ポスティングシステムは、NPB球団の承認を受けた選手が、海外FA権を得る前にMLB球団と移籍交渉できる制度です。
原則45日間の交渉を行うポスティング制度。出典:MLB公式制度説明、2026年10月28日確認。
交渉期間は原則45日間で、契約が成立するとMLB球団から元のNPB球団へ譲渡金が支払われます。
日本の球場で応援してきた選手が海を渡るとき、契約総額と譲渡金の大きさに驚くことがあります。
筆者は移籍記事を朝のコーヒーと一緒に読むと、うれしさと寂しさが同時に来て、ついカップを持つ手が止まります。
この記事では2026年10月28日に確認したMLB公式の制度説明をもとに、選手の契約と球団間の支払いを順に整理します。
野球の言葉をまとめて確認したい方は、大谷翔平・MLBの観戦ガイドも利用してください。
ポスティングシステムとは?海外FAとの違い

ポスティングを理解する最初の鍵は、選手の希望と所属球団の承認を分けることです。
選手がMLBへ行きたいと希望しても、その言葉だけで全米の球団と自由に契約交渉できる状態になるわけではありません。
所属するNPB球団が制度の利用を認め、所定の手続きを経て初めて交渉の窓口が開きます。
あなたも移籍希望という見出しを見て、もう退団が決まったのだと思ったことはありませんか?
そこには希望、球団承認、交渉開始、契約成立という別々の段階があります。
一方、海外FAは、必要な資格を得た選手が行使する権利を使う仕組みです。
両方ともMLB移籍のニュースに登場しますが、所属球団にポスティングを認めてもらう手続きと、FA権の行使は同じ出来事ではありません。
| 確認する点 | ポスティング | 海外FA |
|---|---|---|
| 入り口 | NPB球団が制度利用を承認 | 選手が取得済みの権利を行使 |
| 交渉の枠組み | 制度に定められた期間で交渉 | FA選手として契約先を探す |
| 元球団への支払い | 成立した契約に応じた譲渡金 | ポスティングの譲渡金は発生しない |
ポスティングで交渉できる相手は、特定の一球団に自動的に決まるわけではなく、現在の制度ではMLB全30球団です。
ただし、全30球団が必ず条件を提示するという意味ではなく、選手側と関心を持つ球団側が接点を探します。
以前の入札制度の印象が残っている方は、一番高く入札した球団だけが交渉できると考えがちです。
過去の移籍を読むときは当時の制度を確かめ、今の移籍の読み方へそのまま当てはめないことが大切です。
筆者は、所属球団が送り出すと決めた背景まで読むと、移籍のニュースが少し温かいものに見えてきます。
ファンの寂しさまで手続きで消せるわけではありませんが、選手の希望だけで一方的に進む話と決め付けずに見守れます。
移籍先を選ぶ理由にも関心がある方は、大谷さんがドジャースを選んだ理由で本人の説明を確認できます。
交渉期間は45日間|成立しなかった場合は?

MLB公式の制度説明では、ポスティングされた選手について、MLB球団と交渉する期間は45日間とされています。
これは日本で移籍希望が報じられた日から、読者が自分で45日を数えればよいという意味ではありません。
球団の承認報道と、正式な交渉期間の開始は日付が異なることがあるためです。
具体的な選手を追うときは、MLB側が示す交渉開始日と締め切りをセットで確認します。
あなたが応援する選手の発表を待つなら、噂の初日より正式な期限をメモしておく方が、落ち着いて毎日を過ごせそうですよね。
交渉では、金額だけでなく契約年数、役割、育成方針や生活環境など、選手が重視する条件も検討されます。
どの条件をどれほど重視したかは、本人や球団の説明がある範囲で読む必要があります。
会った球団が報じられても、それだけで入団の内定や条件合意を意味するわけではありません。
期間内に契約が成立すれば、選手の契約に応じて譲渡金の支払いへ進みます。
成立しなかった場合は元のNPB球団へ戻り、次にポスティングされることができるのは翌オフ以降です。
期限が過ぎたから、翌日に同じ制度で交渉を再開できると考えないようにしましょう。
筆者は、期限がある交渉を見守る時間には独特の緊張感があると思います。
連日名前が出なくても、交渉が完全に止まっているとまでは分からないので、静かな日を悪い知らせに変換しすぎないでいたいです。
| ニュースの言葉 | その時点で分かること |
|---|---|
| 利用を容認 | 所属球団が送り出す手続きを認めた |
| 交渉開始 | 所定の期間に入った |
| 面談したと報道 | 接触の報道がある段階 |
| 契約を正式発表 | 新球団との契約が確認できる |
また、日本時間と米国時間を混ぜると、締め切りが一日違って見えることがあります。
記事の日付だけで慌てず、時刻、タイムゾーン、球団発表の有無を確認すると、同じ交渉を別の出来事として受け取らずに済みます。
譲渡金はいくら?契約金や年俸との違い

譲渡金は、契約したMLB球団が元のNPB球団へ支払うお金です。
選手本人の年俸や契約金と、受け取る相手が違います。
あなたも契約総額に譲渡金を足した見出しを見て、その全額を選手が受け取ると思ったことはありませんか?
選手に保証された金額と、球団が獲得のために負担する金額を分ければ、見出し同士の数字の違いが読みやすくなります。
メジャー契約の保証額に対する基本の計算は、最初の2,500万ドルに20%、次の2,500万ドルに17.5%、5,000万ドルを超える部分に15%です。
金額が大きくなったときに契約全体を最後の率で計算するのではなく、区間ごとに分けて足します。
次の表は理解のために作った仮の契約例で、特定の選手の契約を示したものではありません。
| 仮の保証総額 | 計算 | 基本の譲渡金 |
|---|---|---|
| 2,000万ドル | 2,000万×20% | 400万ドル |
| 4,000万ドル | 2,500万×20%+1,500万×17.5% | 762.5万ドル |
| 1億ドル | 2,500万×20%+2,500万×17.5%+5,000万×15% | 1,687.5万ドル |
最後の例では、選手への保証総額1億ドルと基本の譲渡金1,687.5万ドルを合わせた、球団の基本負担は1億1,687.5万ドルになります。
最初の仮例も同様で、保証額2,000万ドルに譲渡金400万ドルを足すと、基本の球団負担は2,400万ドルです。
選手の契約から1,687.5万ドルを差し引く、という計算ではありません。
さらに出来高などを獲得した場合や契約上のオプションが行使された場合は、対象額の15%に当たる追加の譲渡金が発生する仕組みがあります。
そのため、最初の報道で示された基本額と、後年まで含めた最終的な支払いが一致するとは限りません。
一方、マイナー契約での移籍では、契約金の25%が譲渡金の基準になります。
契約の種類が違う数字を同じ表の計算式で比べないことが、次の年齢条件につながります。
ネットでも山本由伸さんの移籍時には、元球団へ入るお金の使い道や、契約金との区別に関心が集まっていました。
公開された譲渡金をめぐる投稿と契約内容をめぐる投稿の論点を日本語で代弁すると、「送り出す球団にも大きなお金が入るんだ」「選手がもらう契約金とは分けて読みたい」という声に近いと思います。
これは英語コメントの直訳ではなく、筆者が疑問や反応の傾向を整理したものです。
筆者はこの支払い先の違いが分かると、大きな金額に圧倒されるばかりだった記事を、自分の言葉で読み直せるのがうれしいです。
25歳ルールとは?山本由伸と佐々木朗希の違い

ポスティングの承認があっても、どんな契約でも結べるとは限りません。
MLBの国際契約金枠の対象外となるには、原則として25歳以上で、MLBが認める海外プロリーグで6シーズン以上の経験という二つの条件を満たす必要があります。
一般に25歳ルールと呼ばれますが、誕生日の条件だけで読み切らないことが大切です。
あなたも若くして海を渡った選手と、数年待って渡った選手の契約額の差に驚いたことはありませんか?
その差には評価だけでなく、契約に使える仕組みの違いが含まれます。
山本由伸さんは2023年オフ、ドジャースと12年契約を結びました。
MLB公式の記事は保証総額3億2,500万ドルと報じており、大型のメジャー契約として扱われています。
この保証額を先ほどの区間別の式に入れると、基本の譲渡金は5,062.5万ドルとなります。
一方、佐々木朗希さんは23歳だったため、MLB公式の移籍解説でも国際契約金枠の制約を受ける選手として説明されていました。
数字だけを並べて、後者の評価が前者の何十分の一だった、と結論付けることはできません。
詳しい契約の読み方は、山本由伸さんの年俸と12年契約、佐々木朗希さんの年俸と契約金へつなげて読むと整理できます。
また、大谷翔平さんがエンゼルスへ渡った2017年オフと、近年の移籍ではポスティングの譲渡金制度も同じではありません。
昔の記事に出てくる上限額や交渉日数を、現在の45日間や段階式の料率と混ぜないようにしましょう。
筆者は早い挑戦と、経験を重ねてからの挑戦のどちらにも、その選手だけの時間があると感じます。
金額の大小だけで決断を採点せず、本人が何を求めて渡ったのかを聞けるファンでいたいです。
この記事の制度説明は確認日時点のものです。
将来の移籍を追う際には、当該選手の年齢と経験、契約の種類、適用される協定を、その移籍時点の公式情報で確かめてください。
よくある質問
ポスティングは選手だけの判断でできますか?
NPB球団による制度利用の承認が必要です。
移籍希望の表明と、実際の交渉開始は別の段階です。
45日間で契約できなかったらどうなりますか?
元のNPB球団へ戻り、次にポスティングできるのは翌オフ以降です。
具体的な期限は、正式な開始日とタイムゾーンを確認してください。
譲渡金は選手の年俸から引かれますか?
譲渡金はMLB球団が元のNPB球団に支払うもので、選手への保証額から差し引く仕組みではありません。
契約の種類や保証額、追加の出来高などで計算が変わります。
25歳になれば必ず大型契約を結べますか?
国際契約金枠の対象外になるには海外プロリーグでの経験条件もあり、金額自体は個別の交渉で決まります。
年齢条件を満たすことは、大型契約を保証するものではありません。
エリカのひとこと
送り出す側の寂しさと、挑戦する側のわくわくを、どちらも置き去りにしたくないです。
制度を知ったうえで選手の言葉を待つと、移籍が金額だけの話ではなく、その人の節目として胸に届きます。
まとめ
ポスティングはNPB球団の承認を入口に、原則45日間でMLB移籍を交渉する制度です。
譲渡金は元の球団への支払いで、選手への年俸や契約金とは受け取り手が異なります。
交渉の段階、契約の種類、年齢と経験の条件を順に見ると、大きな数字にも振り回されずに移籍のニュースを楽しめます。
出典:MLB・日本のポスティング制度/MLB・国際契約金枠/MLB・山本由伸さんの契約発表/MLB・佐々木朗希さんの移籍制度FAQ(2026年10月28日確認)
制度の先にあるグラウンドの景色も楽しみたい夜には、大谷一本の「【2025WS総集編】大谷翔平、山本由伸の大活躍まとめ‼ワールドシリーズはこれだけ見ればOK‼【聞き流し 作業用BGM 睡眠用 完全保存版】」をどうぞ。
大谷さんと山本さんの2025年ワールドシリーズを扱った一本なので、二人が海を渡ってきた道のりを思い浮かべながら楽しめます。
チャンネル:大谷一本【日米野球を独自解説】

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