山本由伸さんのトレーニングの特徴は、フレーチャを使った投げる練習と、矢田修トレーナーが考案したBCエクササイズです。
全身の連動を重視する練習を紹介するオリジナル画像。特定の練習施設や実際の器具を再現したものではない。
腕だけの力ではなく、全身の動きをつなげることを重視しています。
やり投げやブリッジの映像を見ると、「野球の練習なのに、なぜこの動き?」と気になりますよね。
ここでは、使っている道具、BCの中身、筋トレとの関係を、開発元や本人の説明から見ていきます。
筆者が惹かれるのは、速い球を投げるための準備が、速く投げる練習だけで終わらないところです。
珍しい一場面の背景が分かると、マウンド上の一球も違って見えてきます。
山本由伸はどんなトレーニングをしている?

やり投げとBCエクササイズが大きな特徴
公開資料で目立つのは、細長い器具を投げる練習、ブリッジ、呼吸や重心を扱うエクササイズです。
あなたも、山本さんが細長い器具を投げる映像を見て「何をしているの?」と思ったことはありませんか?
種目の名前を覚えるなら、投げる道具がフレーチャ、身体づくりの体系がBCエクササイズ、と分けると分かりやすくなります。
パ・リーグTVは、2022年2月1日のオリックス春季キャンプで山本さんの投てき練習を公開しました。
公式の「山本由伸『槍投げトレ』」で、日本時代の練習風景を確認できます。
| 気になる名前 | 何を指すか | 押さえたい点 |
|---|---|---|
| やり投げトレーニング | 棒状の器具を投げる練習の呼び方 | 道具を放すまで全身を使う |
| フレーチャ | 投球練習用の器具 | 陸上競技の金属製のやりとは別 |
| BCエクササイズ | 矢田修さんによる身体づくりの方法 | 呼吸・重心・全身のつながりが鍵 |
| ブリッジ | BCで扱う要素の一つ | 柔軟性だけを競う動きではない |
指導するのは矢田修トレーナー
矢田さんは山本さんを長く支えるパーソナルトレーナーです。
本人監修のKINETIC LAB公式ストアでも、その役割が明記されています。
新潮社が公開する『山本由伸 常識を変える投球術』の書籍紹介では、取り組みの始まりをプロ1年目、2017年のオフとしています。
ブリッジとやり投げが、全身を鍛える練習として紹介されています。
つまり、MLBで注目されたので突然始めた練習ではありません。
日本時代から積み上げてきた方法が、大きな舞台でも見られるようになった、という順序です。
同じ動きを長く続ける背景に、一人の指導者との関係がある。
筆者は道具の珍しさと同じくらい、この時間の長さが気になります。
土台づくりの結果は数字にも出ています。
2025年は173回2/3を投げて12勝8敗、防御率2.49、201奪三振で、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票では3位に入りました。
出典はMLB公式の記事です。
あなたも、練習の映像を一度見てから次の登板を見ると、1球の見え方が変わるかもしれませんよ。
やり投げ用の「フレーチャ」はどんな道具?

先端にボールが付いた投球練習用具
フレーチャは、アイピーセレクトが展開する器具です。
私たちファンも、球速の数字が出ない練習の意味を、つい見落としてしまいますよね。
メーカー公式の商品情報では、全長73.5センチ、平均重量400グラム。
先端のボールはウレタン樹脂、グリップと羽にはポリプロピレンを使用すると掲載されています。
野球ボールのような丸い先端と、後方の羽がある形です。
テレビなどの「やり投げ」という呼び方から、陸上競技の尖ったやりを想像すると、実物との違いに驚くかもしれません。
メーカーは、ボールを投げる感覚に近づけた設計と、全身を使う投げ方の習得を目的に掲げています。
これは開発元による製品の説明で、誰でも同じ効果が出るという保証とは分けて読みましょう。
腕で振り回すより、身体全体のつながり
矢田さんは2026年3月のFull-Countによる本人への取材で、手だけではなく身体全体で投げたり打ったりする感覚を、エクササイズを通して伝える趣旨を説明しています。
同じ取材では、ベッツさんも練習に取り組んだことが紹介されました。
ここから見える狙いは、単に遠くへ道具を飛ばすことではありません。
足の運び、身体の向き、放す瞬間、投げ終わりまでを一続きにすることに目が向いています。
観戦する側も、ボールが手を離れる瞬間だけを見るより、足元から追うと違いに気づきやすくなります。
助走のある器具の練習と、マウンドでの投球では始まり方が違うので、その違いも見どころです。
朝の支度や仕事の休憩中に短い映像を見るなら、まず一度は止めずに最後まで。
その後、気になった動きだけゆっくり戻すと、全体のリズムを見失わずに楽しめます。
筆者は、投げた後の姿勢がどう収まるかまで見たくなります。
球速の数字が出ない練習にも、引き込まれる理由がありますね。
やり投げに取り組む投手は山本さんだけではありません。
千賀滉大さんも、やり投げの日本代表経験者と一緒に練習した様子が報じられています。
出典はSportivaの記事です。
山本さん自身は、ストローを使った呼吸法やブリッジ、やり投げを地道に続け、プロ3年目の2019年に防御率1.95で最優秀防御率のタイトルを取りました。
BCエクササイズは全部で300種類以上あるとされ、ウエイトトレーニングを取り入れない体づくりの土台になっています。
出典は文春オンラインの記事です。
この考え方は、矢田さんが監修した書籍『山本由伸 常識を変える投球術』(新潮社)にもまとめられています。
ドジャースの公式Xがこの練習風景を「非常に興味深いルーティン」と取り上げたことも、SPREADの記事で伝えられました。
筆者は、派手な器具よりも、呼吸や重心のような地味な土台を3年続けた所に数字が付いてきた、その順番に面白さを感じます。
私たちファンも、結果が出る前の3年間を想像すると、今のマウンドの見え方が少し変わりますよね。
BCエクササイズの5Bと「筋トレをしない」の意味

呼吸・バー・ボード・重心・ブリッジ
開発側のKINETIC LAB公式サイトは、BCエクササイズの構成を5Bとして説明しています。
あなたなら、「筋トレをしない」と聞いて、まず何を疑いますか?
名称と取り組むテーマを短くまとめると、次のようになります。
| 名称 | 開発元が説明するテーマ |
|---|---|
| Breath | チューブを使う呼吸 |
| Bar | 身体の偏りと中心 |
| Board | 段差を利用する身体の調整 |
| Base Trunk | 重心を中心に集めること |
| Bridge | 重心を保って力を出すこと |
この表は現在公開されている体系の概要で、山本さんが毎日この順番・回数で実施するという個人メニューではありません。
ブリッジも、ただ背中を大きく反らせればよいという説明にはなっていません。
呼吸や重心を含めた体系の中に置くと、目立つ一種目と、土台になる考え方の関係が見えてきます。
筋肉を使わない練習ではない
山本さんを扱った日本時代の書籍には、ウエート中心の方法と異なる身体づくりが紹介されています。
「筋トレをしない」という表現で注目されますが、それは身体の強化自体をやめているという意味ではありません。
バーベルの重量を増やすことと、身体を支えて動かすことでは、見た目の分かりやすさが違います。
外から眺めた派手さだけで練習の厳しさを比べるより、何を使い、どんな動きを扱っているかを見ると理解しやすいですね。
実戦での結果も合わせたい方は、山本由伸さんの成績と球種へ。
練習の説明から投球の記録へ進むと、本人が取り組む準備と、試合で見せる姿がつながります。
2026年も回復と強化を両立
山本さんは2026年2月の取材で、オフに回復とパワーアップへ取り組み、体重も少し増えたと説明しました。
MLB公式の本人一問一答で確認できます。
長く続ける方法があっても、その年の準備は毎回同じとは限らない。
筆者には、完成したやり方を守るだけでなく、少しずつ調整を重ねる姿勢が印象的です。
練習を知ったら、試合前から投げ終わりまで見てみよう

準備・ブルペン・実戦で見えるものが違う
準備の映像では、道具や身体の動きが主役です。
次の登板の試合前、あなたは何分前から中継をつけますか?
ブルペンでは傾斜の上から捕手へ投げ、実戦ではそこに打者との勝負が加わります。
同じ選手を三つの場面で追うと、試合の一球だけでは見えなかった時間に触れられます。
たとえば、投げる前に足を置くところから見る。
放した後、身体がどちらへ流れるかを見る。
そのうえで、捕手が受けた位置や打者の反応へ視線を移す。
見る場所を一つ増やすだけでも、次の登板の楽しみになります。
投球の良し悪しを成績から読みたいときは、防御率と自責点の違いも参考になります。
動きを楽しむ見方と、結果を読む見方を両方持っておくと、好投のうれしさも具体的になりますよね。
子どもと見るなら「何が違う?」から
野球をしているお子さんと映像を見るなら、最初から同じフォームを目指すより、普段のボールと道具の形がどう違うかを話してみるのも面白そうです。
ボールだけの練習では気づかなかった動きが、長い器具では見つけやすくなることもあります。
実際に取り入れる場合は、年齢や経験に合う方法を指導者と確認してください。
器具の重量やブリッジの形を、そのまま自分用の練習メニューに置き換える必要はありません。
筆者は、山本さんの準備を知ることが、試合前の短い映像を楽しむきっかけになればうれしいです。
次の中継では、投球練習の場面にも少し目を向けてみませんか?
試合を探す入口には、大谷翔平・MLB観戦ガイドも用意しています。
ネットでは、こんな声が上がっています!
「やり投げで肩を作るって、最初は冗談かと思った」
「ベッツまで教わりに行くの、説得力がすごい」
「筋トレしないのに球速が落ちない理由を知りたい」
筆者は、道具の珍しさの先にある「全身をつなげる」という考え方に、調べるほど引き込まれています。
筆者は朝のストレッチでブリッジを試して、10秒ももたずに笑ってしまいました。
山本由伸のトレーニングでよくある質問
やり投げに使う道具の名前は?
投球練習用のフレーチャが知られています。
丸い先端と羽を持つ器具で、メーカー公開仕様は全長73.5センチ、平均400グラムです。
BCエクササイズを教えているのは誰?
矢田修トレーナーです。
山本さんは日本時代から指導を受けています。
開発側は呼吸や重心、身体のつながりを扱う体系として説明しています。
ブリッジは柔軟性を高めるためだけですか?
開発元は、重心を保ちながら力を発揮するテーマも挙げています。
柔らかさだけを比べる動きとして見ると、BCの説明を捉えきれません。
筋トレをせず、身体も鍛えていないのですか?
身体づくりには取り組んでいます。
ウエートの有無と強化の有無は別で、本人も2026年の準備でパワーアップに言及しています。
まとめ|道具の先にある全身の使い方が面白い
山本由伸さんの練習を知る鍵は、フレーチャとBCエクササイズです。
やり投げやブリッジを、呼吸・重心・全身のつながりの中に置くと、独特な準備の意味が見えてきます。
次に投げる姿を見るときは、リリースの一瞬だけでなく足元から投げ終わりまで。
準備を知った後の一球に、どんな違いを感じるか楽しみですね!
日本人選手の背景にも興味が広がった方には、YouTubeの大谷一本【日米野球】も紹介しています。
気になる選手やテーマから、観戦の楽しみを広げてみてください。

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