野球のWARとは?数値の目安と計算の考え方・大谷翔平の二刀流で解説

やさしく解説、WAR、勝利への貢献度
URLをコピーする
URLをコピーしました!

野球のWARとは、代わりに確保できる水準の選手と比べ、何勝分の価値を生んだかを推計する総合指標です。
打撃だけでなく走塁・守備や投球も評価し、大谷翔平さんの二刀流は同じ算出元の投打を合わせて読みます。

「大谷翔平さんのWARが高いって、結局どこがすごいの?」

ニュースの数字を見て、あなたも立ち止まったことはありませんか?

筆者も最初は、打率や本塁打で十分に分かるのでは、と半信半疑でした。

ところが、ホームランにならなかった日の走塁や、守備で防いだ失点にも目を向けると、野球の見え方が変わります。

正直、派手な一打の陰にある働きまで拾おうとする発想には、筆者はわくわくします!

ここでは今季のランキングを追う前に、WARの意味、数値の読み方、二刀流で間違えやすい合算を一緒にほどいていきましょう。

目次

野球のWARとは?平均選手ではなく代替水準と比べる数字

WARはWins Above Replacementの略です。

MLB公式のWAR用語解説でも、代替水準を基準にした選手の価値として説明されています。

あなたが最初に覚えておきたいのは、ゼロの位置です。

WARの0は、リーグの平均選手を表す数字ではありません。

マイナーからの補充などで比較的確保しやすい選手の水準を、比較の基準に置きます。

名前の付いた特定の控え選手と交代させた実験の結果でもありません。

この考え方はFanGraphsのWAR入門で確認できます。

たとえば、説明用の架空の選手AさんがWAR4.0だったとします。

読み方は、代替水準との比較で約4勝分の価値を生んだ、です。

出場した試合で4勝した、決勝打を4本打った、投手として4勝した、という意味ではありません。

同じ選手がチームを移ったら、順位表の勝ち数が必ずぴったり4増える、と約束する数字でもないのです。

筆者は、ここを知ったときにようやく肩の力が抜けました。

勝ち星の別名だと思うと混乱しますが、いろいろな働きを同じ単位に直す物差しだと思えば、入口はぐっと近くなりますね。

WARはいくつならすごい?目安と出場量をセットで見る

あなたも成績表で小数を見た瞬間に、高いのか低いのか知りたくなりますよね?

FanGraphsの入門にある区分を、シーズンの大まかな目安として並べると次のようになります。

これは野手と先発投手の目安です。

救援投手は出場量が異なり、FanGraphsの同解説では、WARが1を超えれば優秀と説明されています。

FanGraphsの入門に基づく大まかな目安。選出や受賞を保証する基準ではありません。
シーズンWAR 目安
0前後 代替水準付近
2前後 平均的なレギュラーの目安
4〜5程度 オールスター級の目安
6以上 MVPを論じる水準の目安

出典:FanGraphs「What is WAR?」の評価区分。

ただし、シーズン途中の数字をこの表に当てて、すぐに年間評価を決めないでください。

短い期間しか出場していない選手と、一年を通して出場した選手では、働きを積み上げた時間が違います。

たとえば架空のAさんが前半の時点で2.0、Bさんがシーズン終了時に2.0なら、まず比較する期間をそろえたいところです。

Aさんの数字を単純に2倍して、その年の最終WARが4.0だと決めることもできません。

これからの出場機会やプレー内容は、まだ結果になっていないからです。

筆者は朝、コーヒーを淹れて成績表を眺めるとき、まず期間の欄を読むようにしています。

急いで数字だけ拾った日は、通算と一年の成績を見比べてしまい、カップを置いて見直すことがあるんです。

知りたいのは今日までの積み重ねなのか、それとも一年の到達点なのか。

そこを一度決めるだけで、数字に振り回される感じはかなり減ります。

WARの計算は何を足す?打撃・走塁・守備を勝利の単位へ

本塁打が少ない選手を応援しているあなたにも、ここはぜひ見てほしいところです。

野手のWARでは、打撃・走塁・守備の働きを得点の単位にそろえ、守備位置やリーグ、代替水準の調整を加え、最後に勝利の単位へ換算します。

細かな手順はFanGraphsの野手WAR算出解説に示されています。

▼それが、こちらです

見る部分 初心者が考える入口
打撃 打って出塁し、得点を生む働き
走塁 盗塁や進塁など、塁上の働き
守備 守って失点を防ぐ働き
各種調整 守備位置や比較の基準をそろえる部分
勝利への換算 得点の単位を勝利の単位へ直す部分

本塁打数に盗塁数と守備率をそのまま足しても、WARにはなりません。

ものさしが違う数を、そのまま合計できないためです。

筆者は前職の経済メディアで資料を読み比べていた頃、件数と割合を同じ表で眺め、印象だけで結論を急がないよう気を付けていました。

野球も同じで、目立つ数字から一度離れ、それぞれが何を数えたものか確かめると、見落としていた働きが見えてきます。

あなたも仕事や日々の用事で、最後に成果を出した人だけでなく、途中を支えた人を覚えていませんか?

筆者にはWARの面白さが、その感覚と少し重なります。

もちろん、仕事の評価を野球の式で測れるという話ではありません。

目に入りやすい場面だけで全部を判断したくない、という筆者なりのたとえです。

なお、勝利に換算する係数は固定の万能な数ではなく、得点環境などを反映します。

式の概略が分かっても、手元の本塁打と打率だけで正確なWARを再計算できるわけではありません。

詳しくは野手WARの各項目と換算手順を確認してください。

まず打撃だけを整理したいときは、OPSの意味と計算の解説から読むと、総合指標との役割の違いを追いやすくなります。

fWARとbWAR・rWARの違いは?数字が違っても誤りとは限らない

あなたが二つのサイトを開いて違うWARを見つけても、すぐに片方の誤記だと考えなくて大丈夫です。

fWARはFanGraphs、bWARまたはrWARはBaseball-Referenceが算出するWARを指します。

同じ考え方を出発点にしても、評価に使う材料や扱いが違います。

とくに投手は、FanGraphsの標準的なWARがFIPを基礎にする一方、Baseball-Referenceは失点を出発点として守備などを調整します。

出典:FanGraphsによるWAR各方式の比較。

FIPは三振・四死球・被本塁打などから投球を評価する指標で、WARの計算ではさらに投球回や環境の調整が入ります。

失点から始める方式も、単に防御率をそのままWARに読み替えるものではありません。

筆者はこの違いを知って、同じ一人の選手に複数の見え方があることが、むしろ面白くなりました。

ただし、応援している選手だけ高く出る方式を選び、ライバルには別の方式を当てると、比較の土台がずれます。

架空のAさんのfWAR5.0とBさんのbWAR4.8を見つけたら、その二つだけで順位を決めず、二人ともfWAR、または二人ともbWARで見直しましょう。

違う方式を並べること自体は、評価の幅を知る手掛かりになります。

そのときは、列の見出しに算出元が分かる名前を残すのがおすすめです。

みなさんは、なにか気になりましたか?

同じ数字を探すより、なぜ見え方が変わるのかを考える方が、選手の特徴に近づけることもありますね。

大谷翔平さんのWARは投打を合算?二刀流の読み方と二重加算

大谷翔平さんを応援する私たちファンが、いちばん戸惑いやすいのはここではないでしょうか?

打者の一覧だけを見ていると、投手としての働きまで含まれているのかが分かりにくいですよね。

FanGraphsのCombined WARでは、Total WARに野手としてのWARと投手WARを合わせる考え方が示されています。

出典:FanGraphsの投打合算WARの説明。

以下は読み方のために作った架空の数値で、大谷翔平さんの実績ではありません。

架空の二刀流選手の合算例。同じ算出元・同じ期間でそろえています。
区分 説明用の値
野手としてのWAR 4.0
投手WAR 2.0
投打合計 6.0

4.0と2.0を合わせれば、合計は6.0です。

ところが、すでにTotal WARとして6.0が表示されている欄に、投手WAR2.0をもう一度足すと8.0になります。

これは投球分を二回数えた結果で、正しい合計ではありません。

また、野手のfWARと投手のbWARを組み合わせた合計も避けましょう。

どちらか一つの算出元で、同じシーズン・同じ集計時点を選ぶことが先です。

ネットでは、こんな声が、、!

投打合算を尋ねる実際のファンの議論で見られる疑問や驚きを、ここでは個人の発言の直訳ではなく代弁としてまとめます。

「打者の数字に投手の数字も入っているの?」

「投打を合わせた列を見ると、二刀流の見え方が変わるね」

「同じ選手でも、どの表を見たか確認したくなった」

この声が本当なのかどうか、検証していきましょう!

確かめる場所は、先ほどの公式な算出元の説明と表の列名です。

合計欄なのか部門別なのかを読めば、数字の食い違いに見えたものが整理できます。

筆者は、投打の欄を行き来して一人の選手を読むというだけで、二刀流ならではの特別さを感じます。

一つの大きな数字に驚いた後、その中で何が積み上がったのかまで知れるのが嬉しいです。

打率や本塁打、投球回なども一緒に読みたい方は、大谷翔平さんの成績表の見方も参考にしてください。

WARランキングで迷わない比較の順番

あなたが次にWARの表を開くときは、数字の大きさより先に、次の順番で確認してみませんか?

  1. 算出元を確認する。FanGraphsかBaseball-Referenceかをそろえます。
  2. 期間を確認する。一年・複数年・通算や、シーズン途中の集計日を区別します。
  3. 部門を確認する。野手、投手、投打合計のどれかを読みます。
  4. 数字の内訳へ戻る。打撃、走塁、守備、投球のどこに特徴があるかを見ます。

これは筆者が、読み間違いを減らすために勧めたい順番です。

たとえば朝に見た記事と夕方に見た成績表で値が違ったら、最初から計算間違いを疑うより、集計した日を見比べます。

日付が同じなら、次に算出元と部門を確かめます。

それでも違うときに、出典の説明や表示の丸め方まで戻ると、どこで違ったのかを探しやすくなります。

また、WARは小数のわずかな差まで、確実な実力差として断定するための道具ではありません。

FanGraphsの利用上の説明も、推計の不確かさを踏まえて読むよう求めています。

筆者なら、僅差の二人を前にしたとき、勝ち負けの判定を急がず、それぞれの得意な働きを探します。

守備で救った場面が好きなのか、長打の迫力に引き込まれるのか。

数字を知った上で、自分が何に胸を熱くしたのかを話せる方が、観戦の楽しさは増えると思うからです。

WARが教えてくれることと、あなたがその一球で感じたことは、どちらも観戦の中に置いておいていいんですよね。

WARのよくある質問・FAQ

WARとOPSは同じような数字ですか?

役割が違います。

OPSは出塁率と長打率を合わせて打撃を見る指標で、WARは走塁・守備や投球も扱う総合的な推計です。

打撃を知りたいのか、総合的な働きを見たいのかで読み分けてください。

WARが0なら価値がない選手ですか?

そういう意味ではありません。

ゼロは代替水準との比較の基準であり、人としての価値や応援する価値を測る線ではありません。

短い出場期間の数字なら、その期間しか積み上がっていないことも忘れないでくださいね。

WARが高ければMVPに必ず選ばれますか?

WARの表だけで受賞を確定とは読めません。

先ほどの目安も、選手の働きの大きさを考えるためのものです。

あなたが受賞結果を知りたいときは、数字から予想する話と、実際の発表を分けて確認しましょう。

二刀流のWARは単純に2倍ですか?

いいえ。

打者としての数値を2倍するのではなく、同じ算出元と期間の野手WAR・投手WARを確認します。

合計値が載っていれば、その値に投手分をさらに足さないでください。

最新の大谷翔平さんのWARはどこを見ればいいですか?

まず算出元の選手成績や投打合算の一覧を開き、シーズン・集計時点・部門を確認してください。

この記事の4.0や2.0は読み方のための架空例なので、今季の実績として使わないでくださいね。

ほかの指標も気になった方は、筆者がまとめた野球の指標一覧から、次に知りたい数字を探してみてください。

まとめ:WARは選手の働きを知る入口、比較の条件から読もう

WARの見方を整理してみて、いかがだったでしょうか?

あなたが次にニュースでWARを見たら、代替水準を基準にした数字であることを思い出してください。

そして算出元、期間、投打の区分をそろえると、同じ数字に見えて違うものを比べる失敗が減ります。

大谷翔平さんの二刀流では、合計欄と部門別の欄を区別することが、とくに大切です。

筆者が好きなのは、数字を理解したあと、プレーを見る目が一つ増える瞬間です。

本塁打を喜び、走塁を見直し、投球の積み重ねにも目を向ける。

全部を一度に覚えなくても、今日ひとつ分かったことがあれば、次の観戦はきっと少し楽しくなります!

最近の筆者は、成績の表を閉じたあと、大谷一本【日米野球】で数字の外側に広がる話を楽しんでいます。

2025年の社会現象BEST7を取り上げた回は、記録の順位とは別の角度から大谷翔平さんを見る切り口が気に入っています。

WARの仕組みを知った日ほど、ファンとして心が動く理由は一つの数値に収まらない、と感じるんですよね。

あなたも成績を調べたあと、もう少し大谷翔平さんの話を楽しみたくなったら、のぞいてみてください。

投打の働きを知る楽しさも、応援して胸が熱くなる時間も、これからの大谷翔平さんに期待しています!

▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

やさしく解説、WAR、勝利への貢献度

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
URLをコピーする
URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる