カレンダーから、楽しみにしていた日付がひとつ消えました。
消したのは、対戦相手でも雨でもありません。
味方であるはずの、指揮官のひと言でした。
「23日は、投げないの?」
そう思ってこの記事を開いた方に、7月21日時点で分かっていることを、筆者がひとつずつ整理してお伝えします。
大谷翔平の復帰登板はなぜ白紙になったのか
大谷翔平さんは、現地22日・日本時間23日のフィリーズ戦で、後半戦初となる復帰登板に臨む予定でした。
ロバーツ監督が「23日に復帰登板」と明言したのは、つい数日前のことです。
ところが日本時間21日、その予定が一転します。
スポニチなど複数の報道によると、ドジャースは23日の登板を回避することを決断しました。
しかも、代わりの日付は発表されていません。
次はいつ投げるのか?
この問いに、ロバーツ監督は日刊スポーツの報道でこう答えたと伝えられています。
「分からない。ある程度時間がかかる」
つまり、延期ではなく白紙です。
正直、筆者はこの一報でスマホを持つ手が止まりました。
23日の復帰登板に合わせて仕事の段取りを前倒しできないか、手帳とにらめっこしていた矢先だったからです。
同じように、あの日を心待ちにして予定を組んでいた方も多いのではないでしょうか?
大谷翔平の左膝はどんな状態?「100%じゃないなら無理はしない」の意味
今回の判断の中心にあるのは、左膝です。
報道によると、大谷さんは左膝の状態を考慮して登板を見送る期間が続いており、オールスターの休みを利用して潤滑剤(ヒアルロン酸)の注射治療を受けました。
ロバーツ監督は「左膝をできるだけいい状態に戻す」と説明したと、スポニチが伝えています。
さらにスポーツ報知によると、監督はこうも語ったそうです。
「100%じゃないなら無理をする必要はない」
筆者は前職で記者をしていた頃、故障と向き合うアスリートを何人も取材しました。
その経験から言うと、一番難しいのは「痛みに耐えて出ること」ではなく、「出られるのに、あえて止まること」です。
あなたも、休むべきだと分かっているのに休めなかった経験はないでしょうか?
だからこそ、この決断を筆者は後退だとは思いません。
ブレーキを踏めるのも、一流の勇気です。
実際、前に進む予定も止まってはいません。
スポニチの報道によると、大谷さんは現地の木曜か金曜にはブルペン投球を行う予定で、当面は打者に専念するとされています。
復帰登板の白紙でサイ・ヤング賞は?「絶望論」と今季の投手成績
気になるのは、タイトルへの影響です。
東スポWEBによると、米メディアからは「(サイ・ヤング賞を)獲得する可能性は事実上消えた」という厳しい論評まで出ています。
それほどまでに、今季の大谷さんの投球は評価されていました。
東スポWEBによると、今季はここまで14試合に先発して8勝2敗、85回2/3を投げて防御率1.79。
先発の柱として9回を丸ごと任せても、2点取られるかどうかという計算の数字です。
しかも序盤は、さらに次元が違いました。
データサイトの記録では6月1日時点で防御率0.82、スポーツナビの5月のコラムでは「ナ・リーグ防御率1位」と紹介されるほどの支配ぶりです。
ここは、何度見ても鳥肌が立ちます。
だからこそ「もう賞は無理なのか」とため息をつきたくなりますが、ひとつだけ混同しないでほしいことがあります。
スポーツ報知によると、ロバーツ監督は今季中の復帰が絶望的になる可能性については否定しています。
さらに東スポWEBによると、厳しい論評を出した当の米メディアも「すでに投手として素晴らしいシーズンを送っており、2026年のナショナル・リーグMVP候補が確実視される」という見方を併せて伝えているそうです。
投げられない時間ですら、前半戦の価値までは消せなかったということです。
つまり白紙になったのは「日付」であって、「物語」ではありません。
ネットでも、こんな趣旨の声が目立ちます。
「賞よりも、まず膝を治してほしい」
「無理して長引くより、完璧な状態の投球が見たい」
「白紙って言葉は寂しいけど、焦らないでいいよ」
私たちファンの本音も、きっと同じところにあるのではないでしょうか?
打者・大谷翔平は止まらない|ダブルヘッダーの結果ときょう22日のフィリーズ第2戦
投げる日は白紙でも、打席は毎日やってきます。
20日のヤンキースとのダブルヘッダーで、大谷さんは2試合合計9打数3安打2打点。
スポーツ報知によると、両試合で安打を記録し、2戦連続安打をマークしました。
第2試合は4打数1安打。
日刊スポーツによると、8回1死一、二塁の絶好機では相手の守護神に空振り三振を喫し、チームも1-2で惜敗しています。
それでもFull-Countによると、大谷さんはこの日、左膝の違和感を抱えたまま全力疾走を見せていたと伝えられています。
投げられない分まで、走りで語っているように筆者には見えました。
そして3連戦のトータルは2勝1敗。
敵地での伝統の一戦を、しっかり勝ち越して締めました。
第1試合の山本由伸さんの快投と大谷さんの100安打到達については、20日のダブルヘッダー詳報でまとめています。
その勢いのまま乗り込んだ敵地フィリーズ3連戦は、日本時間21日の初戦を7-10で落としました。
大谷さんは4打数無安打1四球。
それでも無安打の日にすら申告敬遠が1つあり、警戒のされ方は変わっていません。
きょう22日の第2戦も「1番・DH」で先発出場の予定です。
朝7時40分の開始予定時刻は現地の大雨のため遅れており、最新状況は第2戦の記事で追いかけています。
きのうの夕方、このニュースに肩を落とした筆者ですが、夕食の支度をしながら「でも、あしたも打席はある」と思い直したら、少しだけ元気が出ました。
あなたの毎日にも、ひとつがダメでも別の場所で取り返せる日って、ありませんか?
大谷翔平の復帰登板に関するよくある質問
次はいつ投げますか?
現時点で次回登板日は未定です。
ロバーツ監督は「分からない。ある程度時間がかかる」と述べたと報じられており、まずは現地の木曜か金曜に予定されるブルペン投球が次の一歩になります。
今季はもう投げられないのですか?
スポーツ報知によると、ロバーツ監督は今季絶望となる可能性を否定しています。
ただし具体的な日程は白紙のため、続報を待つ段階です。
きょうの試合は何時からですか?
フィリーズ第2戦は日本時間22日午前7時40分開始予定でしたが、現地の大雨により開始が遅れています。
大谷さんは打者として出場を続ける見込みと報じられています。
まとめ|白紙になったのは日付だけ。物語はまだ続いている
7月21日時点の情報を整理します。
大谷さんの23日の復帰登板は回避され、次回登板は未定になりました。
理由は注射治療を受けた左膝への配慮で、「100%じゃないなら無理をする必要はない」というチームの判断です。
一方で、週末にはブルペン投球が予定され、今季中の復帰の可能性は否定されていません。
打者としては、きょうもフィリーズ戦に「1番・DH」で立ち続けます。
手帳の「23日」は消えました。
でも筆者は、空白になったその欄に、こう書き足すことにしました。
「次の日付を、最高の状態で待つ」
マウンドに戻るその日を、一緒に待ちましょう。
応援しています!
ところで最近、筆者が夜に必ず開いてしまうのが、YouTubeチャンネル「大谷一本【日米野球】」です。
今夜選んだのは、ホームラン集ではありませんでした。
内野ゴロでも一塁へ全力で駆け抜けるような、「記録に残りにくい場面」が映る動画ばかり見ています。
登板日は白紙になっても、ああいう一つひとつの走りは誰にも消せないのだと気づいて、少し泣きそうになりました。
「賞の行方より、大谷さんという人を応援したい」という方にこそ、見てほしいチャンネルです。
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/
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