アイキャッチ:昼と夜に2試合を行うMLBダブルヘッダーのイメージ(AI生成のイメージ)
MLBのダブルヘッダーとは、同じ2球団が同じ日に2試合を行うことです。雨天中止や日程変更の振替として組まれることが多く、昼と夜に分けるスプリット型と、第1試合の後に観客を入れ替えず第2試合を行うトラディショナル型があります。どちらも勝敗と個人成績は1試合ずつ別に記録されます。
現在のMLBでは、ダブルヘッダーの試合も原則として通常と同じ9回制です。1日に2試合を行う負担に対応するため、通常の26人枠へ追加選手を加えられる時期があります。ただしチケットは開催形式と球団規約で扱いが異なるため、1枚で2試合とも入れるとは限りません。
ダブルヘッダーの二つの形式

トラディショナル型は1枚のチケットで2試合
トラディショナル・ダブルヘッダーは、コンバインド・ダブルヘッダーとも呼ばれます。第1試合の終了後に短い準備時間を置き、同じ観客がそのまま第2試合を観戦する形式です。原則として一つの入場券が2試合に対応し、球場をいったん退場すると再入場できない場合があります。
第2試合の開始時刻は、第1試合の終了時刻や球場整備によって動きます。第1試合が延長戦になれば、第2試合の開始も遅れます。交通や帰宅時間を考える際は、予定時刻だけでなく第1試合の進行も見ておく必要があります。
スプリット型は試合ごとに別チケット
スプリット・ダブルヘッダーは、第1試合と第2試合の間に観客を入れ替える形式です。昼の部と夜の部のように開始時刻が分かれ、それぞれ別のチケットが必要です。第1試合の券だけでは第2試合に入場できず、両方見る人は2試合分の入場権を用意します。
ドジャースの2026年中止・サスペンデッドゲーム規約も、スプリット型を別チケット、トラディショナル型を1枚で2試合と定義しています。これはドジャースタジアムの具体例であり、交換や払い戻しの細部は球団ごとに異なります。遠征先で観戦する場合は開催球団の規約を確認します。
ダブルヘッダーも原則9回制
2020年と2021年は、感染症対策と過密日程への対応としてダブルヘッダーを7回制で行う特例がありました。しかしMLBの2022年シーズン公式案内は、同年のダブルヘッダーをすべて9回制で予定すると発表しました。現在は通常の試合と同じく、9回終了時に勝敗が決まっていなければ延長戦へ入ります。
昔の7回制を知っている人ほど混同しやすい点ですが、1日に2試合を行うことと、1試合の規定回数を短くすることは別です。第1試合も第2試合も独立した9イニングの試合として扱われ、先発投手の勝利条件、セーブ、打席数、本塁打なども通常どおり記録されます。
延長戦では、レギュラーシーズンのタイブレーク規定が適用されます。ダブルヘッダーだから延長戦を行わないわけではありません。MLB延長戦のタイブレークと自動走者のルールを合わせて見ると、第1試合が長引いたときに投手陣へかかる負担を理解できます。
27人目を追加できる理由

MLB公式用語集の27人目ルールによると、通常26人のアクティブロースターに、40人枠の選手を1人追加し、その日のダブルヘッダーで起用できます。1日に18イニング以上を戦う可能性があるため、投手や野手の選択肢を増やして既存メンバーへの負担を軽くする仕組みです。
追加選手はダブルヘッダー当日のMLB在籍1日としてサービスタイムを得て、終了後はマイナーへ戻ります。通常、マイナーへオプションされた野手は10日、投手と二刀流選手は15日を経ないと再昇格できませんが、27人目としての招集にはこの最低日数の例外があります。
このルールは開幕日から8月31日までが基本です。9月1日からレギュラーシーズン終了までは全チームのアクティブ枠が28人になるため、呼び方と人数が変わります。ポストシーズンは26人へ戻ります。年間を通じて常に27人目を加えられるという意味ではありません。
サスペンデッドゲームの続きと通常試合を同じ日に行う場合にも追加選手を呼べます。ただしMLB公式用語集では、その選手が出られるのは通常の予定試合だけで、先に再開するサスペンデッドゲームには出場できないと説明しています。2試合が同じ日にあるから両方へ出られる、とは限りません。
27人目には投手が選ばれやすい
ダブルヘッダーでは、先発投手が早い回で降板すると、第1試合だけで複数の救援投手を使います。そのまま第2試合へ入れば、ベンチに残る投手が不足する可能性があります。このため追加枠には先発候補や長い回を投げられる投手が選ばれることが多くなります。
ただし27人目が必ず投手になる規定ではありません。故障者、相手先発の左右、代走や守備固めの必要性によって野手を選ぶこともできます。誰を加えるかは球団の判断であり、追加された選手が必ず試合に出るわけでもありません。
第1試合と第2試合で先発メンバーを大きく入れ替えることもあります。捕手を交代させる、ベテラン選手を一方だけで使う、左右の相性に合わせて打線を組むなど、2試合を一つの長い試合ではなく別々に設計します。追加枠はその選択肢を一つ増やします。
チケットは開催形式と球団規約で決まる
観戦者が最初に見るべきなのは、公式日程にtraditional、combined、splitのどれが書かれているかです。トラディショナル型なら通常は1枚で2試合、スプリット型なら試合ごとに別チケットです。振替前のチケットがどちらの試合に使えるかは、購入した券面と球団から届く案内で確認します。
ドジャースの規約では、レギュラーシーズンのホームゲームは5回終了、またはドジャースがリードしている場合は4回半終了で公式試合とみなされます。公式試合になる前に中止された場合と、公式試合成立後に中断された場合では、交換や払い戻しの扱いが違います。
中止試合が後日スプリット型の一試合として振り替えられた場合、ドジャースの規約では中止試合のチケットをその振替試合へ使えます。一方、トラディショナル型の一部として組まれた場合は、その券で入場できず、別試合への交換対象となる場合があります。同じ振替でも形式によって扱いが変わる具体例です。
これはドジャースの2026年規約であり、全球団共通の払い戻し制度ではありません。チケット販売元が球団公式、再販売サービス、旅行会社のどれかによっても手続きが異なる可能性があります。券面、購入メール、開催球団の公式発表を保管し、自己判断で使えると決めないことが大切です。
雨天中止からダブルヘッダーになるまで
試合が雨や悪天候で始められない場合、まず延期日が検討されます。両球団が同じ都市に再訪する日が少ないと、すでに試合が予定されている日に振替を加え、ダブルヘッダーにすることがあります。移動日へ新たに一試合を入れる場合もあり、必ず同じカードの翌日に行うとは限りません。
いったん始まった試合が途中で止まった場合は、中止ではなくサスペンデッドゲームとして後日続きから再開することがあります。サスペンデッドゲームは新しい試合ではなく、元の試合の回、得点、走者、打順を引き継ぎます。その後に通常試合を行う日は見た目上2試合でも、最初の試合は途中からです。
開始時刻や先発投手も変更されます。延期前に発表された先発が、そのまま振替第1試合へ投げるとは限りません。球団は登板間隔、移動、ロースターを考えて再配置します。観戦・視聴前には、振替日だけでなく第1試合と第2試合それぞれの開始時刻、先発予定、チケット対象を確認します。
選手起用と記録は2試合別々
第1試合で4打数2安打、第2試合で5打数1安打なら、その日の合計は9打数3安打ですが、公式ボックススコアは2試合に分かれます。連続試合安打、勝利投手、セーブなども各試合で判定されます。第1試合の退場処分や負傷が第2試合の出場可否に影響することはありますが、記録を一つの18回戦としてまとめません。
投手は通常、第1試合と第2試合をまたいで同じ日に長く投げません。救援投手が両方に登板することはあり得ますが、球数や回復を考えれば起用できる人数は限られます。27人目の追加、長い回を投げる投手、各試合の先発がダブルヘッダー全体の鍵になります。
野手も2試合連続で先発するとは限りません。捕手や故障明けの選手は休養を分け、控え選手が一方の試合で先発することがあります。大谷翔平のような指名打者でも、球団が休養を優先すれば片方だけ出場する可能性があるため、ダブルヘッダー発表だけで2試合出場と断定はできません。
レギュラーシーズンとポストシーズンの違い
27人目ルールの公式説明では、ポストシーズンのアクティブロースターは26人へ戻ります。ポストシーズンはあらかじめ移動日を含む日程が組まれ、原則として雨天順延を別日に処理します。レギュラーシーズンの振替ダブルヘッダーと同じ運用をそのまま当てはめるものではありません。
MLB公式ルール用語集には、ロースター、サスペンデッドゲーム、延長戦など関連する規則への入口があります。各ラウンドの確定日程と必要試合の条件は、MLB公式の2026年ポストシーズン日程で直接確認します。観戦日の整理にはポストシーズンの日程・観戦ガイドも参考になりますが、順延などの変更はMLBと開催球団の最新発表を優先してください。
よくある質問
ダブルヘッダーは1日に何試合しますか?
同じ2球団が同じ日に2試合を行います。第1試合と第2試合はそれぞれ独立した公式戦です。
現在も7回制ですか?
いいえ。7回制は2020年と2021年の特例で、2022年からダブルヘッダーも原則9回制へ戻りました。
チケット1枚で2試合見られますか?
トラディショナル型なら通常は1枚、スプリット型なら試合ごとに別チケットです。振替券の扱いは開催球団の規約を確認してください。
27人目は何のためにいますか?
1日に2試合を行う選手負担へ対応するため、通常の26人枠へ1人を加える仕組みです。投手が選ばれることは多いものの、必ず投手という規定ではありません。
27人目は2試合とも出場できますか?
通常のダブルヘッダーなら起用できます。ただしサスペンデッドゲームの続きと通常試合を同日に行うケースでは、追加選手が出られるのは通常試合だけです。
ダブルヘッダーは延長戦がありますか?
あります。9回で同点ならレギュラーシーズンの延長戦ルールが適用されます。
まとめ
MLBのダブルヘッダーは同じ日に2試合を行う方式で、現在は原則として両試合とも9回制です。トラディショナル型は通常1枚のチケットで2試合、スプリット型は別チケット。通常26人のロースターには、時期に応じて27人目を加えられます。
観戦では、開催形式、各試合の開始時刻、振替券の対象、開催球団の中止規約を確認します。選手起用では、第1試合と第2試合の先発、追加選手、救援投手の残り人数が重要です。二つの試合を別々の公式戦として見ると、ルールと記録を整理しやすくなります。観戦券とロースターは同じダブルヘッダーでも条件が異なるため、球団発表を確認することが確実です。

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