MLBの9月ロースター拡大とは?28人枠・投手14人と大谷翔平への影響を解説

MLBの9月ロースターが26人から28人へ増える図解
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MLBでは9月1日からレギュラーシーズン終了まで、各球団のアクティブロースターが通常の26人から28人へ広がります。増えるのは2人です。投手として登録できる人数の上限も、通常の13人から14人へ1人分増えます。

かつてのように、40人枠にいる選手を大人数でベンチへ集められる制度ではありません。現在は28人で上限が固定され、ダブルヘッダーの日だけ29人まで認められます。40人枠は引き続き選手登録の土台として残りますが、9月に試合へ出場できるアクティブロースターとは別物です。

ドジャースはこの2枠を利用し、故障から戻る選手と傘下から加える選手を組み合わせました。大谷翔平については、二刀流選手の指定が投手人数の計算に影響します。ただし、枠に余裕ができることと大谷の登板日が決まることは別です。ここでは人数、投手上限、ドジャースの実例、大谷に関係するルールを順に整理します。

目次

MLBの9月ロースターは28人、投手は最大14人

通常26人・9月28人・ダブルヘッダー29人の比較図
通常は26人、9月は28人、ダブルヘッダー当日は29人となる。

MLB公式の9月ロースター解説によると、通常のアクティブロースターは26人です。9月1日からレギュラーシーズンが終わるまでは28人となり、球団はベンチに2人多く置けます。投手の上限は通常13人、9月は14人です。

期間・試合 アクティブ人数 投手上限 増える人数
開幕から8月31日まで 26人 13人 通常枠
9月1日からレギュラーシーズン終了まで 28人 14人 通常より2人
9月のダブルヘッダー当日 29人 個別の登録内容による 28人枠より1人

28人なら誰を何人ずつ置いてもよいわけではありません。投手として指定された選手は最大14人までです。そのため、少なくとも残る14枠は野手や二刀流選手などで構成されます。救援投手だけを大量に増やし、毎回のように継投できた旧制度とは運用が変わりました。

2人増えるだけでも、終盤戦の戦い方には幅が出ます。投手を1人増やして連戦中のブルペンを守り、もう1枠を代打、代走、守備固め、控え捕手に使うことができます。球団の故障状況や対戦相手によっては、野手を2人増やす選択も可能です。

重要なのは、28人が「登録できる候補者全体」ではなく、その日に試合へ出場できる選手の集まりだという点です。傘下に有望選手が多くても、全員をベンチへ入れられるわけではありません。球団は限られた2枠を、先発投手の補助、救援陣の休養、守備や走塁、故障者の復帰などから選びます。

ダブルヘッダーは29人|通常日の28人が恒久的に増えるわけではない

同じ日に2試合を行うダブルヘッダーでは、選手の負担が大きくなります。そのため通常期間は26人に1人を加えた27人、9月は28人に1人を加えた29人で試合に臨めます。MLB公式も、9月のダブルヘッダーは29人と説明しています。

29人目はダブルヘッダー当日の追加枠です。9月の全試合で29人を維持できるという意味ではありません。2試合が終われば、次の通常日には28人へ戻す必要があります。先発候補や長い回を投げられる投手、捕手、ベンチ要員など、1日2試合を乗り切るために必要な役割が優先されます。

たとえば第1試合で救援投手を多く使うと、第2試合で投げられる人数が不足しやすくなります。追加枠に投手を置けば、そのリスクを下げられます。一方で捕手を両試合で休ませたい場合や、終盤の代走・守備要員を確保したい場合は野手も候補です。29人という数字だけで、必ず投手が増えるとは限りません。

また、雨天順延などでダブルヘッダーが組まれたからといって、9月ロースターそのものが30人以上へ広がるわけでもありません。基本は28人、同日2試合の日だけ29人という二段階で覚えると分かりやすいでしょう。

旧「40人アクティブ制」と現在の28人制は何が違う?

2020年より前の9月は、球団が40人枠の中から必要な選手をメジャーのアクティブロースターへ加えることができました。上限まで使えば40人でしたが、40人全員が自動的にベンチ入りしたわけではありません。球団によって30人台前半にとどめるなど、実際の人数には差がありました。

旧制度では、傘下から多くの投手や若手野手を呼び、救援投手、代打、代走、守備固めを通常より多く使えました。反対に、優勝争いをする球団と若手を試したい球団でベンチ人数が大きく異なり、試合時間や選手起用の公平性が課題になりました。

現在は9月も28人に固定されます。増員は通常より2人だけなので、全員を試す期間ではなく、終盤戦で明確な役割を持つ選手を選ぶ期間です。ブルペンの負担軽減に使うのか、代走や守備を強化するのか、故障者を戻すのかという優先順位がはっきり表れます。

比較点 旧制度 現在
9月のアクティブ上限 最大40人 28人
球団間の人数差 大きくなりやすい 同じ上限で揃う
追加できる人数 球団判断で多数 通常より2人
投手の人数 大幅増も可能 最大14人

「9月になると40人全員が試合に出られる」という説明は現在のルールには当てはまりません。正しくは「アクティブロースターが26人から28人へ増える」です。この変更は、若手昇格がなくなったという意味ではなく、若手も故障明けの主力も同じ2つの追加枠を争うことを意味します。

40人枠と28人枠の関係|呼びたい選手を自由に足せるわけではない

40人枠は、メジャーで起用できる選手の登録母体です。28人枠は、その40人枠などから実際にメジャーの試合へ出られる状態にした選手の集まりです。数字が近いため混同されやすいものの、目的が異なります。

9月にアクティブ枠が2つ増えても、40人枠の外にいる選手を無条件で呼べるわけではありません。40人枠に空きがない状態で外部の選手を加えるには、別の選手を枠から外すなどの手続きが必要です。アクティブの空席と40人枠の空席は、それぞれ確認する必要があります。

一方、故障者リストから戻る選手はアクティブ人数を増やします。9月の追加2枠があっても、復帰者が3人、4人と重なれば、別の選手をマイナーへ移すなどの対応が必要です。追加枠があるから誰も外さず全員を戻せる、とは限りません。

40人枠、通常の26人枠、9月の28人枠をさらに詳しく比べたい場合は、MLBの40人枠と26人枠の違いを解説したページで、故障者リストやマイナーオプションとの関係も確認できます。

2026年9月2日のドジャース実例|4人を加え、2人を外して28人へ

ドジャースの9月ロースターで4人加入・2人離脱となった動き
4人を加え2人を外した差し引き2人増が、9月の追加枠に当たる。

ドジャースが9月2日に公開した公式情報では、9月1日の枠拡大に合わせた動きが紹介されています。捕手ウィル・スミス、捕手ダルトン・ラッシング、左腕ジャスティン・ロブレスキを故障者リストから復帰させ、内野手アレックス・フリーランドをアクティブロースターへ加えました。

同時に、外野手アレク・トーマスを傘下へ移し、捕手ベン・ロートベットをDFAとしています。加わった4人から外れた2人を引くと、アクティブ人数は差し引き2人増えます。通常の26人から9月の28人へ広がる仕組みが、そのまま表れた動きです。

4人の役割も同じではありません。スミスは正捕手として打線と守備へ戻り、ラッシングは当面打者として起用される選択肢です。ロブレスキは複数イニングを担える救援役としてブルペンへ入り、フリーランドは内野とベンチの選択肢を増やします。

つまり、ドジャースは追加された2枠を単純に「若手2人の昇格」へ使ったのではありません。故障者の復帰と傘下選手の追加を同時に行い、捕手層、左の打者、内野守備、長い回を投げる救援を組み替えました。9月の増員は人数が2人増える制度ですが、球団は既存の26人も含めて全体を再設計できます。

なお、公式ページの公開日は9月2日ですが、登録変更の実施日は9月1日です。「9月2日に4人を登録した」という意味ではない点に注意が必要です。公開日と登録日を分けることで、試合ごとのロースターを正確に追えます。

28人枠で試合運びはどう変わる?増えるのは選択肢

投手を1人増やせば、連戦で登板が続いた救援投手を休ませやすくなります。先発が早い回で降板した場合に備え、複数イニングを任せられる投手を置くこともできます。ただし投手上限は14人なので、旧制度のように救援陣を何人も追加することはできません。

野手を増やす場合は、終盤の役割を細かく分けられます。得点機の代打、盗塁や一塁からの生還を狙う代走、リード時の守備固め、延長戦に備える控え捕手などです。1人の控え選手に複数の役割を求めていた場面で、より適した選手を使える可能性があります。

若手にとってはメジャーを経験する機会ですが、昇格が自動的に増える制度ではありません。28人という上限の中で、優勝争いへ直接役立つ役割があるか、毎日出場できるマイナーに残した方が成長につながるかを球団が判断します。

故障から戻る主力にとっても、ベンチを厚くできる意味があります。復帰直後の選手を毎日フル出場させず、交代要員を用意しながら負荷を上げられます。ドジャースがスミスの捕手出場を段階的に増やし、ラッシングを当面打者として使う方針は、その具体例です。

ただし、枠が2人増えても勝敗が自動的に改善するわけではありません。出場できるのは同時に9人であり、投手交代や代打の回数にも試合展開による限界があります。28人枠の価値は、主力の代わりを多く置くことより、必要な場面に合う選択肢を増やすことにあります。

大谷翔平の二刀流指定は投手14人上限にどう影響する?

MLB公式の二刀流選手ルールでは、アクティブロースターの選手は原則として投手か野手に指定され、条件を満たす選手には二刀流選手という第3の指定が認められます。二刀流選手は試合展開にかかわらず投手として出場でき、投手人数の上限には数えられません。

大谷は二刀流選手として28人のアクティブロースターの1枠を使います。一方、9月の投手14人上限を数える際には、投手として指定された14人の中へ大谷を含める必要がありません。球団は大谷とは別に、最大14人の投手指定選手を置けます。

これは大谷が「2枠分になる」という意味ではありません。アクティブ人数では1人として数え、投手上限の計算だけで例外になります。たとえば大谷を含む28人の中に投手指定が14人いても、大谷が二刀流指定なら投手数は14人のままです。投手としても起用できる選手が実質的にもう1人いる形になります。

二刀流指定には実績条件があります。MLB公式では、当該シーズンまたは過去2シーズンのいずれかで、野手または指名打者として少なくとも20試合に先発し、各試合で3打席以上に立つこと、さらに投手として20イニング以上を投げることが条件です。

投手上限の例外と、先発投手が降板後も指名打者として打線に残れる、いわゆる大谷ルールは別の仕組みです。前者はロースターを構成する段階の人数計算、後者は1試合のラインアップと交代に関する規定です。両方を分けると、大谷が球団編成へ与える柔軟性が理解しやすくなります。

二刀流指定の条件、指名打者として残る場合、途中から救援登板する場合の違いは、大谷翔平とMLB二刀流ルールの詳しい解説で確認できます。

ロースター拡大で大谷の復帰登板が決まるわけではない

9月に投手上限が14人へ増え、大谷がその上限に数えられないことは、ドジャースの編成に余裕を与えます。しかし、その余裕は登板の可否を決めるものではありません。身体の状態、投球練習の進み方、球団の先発発表は別に確認する必要があります。

大谷が打者としてアクティブロースターにいる限り、9月の28人枠の1枠はすでに使っています。投手として登板を再開しても、人数が29人へ増えたり、新たに別の枠を空けたりするわけではありません。変わるのは同じ1人を投打で起用できる範囲です。

また、投手を14人置けるからといって、ドジャースが必ず14人を選ぶとも限りません。打線、守備、代走、捕手層とのバランスで構成は変わります。二刀流指定の利点は選択肢を増やすことであり、特定のロースター構成や登板予定を強制することではありません。

9月枠はレギュラーシーズン終了までの制度です。終盤戦で大谷をどう起用するかは、28人枠だけでなく、投打双方の状態と試合の重要度を合わせて決まります。ロースターの数字から具体的な復帰日を導くことはできません。

よくある質問

MLBの9月ロースターは何人ですか?

9月1日からレギュラーシーズン終了までは28人です。通常の26人から2人増えます。ダブルヘッダー当日だけは29人まで認められます。

9月は40人全員がベンチ入りできますか?

できません。現在のアクティブロースター上限は28人です。旧制度では40人枠から多数をアクティブ化できましたが、全員が自動的にベンチ入りしたわけではなく、球団ごとに人数も異なりました。

9月は投手を何人まで登録できますか?

投手として指定された選手は最大14人です。通常期間の上限13人から1人増えます。二刀流選手はこの投手人数の計算には含まれません。

ダブルヘッダー翌日も29人のままですか?

29人目はダブルヘッダー当日の追加枠です。2試合を終えた後の通常日は28人へ戻ります。9月を通して29人を維持できる制度ではありません。

大谷翔平は28人枠で2人分に数えられますか?

いいえ。大谷はアクティブロースターでは1人です。ただし二刀流指定により投手上限へ数えられないため、球団は大谷とは別に投手指定選手を最大14人置けます。

28人枠になれば大谷の登板は近いですか?

ロースター拡大だけでは判断できません。二刀流指定は人数計算を柔軟にしますが、登板には身体状態、投球練習、球団の正式決定が必要です。枠の拡大と復帰日は分けて考える必要があります。

まとめ|9月は28人・投手14人、大谷は1枠でも投手上限の対象外

MLBのアクティブロースターは、9月1日からレギュラーシーズン終了まで26人から28人へ増えます。投手の上限は13人から14人へ増え、ダブルヘッダーの日だけ合計29人まで認められます。旧制度のように40人枠から大人数をアクティブ化する仕組みではありません。

ドジャースは9月1日の変更でスミス、ラッシング、ロブレスキ、フリーランドの4人を加え、トーマスとロートベットの2人を外しました。差し引き2人増という動きは、26人から28人へ広がる現在の制度を具体的に示しています。

大谷翔平は28人中の1枠として数えられますが、二刀流指定なら投手14人上限には含まれません。この例外により、ドジャースは大谷とは別に投手指定選手を最大14人置けます。ただし、ロースター上の余裕は登板日を意味しません。9月の枠拡大で変わるのは編成の選択肢であり、復帰時期は球団の正式発表を待つ必要があります。

MLBの9月ロースターが26人から28人へ増える図解

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