投球練習を回避。
以降、試合前の屋外でのキャッチボールも行われていませんでした。
そこから、17日。
この間、大谷翔平さんは打者としては試合に出続けています。
だからこそ、テレビの前にいるファンからは「投げていない」という事実が見えにくくなっていました。
筆者も、正直この17日間の長さを、数字で示されるまで実感できていませんでした。
打席に立つ姿を毎日見ていると、なんとなく大丈夫な気がしてしまうのです。
「後退」という言葉が持っていた重さ
スポーツのリハビリで、いちばん怖い言葉があります。
「後退」です。
前に進んでいたものが、戻る。
予定が押すのではなく、地点そのものが下がる。
だからこそ、この17日間はファンにとって不安な時間でした。
「もう今季は投げないのでは」
「無理せず来年でいい」
「言わないだけで実は深刻なんじゃ?」
ネットでは、そんな心配の声も並んでいました。
あなたも、大切な人の体調が「良くなっている」と聞かされながら、なかなか元気な姿を見られない期間を過ごしたことはないでしょうか?
その不安が、今回のキャッチボール1回で少しだけほどけた。
だからこの一報は、投球内容そのもの以上の意味を持っています。
大谷翔平の今日の試合とドジャースの現在地
キャッチボールの話の裏で、チームも動いています。
前日、日本時間8月9日の試合でドジャースは延長10回の末に2-1で勝利し、7連敗をストップしました。
その試合で大谷翔平さんは「1番・指名打者」で5打数1安打。
Full-Countによると、この1安打が連敗ストップに貢献しています。
詳しい試合内容はこちらの記事で振り返っています。
そして日本時間8月10日、同じ敵地チェイス・フィールドで3連戦の最終戦が行われました。
結果は、2-4での敗戦でした。
3連戦は1勝2敗の負け越しです。
つまずいたのは、序盤です。
先発のロブレスキさんが1回裏にマルテさんの2ランを浴びると、2回裏にも2点を失いました。
この回は自身の送球が乱れる場面もあり、3回1/3を6安打4失点(自責3)で降板しています。
打線は3回にパヘスさんの二塁打で1点、6回にタッカーさんの三塁打で1点を返しました。
ただ、相手先発のエドゥアルド・ロドリゲスさんが7回5安打2失点9奪三振と好投し、そこから先へは届きませんでした。
大谷翔平さんは「1番・指名打者」で4打数無安打2三振。
打率は.292となりました。
スポーツ報知によると、2打席目の絶好機では見逃し三振に倒れ、判定への確認を要求したものの結果は変わらなかったと伝えられています。
ただ、この試合には胸を張れる部分もありました。
3回1/3以降を引き継いだ救援陣が、ヘンリケスさん、フィリップスさん、ハートさん、ジョナサン・ヘルナンデスさんとつないで、そこから1点も与えていません。
先発が早く降りた日に、ブルペンが5回2/3を無失点でまとめる。
これは、連戦が続くチームにとって地味ですが大きな仕事です。
いい日の翌日ほど、なぜかうまくいかない。
あなたにも、そんな経験はないでしょうか?
筆者は、前日に企画が通った翌朝に限って寝坊するタイプでした。
連敗を止めた翌日に負け越しが決まる。
気持ちのやり場に困る一日でしたが、この日は別のところに、静かな朗報が置かれていました。
順位表で見る、いまのドジャース
ここで、少し引いて全体を見ておきます。
この試合を終えて、ドジャースは70勝48敗。
それでも、ナ・リーグ西地区の首位は変わりません。
2位のダイヤモンドバックスとは7.5ゲーム差です。
7連敗という数字だけを見ると絶望的に感じますが、順位表の景色はまったく違います。
推しのチームが連敗すると、順位表を見るのが少しこわくなりませんか?
筆者はまさにそのタイプで、負けが込むと数日間わざと順位を見ないことがあります。
でも今回は、見てよかった数字でした。
連敗の間も、首位の座は明け渡していなかったのです。
大谷翔平の投手復帰は、ここからどう進むのか
では、ここから何が残っているのでしょうか。
一般に、投手が実戦のマウンドに戻るまでには段階があります。
キャッチボールで距離を伸ばし、ブルペンでマウンドから投げ、打者を立たせた状態で投げ、そして試合で投げる。
今回のキャッチボール再開は、その最初の段に足をかけ直したところです。
ロバーツ監督の言葉どおり、次のブルペン投球のタイミングはトレーナー陣と本人が決めます。
ここが順調に進めば、段階はひとつずつ上がっていきます。
復帰時期の報道には、まだ幅がある
気になるのは「いつ投げる姿が見られるのか」です。
ここは正直にお伝えします。
現時点で、具体的な復帰日程は発表されていません。
復帰時期については報道によって見立てに幅があり、当ブログでも投手復帰プランの記事で、9月中旬という見方を紹介しました。
今回のキャッチボール再開が、その見立てをどう動かすのかは、次のブルペン投球の結果次第です。
断定できないことを断定しないのが、いまいちばん誠実な書き方だと筆者は考えています。
ただ、ひとつだけ確かなことがあります。
17日間ゼロだったものが、1になりました。
0と1の差は、1と2の差よりずっと大きいのです。
よくある質問
大谷翔平のキャッチボールはいつ行われましたか?
現地8日、日本時間8月9日のダイヤモンドバックス戦の試合前です。
17日ぶりの実施と報じられました。
どのくらいの距離を投げたのですか?
約30メートルほどの距離です。
塁間ほどの距離からは、力強いボールを投げ込んだと伝えられています。
なぜ17日間も投げていなかったのですか?
報道によると、オールスター休暇中に水を抜いた左膝の状態が後退したためです。
7月25日(日本時間26日)に予定されていたブルペン投球を回避し、以降は試合前の屋外キャッチボールも行われていませんでした。
投手としての復帰はいつになりますか?
現時点で具体的な日程は発表されていません。
次のブルペン投球のタイミングも、トレーナー陣と本人の判断によるとロバーツ監督が説明しています。
まとめ: 17日ぶりの30メートルは、静かで大きな一歩
最後に、この日の要点を整理します。
大谷翔平さんは日本時間8月9日の試合前、17日ぶりにグラウンドでキャッチボールを実施しました。
距離は約30メートル、変化球の回転をかける動作も試し、ロバーツ監督は「感触は良かったと聞いている」「復帰に向けた確実に正しい一歩だ」と説明しています。
17日間、ゼロだったものが動いた。
それが、この日いちばん大きなニュースです。
筆者は今朝、月曜の出勤前にコンビニでホットコーヒーを買い、車の中でふたを開けながらこの一報を開きました。
ホームランの速報でもないのに、コーヒーが冷めるまでスマホを見つめていました。
派手なニュースではありません。
それでも、投げる大谷翔平さんをもう一度見たいと願ってきたファンにとって、17日ぶりの30メートルは、確かに前に進んだ距離です。
次の一報は、ブルペンから届くはずです。
その日を、一緒に待ちましょう!
ところで最近、筆者はYouTubeチャンネル「大谷一本【日米野球】」で、試合前の練習中の大谷さんが映っている場面を集めて見るのにハマっています。
試合の映像はどうしても打席とマウンドが中心になりますが、練習中の表情はまた別物なんですよね。
キャッチボールの相手と交わす短い会話や、投げ終わったあとに指先を確認するしぐさ。
大谷さんのファンなら、あの何気ない仕草をつい何度も見返してしまう気持ち、分かりますよね。
今日のニュースを読んだあとだと、あの練習風景がまったく違う重みで見えてきますよ!
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/
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