MLBのダブルヘッダーとは?1日2試合のルールと入場券・“27人目”をやさしく解説【2026年版】

昼と夜に2試合が行われるMLBのダブルヘッダーを象徴する球場イメージ
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野球は「1日1試合」。
そう思っていませんか?

メジャーリーグでは、この常識が年に何度も覆ります。
同じ相手と、同じ球場で、1日に2試合。

「ダブルヘッダーって何?」

「2試合目は短いの?」

「チケットはどうなるの?」

きょう7月19日、大谷翔平さんのヤンキース戦が雷雨予報で中止になり、あす20日は“1日2試合”に。
この記事では、MLBのダブルヘッダーの仕組みとルールを、この実例とあわせてやさしく解説します!

目次

MLBのダブルヘッダーとは?同じカードを1日2試合行う仕組みです

MLBダブルヘッダーの2形式を比較した表

ダブルヘッダーとは、同じ対戦カードを同じ球場で、1日のうちに2試合行う開催方式のことです。
英語では「doubleheader」と書き、米国では日常的に使われる野球用語です。

結論から言うと、現在のMLBのダブルヘッダーには大きく2つの形があります。

トラディショナル型とスプリット型の違い

1つ目は「トラディショナル・ダブルヘッダー」。
1試合目が終わったあと、30〜45分ほどの短い間隔を挟んで、そのまま2試合目を行う形式とされています。

観戦ガイドの解説によると、この形式では1枚の入場券で2試合とも観戦できるのが基本です。

2つ目は「スプリット・ダブルヘッダー」。
昼と夜のように時間帯を分けて2試合を行い、入場券はそれぞれ別に必要とされる形式です。

きょう中止になったヤンキース戦の振替は、現地時間で昼12時35分と夜7時20分の開始予定。
時間帯が大きく離れているため、スプリット型にあたる開催です。

かつては“お祭りの日”でした

ダブルヘッダーの歴史は古く、資料によると、かつてのメジャーでは休日の興行としてあらかじめ日程に組み込まれていた時代もあったとされています。

家族で球場に来て、1日中野球を楽しむ。
そんな“お祭りの日”だったわけです。

朝から晩まで球場で野球漬けの1日――想像しただけで、少しワクワクしてきませんか?

現在では選手の負担を考えて、最初から予定されるダブルヘッダーはほぼなくなり、雨天中止の振替として発生するのが基本になっています。

つまり、いまダブルヘッダーに出会えるのは、ちょっとした偶然の産物ということです。

誤解しやすいポイント|2試合目は“おまけ”ではありません

「2試合目は消化試合みたいなものでしょ?」

そう誤解されがちですが、2試合とも独立した公式戦です。
勝敗も、打率もホームランも、すべて通常どおり記録に残ります。

あなたがどちらか片方しか見られなくても、そこにあるのは“本物の1勝”がかかった真剣勝負ということです。

MLBダブルヘッダーのルール|9回制・“27人目”・延長戦

MLBダブルヘッダーの現行ルールをまとめたチェックリスト

ここからは、検索してもなかなか1か所にまとまっていないルール面を整理します。

7回制だったのは2020〜2021年だけです

「ダブルヘッダーは7回まで」と記憶している方はいませんか?

それは、新型コロナ禍の2020〜2021年だけの期間限定ルールです。
AFP通信の報道によると、過密日程から選手の負担を減らすための特例措置でした。

2022年からは2試合とも9回制に戻っています。
古い情報のまま覚えていると混乱するポイントなので、ここは要注意です。

なお、延長戦になった場合の扱いは、通常の試合と同じ運用とされています。

“27人目の選手”を登録できます

MLBのベンチ入りは、通常26人です。
ただしダブルヘッダーの日は、MLB公式の用語集によると、40人枠から選手を1人追加して「27人目」として登録できます。

「26人で足りないの?」と思うかもしれません。
ですが、9回×2試合で最低でも18イニング。
延長までもつれれば、1日で20イニング以上を投手陣だけで埋めることになります。

理由はシンプルで、1日2試合を戦うと投手のやりくりが一気に苦しくなるからです。

この27人目は、原則としてその日限りの昇格です。
それでもメジャーの試合に出るチャンスには変わりありません。

前職で記者をしていた筆者の感覚では、この“27人目”は裏方に見えて、勝敗を左右する重要ピースです。
急きょ呼ばれた若手がここで結果を出して、そのまま定着していく物語も少なくありません。

ちなみにこの追加登録は両チームに認められていて、追加された選手にはメジャーの在籍日数も加算されるとされています。
本人にとっては、小さくない1日です。

実際の起用では、片方の試合を若手の先発やブルペン総動員でしのぎ、もう片方に主戦級を残すなど、ベンチの采配が濃く出ます。

あなたがもし監督なら、この貴重な1枠を誰に使いますか?
若い速球派か、経験のあるロングリリーフか――考え始めると、ダブルヘッダーは観戦の楽しみが1つ増えます。

ダブルヘッダーはなぜ起きる?雨天中止から振替までの流れ

雨天中止からダブルヘッダーへの振替の流れ図

そもそも、なぜ1日に2試合も行うのでしょうか?

答えはシンプルで、中止になった試合を“返す”ためです。

きょうのヤンキース戦が中止になった流れ

きょう7月19日、大谷翔平さんが出場予定だったヤンキース戦は、雷雨が長く続く予報のため延期になりました。

Full-Countによると、発表は試合開始の約2時間前。
そして早くも、翌20日に2試合まとめて行う振替が決まりました。

同じカードで滞在している間なら、翌日にダブルヘッダーを組むのがいちばん確実だからです。
もし滞在中に組めなければ、シーズン後半の再訪日などに単独の試合として振り替えられます。

きょうの中止と振替の詳しい経緯は、当日の速報記事にまとめています。
前日の初戦の様子は試合結果の記事からどうぞ。

162試合を“1試合も削らない”のがメジャーの流儀です

MLBのレギュラーシーズンは162試合。
これを約半年で消化するため、日程には予備日がほとんどありません。

しかも、屋根のある球場は30球場のうち一部にとどまるとされています。
雨の多い春先の東海岸などでは、中止はどうしても避けられません。

春先は冷たい雨、夏は今回のような急な雷雨。
屋外球場が主流のメジャーでは、天気はいつでも“もう1人の対戦相手”です。

だからこそ、消えた分をダブルヘッダーで取り返すのです。

なお、予告されていた先発投手も、中止に合わせて組み直されます。
今回も、第2試合には山本由伸さんの先発が予想されているとFull-Countが伝えています。

雨で消えた試合は、消えません。
必ずどこかで、1日2試合になって戻ってきます。

楽しみにしていた予定が中止になって、肩を落とした経験はあなたにもありますよね?
旅行でも、ライブでも、延期の知らせはやっぱりこたえます。

「その1試合は、なかったことにならない」という仕組みを知ってから、筆者は中止のニュースを少しだけ前向きに読めるようになりました。

とはいえきょうの夜は、あすの午前1時35分の第1試合まで起きていられるか、ストレッチをしながら真剣に悩んでいます。

ダブルヘッダーと大谷翔平|“1日で完封と2本塁打”の伝説もあります

2023年のダブルヘッダーにおける大谷翔平の1日の活躍を表す図解

実は大谷さんには、ダブルヘッダーを世界でいちばん劇的に使った日があります。

エンゼルス時代の2023年7月、タイガースとのダブルヘッダー。
報道によると、大谷さんは第1試合に先発して完封勝利を挙げ、第2試合では打者として2本のホームランを放ちました。

1日で、完封と2本塁打。

正直、筆者はこの日のことを思い出すたびに鳥肌が立ちます。
初めて映像で見たとき、「1人の選手の1日の出来事」だとすぐには信じられませんでした。

ダブルヘッダーは、ただの“詰め込み日程”ではありません。
二刀流の大谷さんにとっては、1日で投打の両方を見せられる特別な舞台にもなり得るのです。

そしてあすの2試合は、13日の22号を最後に止まっている“後半戦第1号”のチャンスが1日で2回あるということでもあります。

昨日の初戦では、あと1メートルでフェンスを越えなかった約104.2メートルの大飛球もありました。
続きを見る舞台としては、これ以上ない設定だと筆者は感じています。

日本のプロ野球でほぼ見ない理由

一方、いまの日本のプロ野球では、ダブルヘッダーは原則として組まれていません。

試合数がMLBより少なく、日程に予備日が確保されているため、中止分は後日の単独開催で振り替えられるからです。

資料によると、昭和の時代の日本では、ダブルヘッダーはごく当たり前の光景だったとされています。
球場のラジオ中継を1日中つけっぱなしにしていた、という思い出を持つ方もいるはずです。

かつての日本では日常的だった方式が、いまはメジャーでだけ生き残っている。
懐かしく感じる方もいるのではないでしょうか?

きょうの発表を受けて、ネットにはこんな趣旨の声が上がっていました。

「まさかダブルヘッダーになるとは」

「え? 今日試合ないの!?」

「これはきついな」

戸惑いの声が多いのは、それだけ日本のファンにとって縁の薄い仕組みになった証拠だと筆者は感じています。
だからこそ、ルールを知っておくと、あすの2試合が2倍楽しめるはずです。

よくある質問|MLBのダブルヘッダー

2試合目も9回まで行われますか?

はい。
2022年以降は2試合とも通常の9回制で、7回制は2020〜2021年だけの期間限定ルールでした。

入場券は1枚で2試合見られますか?

形式によります。
連続開催のトラディショナル型は1枚で2試合、昼夜が分かれるスプリット型は別々の入場券とされています。

選手は2試合とも出場するのですか?

ルール上は可能ですが、起用は監督の判断です。
主力でも片方を休むケースがあり、“27人目”の追加登録などで負担を分散します。

あすのドジャース戦のダブルヘッダーは日本時間の何時からですか?

日本時間7月20日(月)の午前1時35分と朝8時20分の開始予定です。
視聴サービスの選び方は中継の解説記事が参考になります。

2試合の間はどれくらい空きますか?

トラディショナル型は30〜45分ほどの間隔で連続開催とされています。
スプリット型は今回のように昼と夜に分かれ、数時間の間隔が空きます。

ドジャースの今後の日程はどこで確認できますか?

後半戦全体の流れはドジャースの試合日程まとめで確認できます。

まとめ|“戻ってくる試合”を、2倍楽しみに待ちましょう

MLBのダブルヘッダーは、同じカードを1日2試合行う仕組みです。

現在は2試合とも9回制。
“27人目”の追加登録が認められ、スプリット型なら入場券は別々とされています。

そしてその正体は、雨などで消えた試合を1試合も削らずに返すための、162試合制の知恵でもあります。

大谷さんには、1日で完封と2本塁打という伝説の1日までありました。
あすの2試合も、それぞれが本物の勝負です。

あなたは第1試合の深夜派ですか?
それとも第2試合の朝型ですか?

深夜派も朝型も、自分のリズムで楽しみましょう!
筆者は、後半戦をさらに面白くしてくれる大谷さんとドジャースを応援しています!

そういえば、この記事を書きながら、YouTubeチャンネル「大谷一本【日米野球】」で大谷さんの規格外の1日を深掘りするような動画を見返していました。

数字の裏にある物語まで丁寧に拾ってくれるので、ルール解説を書いた日ほど心に沁みるんですよね。

「1日で完封と2本塁打」という字面に鳥肌が立った方なら、きっと楽しめるはずです。

▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

昼と夜に2試合が行われるMLBのダブルヘッダーを象徴する球場イメージ

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