大谷翔平さんのバッティングフォームは、2018年の開幕直前に足を高く上げる形から「トータップ」へ変わったのが出発点です。
打撃と投球のフォームの変遷を読み解きます。出典:ESPN(2018年4月27日、ABC7転載)・MLB.com(2026年1月7日)、2026年10月23日確認。
ピッチングフォームは2025年に「ワインドアップ」を取り入れ、速球の平均は自己最高の98.4マイルでした。
この記事では、打撃と投球のフォームの特徴、年ごとの変遷、テレビや球場で見るポイント、専門家の分析が分かります。
「大谷さんのフォームって、毎年少しずつ違う気がするけど本当?」
その答えを、年表と一緒にたどっていきましょう!
大谷翔平のバッティングフォームの特徴(打撃フォーム)

大谷さんの打撃フォームの土台は、前の足(右足)を大きく上げないことです。
ESPNのアルデン・ゴンザレス記者の2018年4月27日の記事(ABC7に転載)によると、日本では高校時代からずっと足を高く上げて打っていました。
ところが2018年の春のオープン戦では32打数4安打・10三振と苦しみ、当時のエンゼルスのヒンスキー打撃コーチが、足を上げずにつま先で軽く地面に触れる形を提案しました。
大谷さんは開幕3日前の3月26日、ドジャースタジアムでの打撃練習で試し、その日のうちに取り入れることを決めたと同じ記事は伝えています。
足の動きを小さくすると、頭の上下の揺れが減り、速い球にもタイミングを合わせやすくなるというのが、コーチや同僚たちの説明でした。
2024年には構えも変わりました。
Number Webの2024年4月24日の記事によると、前の年までは左ひじを後ろに高く上げ、右肩が本塁側に傾いた構えでしたが、2024年は背筋を伸ばし、肩がほぼ水平になりました。
大谷さん本人は、その年の2月21日の実戦形式の打撃練習のあとに、こう話しています。
「変わらないけど微調整はする」
大谷翔平さんのバッティングは、大きな改造を一度に入れるのではなく、毎年の小さな調整を積み重ねているのが特徴です。
筆者は、メジャーの開幕3日前に、高校時代から続けてきた打ち方を変える決断ができたことに、何度読んでも背筋が伸びます!
あなたも、慣れたやり方を思い切って変えたら、急にうまくいった経験はないでしょうか?
大谷翔平の打ち方・フォームの変遷(年別)

手術や移籍の年と、フォームの変化を年表に並べました。
成績はMLB公式のデータ(Stats API)の年別打撃成績と年別投手成績から拾っています。
2026年は、10月23日に確認したレギュラーシーズンの最終記録です。
| 年 | 主な出来事 | 打撃フォーム | 投球フォーム | 本塁打・盗塁 | 投手成績 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年 | エンゼルス入団・トミー・ジョン手術 | 足を上げる形からトータップへ | セットポジションで投げる | 22本・10盗塁 | 10先発・4勝2敗・防御率3.31 |
| 2021年 | 二刀流で初のフルシーズン | 下からすくい上げる軌道が中心(分析記事の見方) | カットボールを追加 | 46本・26盗塁 | 23先発・9勝2敗・防御率3.18 |
| 2022年 | 規定投球回に到達 | — | シンカーを追加 | 34本・11盗塁 | 28先発・15勝9敗・防御率2.33 |
| 2023年 | 9月に右ひじの手術 | 左ひじを高く上げ右肩が傾く構え | — | 44本・20盗塁 | 23先発・10勝5敗・防御率3.14 |
| 2024年 | ドジャース移籍・打者に専念・11月に左肩の手術 | 背筋を伸ばし肩を水平に | (登板なし) | 54本・59盗塁 | — |
| 2025年 | 投手として復帰 | 2ストライク後はスイングを短く | ワインドアップを導入 | 55本・20盗塁 | 14先発・1勝1敗・防御率2.87 |
| 2026年 | 二刀流の2年目 | ボールをより深く引きつける | — | 30本・11盗塁 | 14先発・8勝2敗・防御率1.79 |
カットボールとシンカーを加えた年と、ワインドアップの導入はMLB.comの2026年1月7日の記事、2024年11月の左肩の手術はMLB.comの2025年2月20日の記事に基づいています。
年表で目を引くのが、構えを変えた2024年です。
この年、大谷さんは54本塁打・59盗塁で、メジャーで初めて50本塁打・50盗塁を同じシーズンに達成しました。
ベースボールチャンネルの2024年7月31日のコラムは、2024年は5月5日時点の三振の割合が18.4%まで下がり、ライナーの打球の割合が34.8%とメジャー入り後で最も高くなったと分析しています。
同じコラムは、2021年の下からすくい上げるスイングから、確実に強い打球を打つ軌道へ修正した可能性が高いと見ています。
フォームの変化はファンの間でも話題になり、ABEMA TIMESの2024年4月7日の記事がその様子を伝えています。
構えを変えた年に50-50が生まれたことを、筆者はこう見ています。
構えを整える工夫と大記録を並べると、小さな調整を軽く見ない姿勢に胸が熱くなります!
ただし、フォーム変更だけで54本塁打や59盗塁につながったとは、これらの資料から判断できません。
「フォームを変えて大丈夫?」
私たちファンも、あの年の春にそう心配したことを、今では笑って話せますよね。
大谷翔平のピッチングフォームの特徴(投球フォーム)

大谷さんのピッチングフォームで最も大きな変化は、2025年のワインドアップです。
MLB.comの2026年1月7日の記事によると、大谷さんはメジャーでは走者がいない場面でもずっとセットポジションから投げていて、振りかぶって投げたのは日本でのプロ生活の初めのころ以来でした。
2025年2月20日のMLB.comの記事では、キャンプのブルペンでワインドアップを試す大谷さんについて、上半身の負担を減らしながら勢いをつけ、球速を上げられる可能性があると伝えています。
同じシーズンの球速も見てみましょう。
同じ1月7日の記事によると、2025年の速球は、平均が約158.4キロにあたる98.4マイル、最速が約163.7キロにあたる101.7マイルで、どちらも自己最高でした。
MLB.comの2025年8月20日の記事によると、右ひじの手術を受ける前の2023年の平均は96.8マイルで、1.5マイル以上速くなっています。
走者がいない場面、つまりワインドアップで投げた球の内容も、メジャーに来てから最も良かったと記事は分析しています。
腕の角度にも変化があります。
同じ8月20日の記事によると、スプリットを投げる腕の角度は2023年の41度から2025年は35度に下がり、速球の34度、スイーパーの33度とそろってきました。
その影響で、スプリットは縦に落ちるだけでなく横にも大きく曲がるようになったと記事は見ています。
2026年10月23日に確認した最終記録では、MLB公式の年別投手成績では、2026年は14試合に先発して8勝2敗・防御率1.79を記録しています。
球速のすごさは大谷翔平さんの球速のすごさの記事でも詳しく紹介しています。
手術を2度乗り越えた投手が、前より速い球を投げている事実に、筆者はただただ驚いて、思わず画面の前で拍手してしまいました!
あなたも、テレビの球速表示が100マイルに届いた瞬間、思わず身を乗り出したことがあるのではないでしょうか?
大谷翔平のフォームを見るポイント(テレビ・球場)

ここまでの変化を知っていると、テレビ中継や球場での見え方が変わります。
打席では、まず前の足(右足)に注目してください。
2018年から続く、足を高く上げずにつま先で地面に触れる動きが、大谷さんのタイミングの取り方です。
「大谷翔平のバッティングフォームをスローで見ると、どこが分かるの?」
スローの映像では、構えたときの両肩の高さと背筋の伸び方を見ると、2024年からの水平な構えがよく分かります。
2ストライクになったら、スイングの大きさにも注目です。
web Sportivaの2025年8月30日の記事で、ドジャースのベイツ打撃コーチは、大谷さんが2ストライク後はスイングを短くし、長打よりライナーを打ち返す意識に切り替えていると説明しています。
マウンドでは、走者の有無で投げ方が変わる点が見どころです。
走者がいない場面では振りかぶるワインドアップ、走者がいる場面ではセットポジションから投げます。
「大谷翔平のピッチングフォームを連続写真で見るなら、どの瞬間がポイント?」
連続写真なら、振りかぶった両手の位置と、ボールを離す瞬間の腕の角度を見比べると、2025年からの変化を追いかけられます。
球場では、外野席より一塁側か三塁側の内野席のほうが、打席の足の動きもマウンドの腕の角度も横から見えて分かりやすいです。
打球の飛び方のすごさは大谷翔平さんのホームランのすごさの記事にまとめています。
筆者は夜、仕事が一段落したあとに、スマホで打席の映像を0.25倍速にして、前の足が地面に着く瞬間を何度も止めて見るのが小さな楽しみになっています。
止めた画面の中で、つま先がそっと地面に触れているのを見つけると、なぜかとてもうれしくなります!
次の中継では、あなたも打球の行方ではなく、大谷さんの右足に目を凝らしてみませんか?
専門家の言葉(大谷翔平のバッティングとピッチング)

2026年の打撃については、web Sportivaの2026年7月21日の記事で、MLB.comでスタットキャスト(打球や投球を計測する仕組み)の分析を担当するデビッド・アドラーさんが解説しています。
アドラーさんによると、2026年7月の記事で扱った時点の平均バットスピードは74.8マイル(約120.4キロ)で、前の年の75.8マイルをやや下回りました。
この74.8マイルは7月の分析で使われた観測値で、2026年のシーズン最終値として扱ってはいません。
一方で、バットがボールをとらえる位置が、計測が始まってから最も捕手寄りになっていて、ボールを深くまで引きつけて打っているといいます。
アドラーさんは、この変化をスイングの衰えではなく、春のスランプのあとにタイミングを直すため、より長くボールを見る打撃に変えた結果ではないかと見ています。
センターから左中間へ本塁打を打つ形は、メジャー1年目の2018年の大谷さんに近いとも話しています。
投球については、同じアドラーさんがMLB.comの2025年8月20日の記事で、大谷さんの持ち味は、新しい球種を短い期間で自分のものにする適応の速さだと書いています。
2021年のカットボール、2022年のシンカーに続き、2025年には速いスライダーを加えました。
2018年のヒンスキー打撃コーチ、2024年に打撃を分析したコラム、2025年のベイツ打撃コーチ、そして2026年のアドラーさん。
見ている人も年も違いますが、どの言葉も、大谷さんが自分から形を変え続けていることを示しています。
筆者は、大谷さんのフォームに完成形はなく、その年の自分の体と相手の攻め方に合わせて作り直すこと自体が、大谷さんのフォームなのだと思います。
私たちも、毎年少しずつ変わる大谷さんを見ていると、自分も変わっていいんだと背中を押される気がしますよね。
フォーム変更を扱った報道と公式の分析を踏まえ、ファンの驚きをネットの声の形式で代弁すると、こんな言葉になります。
「フォームを変えたと聞いて心配したけど、50-50で全部吹き飛んだ」
「振りかぶって投げる大谷を見たのは初めてで、日本ハム時代を思い出して胸が躍った」
「フォームなんて気にしたことなかったけど、右足を見るようになってから中継が倍おもしろくなった」
特定の個人の投稿を引用した言葉ではありませんが、心配から驚きへ、そして観戦の楽しさへと気持ちが動く様子を表しました。
よくある質問
大谷翔平の打ち方の特徴は何ですか?
前の足を高く上げず、つま先で軽く地面に触れてタイミングを取る打ち方です。
2018年のメジャー1年目の開幕直前から続いています。
大谷翔平の構えは変わりましたか?
2024年に、左ひじを高く上げて右肩が傾いた構えから、背筋を伸ばして肩をほぼ水平にした構えに変わりました。
大谷翔平はなぜワインドアップで投げるようになったのですか?
2025年のキャンプで、成長のためにいろいろな方法を試したいとして取り入れ、走者がいない場面で振りかぶるようになりました。
この年の速球の平均は自己最速の98.4マイルでした。
大谷翔平の2026年のピッチングの成績はどうですか?
2026年のレギュラーシーズン最終記録は、14試合に先発して8勝2敗・防御率1.79です。
エリカのひとこと
前職の記者時代、成功している人ほど「やり方を変えるのが怖くない」と感じる場面を何度も見てきました。
大谷さんの年表を作りながら、その感覚を久しぶりに思い出しました。
来年の大谷さんがどんなフォームで現れるのか、今から楽しみで仕方ありません!
まとめ
大谷翔平さんのバッティングフォームは、2018年のトータップを土台に、2024年に肩を水平にした構えへ調整され、その年に50-50を達成しました。
ピッチングフォームは2025年にワインドアップを取り入れ、手術前より速い平均98.4マイルの速球を投げています。
2026年7月には深く引きつける打撃が分析され、レギュラーシーズンの投手成績は防御率1.79でした。
変わり続けることこそが、大谷さんのいちばんの型です。
プロフィールは大谷翔平さんのプロフィールの記事、ほかの記録や話題は大谷翔平とMLBの総合ガイドからたどれます。
フォームの変遷を追ったあとに紹介したいのが、大谷一本【日米野球】の専門家の視点を掲げた一本です!
【大谷34号HRの秘密】異常事態と語る専門家!!そして隠された翔平とイチローとの共通点とは!?という題名の動画があります。
筆者は、タイトルにあるイチローさんとの共通点という切り口に、結果だけを並べるのとは違う面白さを感じます。
一つのフォームにも、見慣れた中継だけでは気づかなかった問いが隠れているんですよね。
ファンなら、本塁打の結果を知ったあとにも、その一振りの理由をもう少し知りたくなることがありませんか?
この記事の年表を手元に、動画が示す見方と自分の観察を照らし合わせてみてください!
▶ 大谷一本【日米野球】 https://www.youtube.com/@OHTANI-IPPON/

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