「最下位じゃないだけまだいいかなと」
日本人初制覇に挑んだ村上宗隆さんの第一声は、悔しさ半分、すがすがしさ半分でした。
そして、その数時間後です。
優勝トロフィーを掲げたのは、球場中からブーイングを浴び続けた24歳でした。
きょう7月14日の朝(日本時間)に行われたホームランダービー2026。
「負けた男の笑顔」と「嫌われ役の大逆転」がそろった、映画のような一日になりました。
「で、村上さんは結局何本打ったの?」
「優勝は誰だったの?」
今夜のうちに知っておきたい結果を、この記事でまとめて整理します。
ホームランダービー2026の結果まとめ|村上宗隆は9本、優勝はウォーカー

まず結論からいきます。
村上宗隆さん(ホワイトソックス)は、1回戦で20スイング9本塁打。
8人中5位で、準決勝進出まであと1本届きませんでした。
優勝したのは、カージナルスの24歳、ジョーダン・ウォーカーさん。
決勝でシュワバーさん(フィリーズ)の11本を12本でひっくり返す、大逆転の初優勝でした。
1回戦の結果は次のとおりです(スポーツ報知などの報道と速報集計より)。
- コントレラスさん(レッドソックス)…13本(最長約149m)で1位通過
- ウォーカーさん(カージナルス)…13本で2位通過
- カミネロさん(レイズ)…12本で3位通過
- シュワバーさん(フィリーズ)…10本で4位通過
- 村上宗隆さん(ホワイトソックス)…9本(最長約142m)で5位敗退
- ハーパーさん(フィリーズ)、カグリオンさん(ロイヤルズ)…ともに8本で敗退
準決勝は、シュワバーさんがコントレラスさんを9対8で、ウォーカーさんがカミネロさんを6対5で、それぞれ1本差で下しました。
つまり今年のダービーは、1本差の決着が3つも重なった大接戦だったんです。
けさ「途中まで見て家を出た」という方も、多いのではないでしょうか?
ここからは、その続きを一緒に見ていきましょう。
村上宗隆の1回戦を詳しく|「9本じゃ無理だと思っていました」

村上さんは、8人中4番目に打席へ入りました。
20スイングで9本のアーチを描き、この時点で3位。
最長飛距離は466フィート、約142メートルの特大弾も飛び出しました。
ただ、3連発以上の固め打ちが一度もなく、波に乗り切れません。
そして、運命の最後の1球。
ここで本塁打が出れば打ち続けられるボーナスに突入でしたが、無情の打ち損じでした。
「うわあああ」
マイクが拾った悲鳴に、筆者も玄関で靴を履いたまま同じ声を出してしまいました。
けさは「家を出る前の30分だけ」と決めて見ていたのに、気づけば村上さんの最終スイングまで一歩も動けなかったんです。
NHK BSの中継インタビューで、村上さんはこう振り返りました。
「めちゃくちゃ緊張しました。体力的には大丈夫だなと思ったけど疲れました」
「(準決勝進出は)多分無理じゃないですか、みんなすごい打つので」
そして、敗退が決まったあとの言葉です。
「9本じゃ無理だと思っていました。最後のボーナスで稼ぎたかったけど無理でした。楽しかったです」
「朝から応援ありがとうございます。また次に向けて頑張ります」
筆者は前職で記者をしていた頃、負けた直後の選手に何度もマイクを向けてきました。
その経験から言うと、敗戦の直後に「楽しかったです」と言い切れる選手は、一番強いタイプです。
悔しさを飲み込んだうえで、挑んだこと自体を肯定できているからです。
思い出してほしいのは、村上さんが右太もも裏の肉離れから復帰して、まだ3試合目だったこと。
実戦の感覚が戻りきらない体で、世界のパワー自慢の真ん中に立って、通過ラインのシュワバーさんまであと1本でした。
この9本は「足りなかった9本」ではなく、「来年までの距離が正確に分かった9本」だと筆者は思います。
あなたも、やりきったのにあと一歩だけ届かなかった経験はないでしょうか?
あの悔しさって、次の挑戦の燃料になりますよね。
優勝はウォーカー|ブーイングの中、ラストスイングから怒とうの4連発

決勝のカードは、地元フィリーズのシュワバーさん対カージナルスのウォーカーさんでした。
ここで球場は、完全なアウェー製造機と化します。
本拠地の英雄シュワバーさんには、割れんばかりの大歓声。
先に打ったシュワバーさんが最後のスイングで11本目をたたき込むと、スタンドは総立ちでした。
一方のウォーカーさんには、打席に入る前から強烈なブーイング。
1スイング目がフェンスを越えなかっただけで、球場が沸いたほどです。
それでも、彼は淡々と振り続けました。
デイリースポーツによると、13スイング目と14スイング目に連発し、残り3本の状態でラストスイングへ。
ここから「本塁打を打てば続行」の新ルールを味方に、まさかの4連発です。
12本目が夜空に消えた瞬間、大逆転での初優勝が決まりました。
「できるだけ楽に振っていこうと思った」
「ブーイングもいいものだと思いました」
「自分の夢を叶えられて本当にうれしい」
試合後のウォーカーさんの言葉は、どこまでも軽やかでした。
報道によると、優勝賞金は100万ドル(約1億6000万円)。
今季年俸79万9400ドルと伝えられる24歳が、一晩で年俸を超えた計算になります。
ラスト4連発の間、筆者は息を止めて画面を見ていました。
ブーイングというのは、裏を返せば「お前が一番怖い」という球場からの告白なんですよね。
敵地の大音量を黙らせる若者の一振り、あなたなら心の中で拍手を送りませんか?
きょうの結果はあすにつながる|球宴本戦は15日朝、大谷翔平は18日から

祭典は、まだ終わりません。
あす7月15日の午前9時(日本時間)からは、同じシチズンズ・バンク・パークでオールスター本戦が行われる予定です。
大谷翔平さんは左膝の処置と休養を優先して欠場しますが、日本人の見どころは残っています。
報道によると、山本由伸さん(ドジャース)は2年連続の選出で、リリーフでの登板が見込まれています。
村上さんも球宴メンバーに選ばれており、きょうの悔しさをぶつける舞台がもう一つ用意されています。
そして、大谷さんに代わって「1番・DH」に入ると報じられているのが、きょう準優勝だったシュワバーさん。
前夜のダービーで悔しさをためた56本男が、大谷さんの椅子でどんな一発を見せるのかも見どころです。
大谷さん本人は、左膝の水を抜く処置を経て、18日の敵地ヤンキース戦から後半戦へ向かう見通しです。
経緯は左膝「水抜き」の記事と日米通算350号の記事にまとめています。
ドジャースの後半戦の日程は試合日程の記事でどうぞ。
「あすの朝も早起きの理由がある」って、なかなかいい一週間だと思いませんか?
よくある質問
村上宗隆はホームランダービー2026で何本打ちましたか?
1回戦で9本です。
最長飛距離は約142メートルで、8人中5位でした。
準決勝進出のラインだったシュワバーさんの10本まで、あと1本でした。
ホームランダービー2026の優勝者は誰ですか?
カージナルスのジョーダン・ウォーカーさんです。
決勝でシュワバーさんを12本対11本で下す大逆転で、初優勝を飾りました。
大谷翔平は出場しましたか?
今年は出場していません。
左膝の処置のため、オールスター自体を辞退しています。
詳しくはオールスター辞退の記事をご覧ください。
けさ公開したダービーの見どころ記事もあわせてどうぞ。
まとめ|「あと1本」は、終わりではなく始まり
ネットでは、こんな声が上がっています。
「復帰3試合目で9本なら上出来すぎる」
「最後の打ち損じ、一緒に叫んだ」
「ウォーカーのラスト4連発、会場の空気ごと持っていった」
日本人初制覇の夢は、来年以降におあずけになりました。
でも、初出場で世界のトップ4まであと1本という距離は、もう「夢」ではなく「目標」です。
「楽しかったです」と笑った26歳の次の挑戦を、筆者は勝手に予約して待つことにします。
そういえば今夜は、YouTubeチャンネル「大谷一本【日米野球】」で、日本ハム時代の大谷さんの映像を見返していました。
結果が悔しい日ほど、海を渡る前の、まだ何者でもなかった頃の映像から見るのが筆者流なんです。
下積み時代の一振りのあとに見る特大アーチは、ごほうびみたいな味がします。
「挑戦の始まりの顔」が好きな方には、たまらないチャンネルだと思います!
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

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