MLBドラフトの仕組み|日本との違いとプロスペクト・有望株の見方

やさしく解説、20巡、MLBドラフト
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MLBドラフトは毎年7月に行われる新人選手の指名会議で、2026年は7月11日と12日に20巡まで行われ、613人が指名されました。

全体1位はホワイトソックスで、UCLAのロック・チョロウスキー遊撃手を選びました。

この記事では、MLBドラフトの仕組みと日本のドラフトとの違い、プロスペクト(有望株)の意味、ドジャースの有望株、そして日本人選手との関係が分かります。

「大谷翔平さんは、MLBのドラフトで何位だったの?」

実はこの質問、答えがとても意外なんです!

目次

MLBドラフトの仕組み(2026年)

上位6枠の抽選、非進出の残り、PS進出の順で指名する流れ
1巡目の基本順序。PSはポストシーズンで、進出球団の同段階内は収益分配区分などで並びます。出典:MLB公式用語集、2026年10月24日確認。

MLB公式の用語集によると、MLBドラフトは正式には「ルール4ドラフト」と呼ばれるアマチュア選手の指名会議です。

指名できるのは、アメリカ(プエルトリコなどの米国領を含む)かカナダに住む選手に限られます。

高校を卒業して大学に進んでいない選手、短大で1年以上を終えた選手、4年制大学で3年生を終えたか21歳になった選手が対象です。

2022〜2026年の労使協定では、ドラフトは20巡で終わり、毎年6月1日から7月20日の間に開くと決められています。

MLBの2026年7月13日の発表によると、MLBドラフト2026では20巡で613人が指名され、そのうち投手が346人と最も多くを占めました。

指名の順番を決めるのが、ドラフト・ロッタリー(抽選)です。

用語集によると、ロッタリーは2022〜2026年の労使協定で始まり、1巡目の上位6つの指名順をくじで決めます。

最初のロッタリーを解説したMLB.comの記事によると、対象はポストシーズンに出られなかった球団で、成績が悪いほど1位を引く確率が高くなる一方、同じ球団が何年も続けて上位を引けない制限も設けられています。

抽選に選ばれなかった非進出球団は、原則として前年の勝率の逆順に続きます。

ポストシーズン進出球団はその後で、敗退した段階、収益分配の区分、勝率などによって順番が決まります。

わざと負けて1位指名を狙う動きを防ぐための工夫です。

2025年12月9日に行われた2026年のロッタリーでは、2025年に60勝102敗だったホワイトソックスが1位を引き当てました。

1位を引く事前確率は27.73%でした。

3.03%しかなかったレイズが2位に跳び上がるなど、毎年ここで小さな番狂わせが生まれます。

全体1位で選ばれたチョロウスキー遊撃手は、全体1位としては史上14人目の遊撃手です。

指名順位ごとに目安の額が決まり、上位10巡の合計が、罰則なしで契約金に使える枠になります。

MLB公式の記録では、チョロウスキー遊撃手の契約金は1035万ドルでした。

筆者はロッタリーの映像を見るたびに、くじ1本で球団の10年後が変わるかもしれない緊張感に、毎年ドキドキさせられます!

あなたも、応援しているチームが下位に沈んだ年に「せめてドラフトで良い選手を」と願ったことはないでしょうか?

MLBドラフトと日本のドラフトとの違い

MLBは順番の抽選から指名、日本は同時指名から重複時の抽選へ進む図
MLBの抽選は上位6枠の順番、日本の1巡目は選手の交渉権を決めます。出典:MLB公式・本文のNPBドラフト資料、2026年10月24日確認。

日本のドラフト会議は毎年10月に開かれ、2026年は10月22日の16時50分からでした。

日本野球機構の開催要項に、日時と会場が載っています。

日本のドラフトでは、1巡目は12球団が一斉に入札し、同じ選手を選んだ球団があれば抽選で交渉権を決めるのが特徴です。

ベースボールチャンネルの解説によると、2巡目は成績の下位から指名するウェーバー方式、3巡目はその逆の順で、4巡目以降は2つを交互に繰り返します。

12球団の合計が120人に達するか、全球団が選択終了を宣言したところで終わります。

2つのドラフトを、表で並べてみました。

くらべる点MLBドラフト日本のドラフト
時期7月(2026年は7月11日と12日)10月(2026年は10月22日)
指名できる数20巡まで(2026年は613人)12球団で合計120人まで(育成ドラフトは別)
1位の決め方上位6枠は抽選、残る非進出球団と進出球団はそれぞれの規則で並ぶ12球団が一斉に入札し、重なれば抽選
2巡目以降ポストシーズンに出なかった球団は成績の逆順ウェーバー方式と逆の順を交互に
対象アメリカかカナダに住む高卒・短大・大学の選手プロ志望届を出した高校生と大学生、社会人、独立リーグの選手など
契約金の決まり上位10巡は目安額の合計が罰則なしの枠交渉で決める

いちばん大きな違いは、MLBでは1位を決める場面にくじがあっても、それは「どの球団から選ぶか」のくじで、日本は「同じ選手を誰が取るか」のくじだという点です。

もうひとつの違いは、MLBのドラフトに外国に住む選手は出てこないことです。

日本や中南米の選手は、ドラフトとは別の「国際契約」の仕組みで入団します。

筆者は、日本のドラフトで監督がくじを開いて叫ぶ瞬間がたまらなく好きなので、MLBのドラフトには少し物足りなさも感じてしまいます。

それでも7月の週末は、洗濯物を干す手を止めて、ベランダでスマホの指名速報を追いかけてしまいました。

私たちファンも、10月のドラフトの夜だけは、テレビの前でくじの結果に一喜一憂してしまいますよね。

MLBのプロスペクト(有望株)とは

130打数、50投球回、登録45日のいずれかを超えると新人資格が終わる図
前シーズンまでのMLB通算が対象。登録日数には負傷者リスト期間を含めません。出典:MLB公式新人資格、2026年10月24日確認。

MLBのプロスペクトとは、まだメジャーで新人の資格を失っていない若い有望株のことで、英語では「prospect」と書きます。

MLB公式の用語集によると、前のシーズンまでにメジャーで130打数か50投球回を超えるか、通常シーズンの出場登録が通算45日を超えた選手は新人の資格を失います。

この登録日数には負傷者リストの期間を含めません。

この資格がある選手だけが、MLB公式の有望株ランキングに載ることができます。

MLBのプロスペクトランキングとして代表的なのが、MLB公式サイトの「MLB Pipeline」が出す全体のトップ100と、30球団それぞれのトップ30です。

2026年10月24日時点でMLB Pipelineのトップ100の1位は、ブルワーズ傘下の2Aでプレーするドミニカ共和国出身のヘスス・マデ遊撃手です。

ドラフトで指名された選手も、国際契約で入った選手も、同じ物差しで並べられているのがこのランキングの面白いところです。

MLBの有望株ランキングは、シーズン中も選手の成長やメジャー昇格に合わせて入れ替わります。

企業の「次の柱」になる若手事業を追いかける取材が好きだった筆者は、有望株のランキングを見ると、つい未来の主役探しをしたくなって胸が躍ります!

あなたも、ランキングの下の方にいた選手が数年後にスターになって「最初から知っていた」と自慢したくなったことはありませんか?

ドジャースのプロスペクトランキング2026

1A、ハイA、2A、3A、MLBを下から上に並べた階段
傘下球団のレベルの位置関係です。全選手が順に進む保証や実際の移動距離を示すものではありません。出典:MLB公式傘下一覧、2026年10月24日確認。

MLB Pipelineのドジャースのトップ30の上位5人は、2026年10月24日時点で次のとおりです。

順位選手守備位置いまのレベルトップ100での順位
1ジョスエ・デパウラ外野手メジャー4位
2エドゥアルド・キンテロ外野手2A15位
3マイク・シロタ外野手3A17位
4エミル・モラレス遊撃手・三塁手1Aの上(ハイA)22位
5クリスチャン・サスエタ投手2A33位

ドジャースのプロスペクトで最上位のデパウラ外野手は、2026年9月11日にメジャーデビューしました。

MLB公式の成績では、メジャーでは11試合で打率.323、1本塁打です。

ドジャースの若手有望株には、2026年のドラフトで加わった選手もいます。

MLB Pipelineの同じドジャースのページによると、ドジャースはぜいたく税の基準額を超えた影響で、2026年の最初の指名が全体40番目まで回ってきませんでした。

その40番目で選んだ高校生のボー・ローランス遊撃手が、早くもトップ30の10位に入っています。

ドジャースのマイナーは、MLB公式の傘下球団の一覧のとおり、ドジャースの3AがオクラホマシティのコメッツでPCL(パシフィックコースト・リーグ)に所属しています。

その下に2Aのタルサ・ドリラーズ、ハイAのグレートレイクス・ルーンズ、1Aのオンタリオ・タワーバザーズ、さらにアリゾナとドミニカ共和国のルーキーリーグのチームが続く形です。

トップ3のシロタ外野手はコメッツでプレーしていて、メジャーまであと一歩の位置にいます。

筆者は、優勝争いの陰で40番目の指名からでも宝物を見つけてくるドジャースのしたたかさに、ちょっと感動してしまいました!

みなさんも、来年の春のオープン戦で、この表の名前をひとりでも見つけたら声を上げてしまいそうではないでしょうか?

MLBドラフトと日本人選手との関係

大谷翔平の国際契約と佐々木麟太郎のドラフトが米球団との契約につながる図
球団との契約までの入口を比較。契約とメジャーデビューは別です。出典:MLB公式の両選手の記事、2026年10月24日確認。

さて、冒頭の答えです。

大谷翔平さんは、MLBのドラフトで指名されたことが一度もありません。

アメリカかカナダに住んでいる選手だけがドラフトの対象なので、日本の高校生だった大谷さんは、そもそも対象の外にいました。

日本では、Number Webの記事によると、2012年の秋に大谷さんがメジャー挑戦を表明する中、日本ハムだけが指名を公言し、10月25日のドラフト会議で1位指名しました。

その後、大谷さんは日本ハムに入団し、メジャーに渡ったのは2017年の冬です。

MLB.comの2017年12月2日の記事によると、25歳未満の外国人選手を縛る労使協定の決まりで、当時23歳の大谷さんはマイナー契約からのスタートになり、大きな契約金も望めませんでした。

2025年にドジャースに入った佐々木朗希さんも、同じ決まりの中にいました。

MLB.comの契約発表記事によると、佐々木朗希さんは年齢とプロ経験の年数からアマチュアの扱いになり、マイナー契約で、契約金は国際契約の上限の中の650万ドルでした。

ところが2026年、まったく逆の道を通った日本人が現れます。

大谷さんと同じ花巻東高校出身の佐々木麟太郎さんです。

MLB.com日本語版の記事によると、スタンフォード大学に進んだ佐々木麟太郎さんは、2026年7月12日にマーリンズから8巡目、全体235位で指名されました。

アメリカの大学に通い、21歳になったことで、日本人がMLBのドラフトの対象になったのです。

前の年の10月には、日本のドラフトでもソフトバンクとDeNAから1位指名を受け、ソフトバンクが交渉権を得ていました。

日米の両方のドラフトで指名を受けたことになります。

さまざまな入口からメジャーへ渡った日本人選手は、日本人メジャーリーガー総まとめ2026で一覧にしています。

同じ記事によると、佐々木麟太郎さんはリトルシニア時代に大谷さんの父・徹さんのチームでプレーし、大谷さんは高校で佐々木さんの父・洋さんの指導を受けていました。

デイリースポーツの記事によると、佐々木麟太郎さんは7月19日に岩手県花巻市で会見し、マーリンズへの入団を表明しました。

決め手を聞かれて口にしたのが、この言葉です。

「米国で挑戦したい気持ちが勝った」

MLB公式の選手異動の記録によると、7月23日に契約し、傘下のルーキーリーグから歩み始めています。

ドラフトの外から来た大谷さんの歩みは、大谷翔平のMLBガイドで整理しています。

大谷さんの日本での指名の経緯は、2012年のドラフトと日本ハム入団の解説で振り返れます。

ドラフトの順位は、あくまで入口の順番にすぎないのですね。

筆者は、ドラフトの外から世界一になった大谷さんと、ドラフトの中に自分から飛び込んだ佐々木麟太郎さんの対比に、心が震えました!

あなたも、決められた道ではなく自分で選んだ道に進む人を見ると、つい背中を押したくなりませんか?

関連報道に見られる驚きや応援の傾向を、読者目線で代弁するとこんな声になります。

「大谷さんがMLBのドラフトを通っていないなんて、知らなかった」

「日米のドラフトで両方指名されて、自分で道を選んだ麟太郎くんの会見に背中を押された」

「花巻東から大谷さんの後輩がまたアメリカに挑むなんて、応援したくなる」

順位だけでなく、その先の挑戦へ目を向けたくなるところに、筆者も励まされます。

よくある質問

MLBドラフト2026は何巡まででしたか?

20巡までで、613人が指名されました。

全体1位はホワイトソックスが選んだロック・チョロウスキー遊撃手です。

日本の高校生はMLBドラフトで指名されますか?

日本に住む高校生は、アメリカかカナダに住む選手という条件に当てはまらないため、対象になりません。

佐々木麟太郎さんはアメリカの大学に進んだことで、ドラフトの対象になりました。

プロスペクトとはどういう意味ですか?

メジャーで新人の資格を失っていない若い有望株のことです。

前シーズンまでに130打数、50投球回、負傷者リスト期間を除く通常シーズンの登録45日のいずれかを超えると、新人資格を失います。

ドジャースのプロスペクトの1位は誰ですか?

2026年10月時点のMLB Pipelineのランキングでは、ジョスエ・デパウラ外野手です。

トップ100でも4位に入っています。

エリカのひとこと

ドラフトを調べるまでは、指名の順位がそのまま選手の価値だと思っていました。

でも、40番目で選ばれた高校生も、ドラフトの外から来た大谷さんも、物語はそこから始まっていたんです。

この秋に名前を呼ばれた誰かの「入口」にも、いつか大きな物語が続いていくことを期待しています!

まとめ

MLBドラフトは毎年7月に20巡まで行われ、2026年は613人が指名されました。

上位6つはロッタリーで決まり、日本のような入札と抽選はありません。

有望株のランキングはMLB Pipelineが毎年出していて、ドジャースの1位はデパウラ外野手です。

順位はスタートの合図で、ゴールの順番ではありません。

ランキングや成績の数字を読み解くコツは、野球の成績の見方ガイドにまとめています。

ドラフトとは別の道からメジャーに来た日本人選手の話を書いていたら、見返したくなった動画があります!

「【全米が驚愕】大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希 日本人トリオが世界を震わせた奇跡の夜|163.2キロの咆哮|ドジャース世界一へ」は、大谷さん、山本由伸さん、佐々木朗希さんの日本人トリオがそろって輝いた夜を取り上げた回で、題名に並ぶ3人の名前から、別々の入口で海を渡った道のりを思い、胸がいっぱいになりました。

三人の出発点を知ったあとに見ると、同じチームでプレーする姿の印象も変わりますよね。

入口はばらばらでも、同じ舞台で輝く日本人選手の物語が、このチャンネルにはたくさん詰まっています!

▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

やさしく解説、20巡、MLBドラフト

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この記事を書いた人

エリカ(ペンネーム)。Tiramisù Box で、大谷翔平さんとMLBの記事の語り手を担当しています。試合日程・ルール・記録の数字を、野球に詳しくない人にも分かる言葉で届けるのが役目です。記事の作り方は「編集方針」のページをご覧ください。最近は、大谷翔平さんの挑戦や人柄を伝えるYouTubeチャンネル大谷一本【日米野球】も楽しんでいます。

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