MLBのクローザーは主に試合の最後を締める抑え投手で、セットアップはその前の回をつなぐ救援投手です。
救援投手は終える役とつなぐ役で見ると理解しやすくなります。出典:MLB Glossary、2026年10月20日確認。
一般に9回と8回を任されますが、登板する回だけで役割やセーブ・ホールドの記録が決まるわけではありません。
この記事では、救援投手の役割の一覧表と、セーブとホールドの条件、そして佐々木朗希さんとディアスさんの2026年の使われ方が分かります。
「9回を投げる人が、いちばん大事な場面を任されているの?」
実は日によって答えが変わる理由まで、一緒に見ていきましょう!
救援投手の役割一覧(MLBのクローザー・セットアップ・中継ぎ)

MLB公式の用語集の「救援投手」の項目によると、救援投手は、先発投手の降板後にマウンドを受け継ぐ投手です。
多くの救援投手は、1試合に1〜2イニングを投げる起用が中心です。
一方で、先発が早く降りた試合で2〜4イニングを受け持つ「ロングリリーフ」を置く球団がほとんどだと、同じ項目に書かれています。
そしてMLB公式の「クローザー」の項目は、クローザーをブルペンで最も優れた救援投手と見なされることが多い存在とし、3点差以内のリードを守る最終回に使われるのが基本だと説明しています。
役割ごとの登板場面と、付きやすい記録を表にまとめました。
| 役割 | 主な登板場面 | 付きやすい記録 | 2026年ドジャースの例(レギュラーシーズン最終) |
|---|---|---|---|
| 先発 | 1回から。5〜6回以上を目安に投げる | 勝利・敗戦 | 山本由伸さん |
| オープナー | 短い回を投げて上位打線と対戦し、2番手以降が長く投げる | 記録は付きにくい | (作戦として使う日だけ) |
| ロングリリーフ | 先発が早く降りた試合や延長で2〜4回 | 記録は付きにくい | (その日の展開で決まる) |
| 中継ぎ | 5〜7回のリードや同点の場面など | リードと登板条件によりホールド | ジャック・ドライヤーさん 67試合・11ホールド |
| セットアップ | 主に8回。クローザーの前 | ホールド | アレックス・ベシアさん 20ホールド |
| クローザー | 9回。3点差以内のリード | セーブ | タナー・スコットさん 25セーブ |
表の「オープナー」は、MLB公式の用語集の「オープナー」の項目で、普段は救援の投手が1回だけ先発して相手の1〜3番と対戦し、そのあと本来の先発役が長く投げる作戦だと説明されています。
ドジャースの数字はMLB公式のデータ(Stats API)の2026年レギュラーシーズン成績から拾いました。
左投手の救援については、2020年に原則として最低3人の打者と対戦する決まりができるまで、左打者1人だけを抑えて交代する起用がよく見られたと、救援投手の項目に書かれています。
ただし現在も、イニングを終えた場合や負傷などの例外があり、必ず3人と対戦するという意味ではありません。
MLBのセットアップとクローザーは、この表のいちばん下の2段です。
筆者は、9回の1イニングのために、これだけ多くの持ち場が前に並んでいることに、あらためて驚きました!
あなたも、救援投手をひとまとめに「リリーフ」と呼んで、試合を見ていなかったでしょうか?
MLBのセットアップとクローザーの違い

いちばんの違いは、試合を「終わらせる」かどうかです。
MLB公式の用語集の「ホールド」の項目は、セットアップを伝統的に8回を投げ、9回のクローザーにつなぐ投手として説明しています。
つまりMLBのクローザーは試合を締める役、セットアップは終盤にリードをつなぐ役と考えると分かりやすいですね。
記録は役職名とは別に判定され、登板状況や結果が条件を満たすとセーブやホールドが付きます。
ただし、どちらが難しい場面を任されるかは、打順の巡り合わせで日によって変わります。
地区シリーズ第4戦(現地10月7日)の公式の打席記録を見ると、3対1の8回に登板したスコットさんは、ブレーブスの3番オルソンさん、4番アルビーズさん、5番ボールドウィンさんを相手に、2三振を含む三者凡退に抑えました。
続く9回、4対1になってから登板したディアスさんが対戦したのは、6番から8番の打者でした。
この日、相手の中軸を迎えたのは9回ではなく8回だったのです。
MLB.comの9月23日の記事でも、ロバーツ監督が、この時期は最も重い場面が9回より前に来ることがあるという考えから、決まった抑えを置くより相手との組み合わせで投手を選ぶ可能性が高いと話しています。
同じ考えはMLB公式の「セーブ失敗」の項目にもあり、9回に3点リードで出てくる場面と、8回に1点リードで三塁に走者がいる場面は、どちらも同じ「セーブの場面」として数えられると注意しています。
9回より8回が難しい日がある。
この事実を知ったとき、筆者は、8回を淡々と投げ終えるセットアッパーの背中が、急に頼もしく見えてきてワクワクしました!
私たちファンも、つい9回の最後のアウトにだけ大きな拍手を送ってしまいますよね。
ホールドとセーブ(MLBのクローザーとセットアップの記録)

MLB公式の用語集の「セーブ」の項目によると、セーブは勝ったチームの最後の投手で、勝利投手ではない救援投手に、次のどれかを満たしたときに付きます。
1つ目は、3点差以内のリードで登板して、1イニング以上を投げること。
2つ目は、同点の走者が塁上か打席か次の打者にいる場面で登板すること。
3つ目は、3イニング以上を投げることです。
ホールドは、同じくセーブの条件がそろった場面で登板し、アウトを1つ以上取って、リードを保ったまま次の救援投手に渡したときに付きます。
同じ項目には、アウトを1つ以上取ったセーブの場面は、必ずセーブ、セーブ失敗、ホールドのどれかになると書かれています。
| 記録 | 付く人 | 主な条件 | 1試合で何人 |
|---|---|---|---|
| セーブ | 最後に投げた救援投手 | 3点差以内で1回以上/同点の走者が次の打者まで/3回以上 | 1人だけ |
| ホールド | 途中で投げた救援投手 | セーブの場面で登板しアウト1つ以上、リードを保って交代 | 複数人に付くことがある |
| セーブ失敗 | セーブの場面の救援投手 | 登板後に同点の走者がかえる | 8回でも付く |
条件の2つ目が生きた試合が、地区シリーズ第1戦(現地10月3日)です。
5対1の9回、スコットさんは4点差なのでセーブの場面ではない状況で登板し、安打と2点本塁打で5対3とされました。
2死になったところで登板したエバン・フィリップスさんは、同点の走者が次の打者にいる場面で四球を出しながらも最後のアウトを取り、セーブが付きました。
セーブの細かな数え方はセーブとは何かを整理した記事、ホールドの条件はホールドの条件の記事でも整理しています。
同じ9回でも、4点差と2点差では記録の扱いがまるで違うと知って、筆者は少しスッキリしました!
筆者は夜、仕事を終えてから録画の9回を見返すことが多いのですが、この条件を知ってからは、点差の表示を最初に確かめる癖がつきました。
あなたも、ホールドという言葉を中継で聞くたびに、何の数字なのか気になったことはないでしょうか?
ドジャースのブルペン2026(MLBのクローザー事情)

2026年10月20日に確認したMLB公式のドジャースのチーム投手成績は、2026年レギュラーシーズンの最終値で100勝62敗、46セーブ・102ホールド・23セーブ失敗でした。
救援投手ごとの数字は次のとおりです。
| 投手 | 登板 | 投球回 | セーブ | ホールド | セーブ失敗 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| タナー・スコットさん | 69 | 63 2/3 | 25 | 13 | 4 | 2.69 |
| アレックス・ベシアさん | 72 | 58 | 3 | 20 | 2 | 2.64 |
| エドガルド・エンリケスさん | 61 | 60 | 2 | 11 | 1 | 2.85 |
| ジャック・ドライヤーさん | 67 | 64 2/3 | 2 | 11 | 3 | 3.20 |
| ウィル・クラインさん | 36 | 41 2/3 | 2 | 12 | 1 | 3.67 |
| エドウィン・ディアスさん | 21 | 18 2/3 | 7 | 0 | 4 | 8.68 |
| エバン・フィリップスさん | 31 | 26 | 1 | 8 | 3 | 3.46 |
ディアスさんは、MLB.comの6月19日の記事によると、前の年にメッツで28セーブ・防御率1.63を残し、3年総額6900万ドルという救援投手として史上最高の年平均額でドジャースに入りました。
ところが公式の選手登録の記録では、4月20日に右ひじの遊離体(骨や軟骨のかけら)で故障者リストに入り、8月18日にも首の炎症で再び離脱しています。
その間、9回の多くを任されたのがスコットさんでした。
同じ6月の記事は、ディアスさんが戻ればスコットさんは本来の8回に戻るだろうと見ていて、ドジャースの設計は「8回スコットさん、9回ディアスさん」だったことが分かります。
そしてMLB.comの地区シリーズ第3戦の記事によると、ディアスさんは9月中旬に戻ってからの5試合を無失点で終え、第3戦の9回、2点リードの場面を任されました。
先頭のアルビーズさんに二塁打を打たれながらも、続く3人を打ち取ってドジャースでのポストシーズン初セーブを挙げています。
公式の日程と勝敗の記録では、ディアスさんは翌日の第4戦でもセーブを挙げ、ドジャースは3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズに進みました。
ただ、ロバーツ監督は当面、9回を1人に決めずに複数の投手で回す方針だと、同じ記事は伝えていました。
春から故障が続いた投手が、10月にいちばん大事な9回へ戻ってきた流れには、筆者もぐっと込み上げるものがありました!
仕事でも、一度つまずいた人が大一番で結果を出す姿に、心を動かされた経験はないでしょうか?
佐々木朗希の役割(2025年の抑えと2026年のブルペン)

佐々木朗希さんの2026年は、MLB公式の試合別の記録で見ると、8月までは先発で、9月22日からの3試合は救援でした。
公式の選手登録の記録では、先発23試合を投げたあとの8月27日に右手中指のまめで故障者リストに入り、9月21日に戻っています。
救援の3試合はどれも1イニングを無失点に抑え、9月25日のジャイアンツ戦では今季初めてのホールドが付いています。
佐々木さんにとって救援は初めてではありません。
2025年のポストシーズンの公式成績は、9試合・10回2/3で3セーブ・2ホールド、防御率0.84です。
前の年の10月、佐々木さんはワールドシリーズ連覇へ向かうドジャースの抑えを務めていたのです。
MLB.comの9月23日の記事も、この経験から、佐々木さんが再びセーブの場面の候補になりうると書いています。
同じ記事は、左投げのスコットさんを右投げの佐々木さんが補う形を描いていて、腰を痛めた右腕エンリケスさんがレギュラーシーズンの残りを欠く事情もあったと伝えていました。
実際の地区シリーズでは、佐々木さんは第2戦(現地10月4日)の8回、1対3と2点を追う場面で登板しています。
四球と死球、送りバント、申告敬遠で1死満塁を招きましたが、アクーニャ・ジュニアさんを併殺打に打ち取り、9回も三者凡退で2回を無失点に抑えました。
この試合の流れは佐々木朗希さんの地区シリーズでの役割の記事でも詳しく振り返っています。
地区シリーズまでの佐々木さんは、相手との組み合わせで呼ばれる位置にいました。
その後の2026年ポストシーズンの試合別公式記録では、リーグ優勝決定シリーズでも2登板し、10月12日は1回無失点、14日は1/3回1失点でした。
2026年のポストシーズン全体では3登板、3回1/3で1失点、セーブは0で終えています。
シリーズの公式結果のとおり、ドジャースはブルワーズに4連敗して敗退しました。
前年の3セーブと今年の0セーブを比べると、同じ投手でもチームから受け持つ場面が変わったことが見えてきます。
筆者は、前年の抑えという肩書きから離れ、必要な場面へ備え続けた佐々木さんの秋に、悔しさと頼もしさの両方を感じました。
セーブが0でも、2回を無失点に抑えた地区シリーズ第2戦の仕事は消えません。
筆者は、役割の名前と実際に取ったアウトを分けて見たいと思います。
あなたも、好きな投手の名前の横にセーブがなくて、活躍できなかったのかと感じたことはないでしょうか?
ネットの声として、公式報道の内容を踏まえたファン目線の代弁を3つ挙げます。
「8回に中軸を抑える仕事にも、もっと拍手を送りたい」
「故障を乗り越えて最後の回を任されたディアスさんが頼もしい」
「佐々木さんの仕事をセーブ数だけで見てはいけないと感じた」
8回も9回も、それぞれの投手にしか背負えない重さがあると気づかせてくれる声ばかりで、筆者もうれしくなりました。
よくある質問
MLBのクローザーとセットアップの違いは何ですか?
クローザーは主に9回を投げて試合を締める投手で、登板条件と結果がそろえばセーブが付きます。
セットアップは主に8回を投げて次の投手につなぎ、条件を満たした登板にはホールドが付きます。
セーブが付く条件は何ですか?
勝利投手ではない最後の救援投手が、リードを守り切り、3点差以内で登板して1回以上投げる、同点走者が次打者までにいる場面で登板する、3回以上投げる、のいずれかを満たすと付きます。
ドジャースのクローザーは誰ですか?
2026年の地区シリーズまでは、ロバーツ監督が9回を1人に決めず、スコットさんとディアスさんを中心に複数の投手で回しました。
レギュラーシーズンのチーム最多セーブはスコットさんの25です。
佐々木朗希は抑えをしていますか?
2026年は9月下旬から救援へ回りましたが、ポストシーズンは3登板でセーブ0でした。
9回専門として固定された起用ではありませんでした。
エリカのひとこと
ブルペンの話を調べるほど、9回のマウンドは最後に受け取るバトンのようなものだと感じました。
8回を投げた人が渡したリードがあって、はじめて9回の歓声があります。
これからは、8回のマウンドにも、9回と同じくらい大きな拍手を送りたいです!
まとめ
MLBのクローザーは試合を締める役、セットアップはその前をつなぐ役です。
セーブやホールドは、登板する回や肩書きにかかわらず条件に沿って記録されます。
2026年のドジャースは、スコットさんが25セーブで9回を支え、地区シリーズではディアスさんが2セーブで9回に戻りました。
佐々木朗希さんは、2025年の秋に抑えを務めた経験を持ち、2026年もセーブの場面を任せられる候補として名前が挙がりました。
試合を締めるのは9回でも、試合の行方を決めるのが8回の日もあります。
打率や防御率など、ほかの数字の読み方は野球の成績の見方ガイドにまとめています。
救援投手の話を調べたあとに、ふと見返したくなった動画があります!
「【大谷翔平に異変】緊急降板で悪夢襲来!まさかの途中退場で会場騒然…」は、題名に緊急降板を掲げた回です。
筆者はこの題名から、先発の突然の降板が、救援陣には急な出番の合図になることを連想しました。
先発が降りた瞬間からブルペンが動き出す、そんな目線でも見返したくなる1本です!
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

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